高知市の県立池公園で開催されている土曜市「高知オーガニックマーケット」は今年3月に17周年を迎えた。開始以来「安心・安全なおいしいもの・素敵なもの」を提供し続けている。そして、消費者に生産者の顔が見えるように「有機栽培で育てた農産物を生産者が販売する」スタイルを続けている。緑豊かな池公園で、雨の日も風の日も休むことなく開催している「高知オーガニックマーケット」のこだわりと魅力を紹介する。
eco応援団
宿泊業で地方創生
四国最南端の町、土佐清水市。豊かな海の幸やダイナミックな自然景観が魅力でレジャーシーズンには多くの観光客が訪れます。足摺岬にある「ザマナヴィレッジ」は老朽化した地元のホテルを再生し、2022年3月に滞在型リゾートホテルへと生まれ変わりました。なんと言ってもその魅力は全室オーシャンビューの絶景です 。恵まれた立地を活かし新たに建てるのではなく、「あるものを活かす」。環境に負荷をかけない地球にやさしい選択です。また新たな取り組みとして近い将来、土佐清水に建設予定の「WEAZER(ウェザー)」は完全自給自足型の宿泊施設。太陽光プラス蓄電池を使い電気を100パーセント自給。また雨水をろ過、滅菌し水道インフラに依存しないシステムを可能にしました。これにより環境への負荷はもちろん停電や断水時の緊急事態にも対応。まさに環境保全と防災を掛け合わせた最新テクノロジーです。県内の学生と連携した取り組みなど、地域交流の場にもなっている当施設。自然環境と調和し、資源を最大限活用したこの場所は、持続可能な観光モデルとして土佐清水市を盛り上げてくれるでしょう。
竹でご飯が炊けたっけ?
高知市の「アジロ自然の森」では、小学生以下の子どもたちを対象に自然を体験してもらう「森のようちえん」を定期的に開いている。先月は竹でご飯を炊き、防災食を体験するイベントが開かれた。アジロ山で伐採した竹をノミやノコギリを使って竹の飯盒を作りご飯を炊いた。そのほか、スナック菓子で作るポテトサラダや、ポリ袋を使って調理する「パッククッキング」も披露された。災害時に役立つ調理法を学んだ様子を紹介する。
豊かな自然環境をめざして
香美市香北町で荒れている山や田畑、古民家の再生を目的とした 「にろうのべいす」里山環境改善ワークショップが行われた。主催したのは高知工科大学 古民家サークルWAver&tponartのメンバーたちで12回目の開催。今回はみんなで山の中に入り、『道作り班・砂防えん堤班・谷の沢作り班』に分かれて作業する。講師を務めたのは、NPO法人 地球守の理事でのりまつ造園代表もしている乗松正博さん。このワークショップを古民家サークルの学生たちと協働運営していて、学生たちの活動をサポートしている。ときおり雨も降っていたが、学生たちは楽しそうに作業をした。
地元の食資源を楽しみつくそう
高知市横浜の灘漁港で行われた『第24回よこせと海辺のにぎわい市』地域を盛り上げようとはじめたこのイベントは実行委員会と地域の方が協力し、新鮮な魚や農産物の販売、子ども向けのゲームや体験コーナーなどもあってたくさんの人で賑わいました。魚の解体ショーも行われ、来場者は目の前で捌かれるマグロに見入っていました。また、地元の小学生が大きな声で商品のPRや販売の手伝いをする子どもボランティアの姿も。よこせと連携協議会の江口さんは「この灘漁港は少しわかりにくい場所ではあるが、イベントを通じてたくさんの人に来ていただいて、にぎわいの場になってほしい」などと話していました。
