四国最南端の町、土佐清水市。豊かな海の幸やダイナミックな自然景観が魅力でレジャーシーズンには多くの観光客が訪れます。足摺岬にある「ザマナヴィレッジ」は老朽化した地元のホテルを再生し、2022年3月に滞在型リゾートホテルへと生まれ変わりました。なんと言ってもその魅力は全室オーシャンビューの絶景です 。恵まれた立地を活かし新たに建てるのではなく、「あるものを活かす」。環境に負荷をかけない地球にやさしい選択です。また新たな取り組みとして近い将来、土佐清水に建設予定の「WEAZER(ウェザー)」は完全自給自足型の宿泊施設。太陽光プラス蓄電池を使い電気を100パーセント自給。また雨水をろ過、滅菌し水道インフラに依存しないシステムを可能にしました。これにより環境への負荷はもちろん停電や断水時の緊急事態にも対応。まさに環境保全と防災を掛け合わせた最新テクノロジーです。県内の学生と連携した取り組みなど、地域交流の場にもなっている当施設。自然環境と調和し、資源を最大限活用したこの場所は、持続可能な観光モデルとして土佐清水市を盛り上げてくれるでしょう。
eco応援団
竹でご飯が炊けたっけ?
高知市の「アジロ自然の森」では、小学生以下の子どもたちを対象に自然を体験してもらう「森のようちえん」を定期的に開いている。先月は竹でご飯を炊き、防災食を体験するイベントが開かれた。アジロ山で伐採した竹をノミやノコギリを使って竹の飯盒を作りご飯を炊いた。そのほか、スナック菓子で作るポテトサラダや、ポリ袋を使って調理する「パッククッキング」も披露された。災害時に役立つ調理法を学んだ様子を紹介する。
豊かな自然環境をめざして
香美市香北町で荒れている山や田畑、古民家の再生を目的とした 「にろうのべいす」里山環境改善ワークショップが行われた。主催したのは高知工科大学 古民家サークルWAver&tponartのメンバーたちで12回目の開催。今回はみんなで山の中に入り、『道作り班・砂防えん堤班・谷の沢作り班』に分かれて作業する。講師を務めたのは、NPO法人 地球守の理事でのりまつ造園代表もしている乗松正博さん。このワークショップを古民家サークルの学生たちと協働運営していて、学生たちの活動をサポートしている。ときおり雨も降っていたが、学生たちは楽しそうに作業をした。