テレビ高知放送番組審議会

第537回放送番組審議会だより

第537回放送番組審議会議事の概要


1.開催年月日

2020年9月4日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 佐竹新市
副委員長 池田あけみ
委員 入交英太
奥村興二
中田由季
大家賢三
野並良寛
会社側出席者 代表取締役社長         井上良介
取締役副社長          藤田徹也
専務取締役 放送番組審議会担当 久禮田徹
取締役 編成業務局長      横山雄一
事務局 吉本龍二

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
「ネットワーク番組について」
1. 報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
2. 情報系番組
3. ドラマ番組
4. バラエティ、その他番組
【放送日】

(2)審議の概要

・上記番組の批評

・次回定例会の確認

・その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組

「Nスタ」

  • 井上貴博さん、ホラン千秋さんコンビに代わり三年目。変に慣れた感もなく、気取ってなく、良い意味でフレッシュさもあり、画面(エヅラ)的に気持ちの良い息の合ったコンビだなと思います。井上貴博さんは出演当初から変わらず各ニュースにも正面から真面目に受け止め、誠実さが感じられます。ホラン千秋さんも同じく番組当初から物事に動じず、分かり易い口調で発する言葉はストレートに伝わる。その上聡明さを兼ね備えていると感じる。
  • サブのアナウンサーやお天気キャスターの森田さんもしっかりと脇を固めニュース全体をスタッフ全員で作り上げているイメージに好感が持てます。
  • 若手アナウンサーのキャラクターや番組全体の構成は若干魅力に欠けていて、同時刻の他局報道番組と比べると見劣りしてしまいます。進行やコーナー内容の思い切った改変も必要な時期が来ていると感じます。

「NEWS23」

  • キャスター小川彩佳さんの固さや少しキツい印象に「重さと濃さ」を感じていたが、その後は雰囲気に変化が現れ、番組の中でも時間の経過と共に随分ゆとりが出来て、表情や声のトーンも落ち着き柔らかな印象に変わってきたように思いました。
  • 産休に入った小川キャスターに代わり山本恵里伽キャスターは、サブキャスターとしても充分に脇を固めていたので良い人選だと思います。とても爽やかな印象があり、今後期待の出来るアナウンサーだと感じます。
  • スタジオセットがリニューアルされてとても明るくなりました。また、日替わりでサブキャスターに入る上村彩子・田村真子両アナウンサーの笑顔はさわやかで、アナウンスも落ち着いていて安定感がありました。アンカーの星浩さんがコメントするシーンが減ったように感じますが、ニュースの背景を端的に分かり易く解説しています。スポーツコーナーの石井アナウンサーは相変わらずの賑やかしキャラですが、他の出演者のキャラクターがおとなしいのでバランスとしては良いと思います。
  • 就寝前の1日の最後を締め括る報道番組として定着している。

「報道特集」

  • 「視聴者・社会に対して問題提起」をする数少ない硬派な番組内容。毎回2テーマぐらいを特集として追い駆けて見応えのある内容です。担当するディレクターの意地とか意欲が感じられる、TBSの看板番組ではないかと思います。
  • 日々のニュースはいわゆる“速報”として扱われますが、報道特集はニュースでは伝えられなかった部分や拾えなかったテーマなどを、その後に多角的にまた綿密な取材を基に掘り下げています。キャスターはベテランの膳場さん、金平さん、日下部さんの3人で、小山茉美さんと屋良有作さんのお二人の落ち着いたナレーションも安定感があります。
  • 画面から伝わってくる印象は真摯な番組作りの姿勢であり、キャスター3人が共にジャーナリストとして、「これを伝えたい」という意気込みで現場にも足を運び、直接取材で得た事実を自分の言葉でしゃべる、このことが番組の信頼性を高めていると感じています。
  • 「報道特集」は視聴者の意見も分かれるところだろうが、硬派の報道番組が減っていく中で、それが報道の良心であるか、偏見であるか、あるいは賛否は別として40年近くも続いていることが、番組のファンとしては嬉しい。時代、事件、ニュースをどう見るか、読むか、切るか、疑うか。その裏側、本当のこととは何かいう目線・姿勢に賛同するし評価する。政府や世論に擦り寄らず、屈せず貫いて欲しい番組である。

「世界遺産」

  • 安定した長寿番組。しっかり番組作りをしていることが伝わる。日曜日の視聴し易い時間帯なのでタイムリーで視聴できることが嬉しい。映像も美しく世界遺産になった「なぜ」を分かり易く映像に映し出されており、ナレーションもしつこくなく映像の邪魔にならず、良いタイミングで入る。
  • 「世界遺産」の映像はいつもクオリティーが高く楽しみな番組の一つ。ドローンによる撮影が当たり前になり、以前に比べると更に自然の迫力や感動を呼ぶ映像が増えたように感じます。初めの頃に暗さを感じさせた杏さんによるナレーションも、落ち着いた声が映像の邪魔をせず、雄大な自然を中心にした世界遺産の映像にしっかりなじんでいると思う。
  • コロナ禍で海外出張や旅行が制限される中で、なおさら心洗われる世界中のダイナミックな映像が感動を与えてくれます。早くコロナが収束して旅行に行きたいと、心の渇きを少しでも癒してくれる番組です。時々説明の大きな文字のテロップが美しい映像を邪魔するのが気になります。

「情熱大陸」(MBS制作)

  • 毎週、視聴したい番組です。ありとあらゆる分野で活躍している人物にスポットを当て素顔に迫っていき魅力などを上手く引き出しながら番組作りをしていることが感じられる。このコロナ禍であってもタイムリーな人物を探しての番組作り。視聴者を飽きさせない勢いも伝わる。

【2.情報系番組】

「全般的に」

  • 個人的には、番組タイトルになぜか「!」が付いているものが多いのは何故か?が気になる情報系番組である。

「平日の朝~昼に続く情報系番組」

  • 「あさチャン!」は同時間帯バラエティに偏りがちな民放局が多い中でしっかりとニュースも交え、朝の情報番組として重要な立ち位置を確立していると感じます。
  • 「ひるおび!」に関しても恵さんの絶妙な司会進行により政治経済、スポーツ、天気など視聴者がその日最も興味のある内容をタイムリーに伝えられていると感じます。
  • 一方「グッとラック!」に関しては、立川志らく氏と云う個性的な司会者を立てながらもその良さが十分に発揮されていない、やや番組の方向性が曖昧になり新鮮味が感じられないイメージです。
  • それぞれに番組としての良さはあるものの平日毎日連続して放送されるだけに、それぞれの特徴をより鮮明にする必要性があると感じます。

「あさチャン!」

  • 見慣れていない為か、メインのアナウンサーが上品過ぎて元気さに欠ける感じに伝わる。
  • この時間帯の他局はエンタメ情報が多いが、時事ニュースを基本にしている。若者を取り込む派手さはないが、TBSの朝のスタイル、スタンスはこれだという考え方は伝わる。
  • コロナ禍でも夏目アナと局アナ中心に進めているため、コメンテーターのリモート出演での違和感もさほどない。
  • 「ワールド特派員レポート」は好きなコーナーの一つで、その国のコアな部分に触れることで、見えてくるものがある。
  • かつてスポーツコーナーでうるさく賑わした石井アナは、NEWS23よりやはりこちらが向いていたのではないか。視聴率的にどうかは分からないが、数字に振り回されず他局のやり方に擦寄らなくても良いのではないか。
  • 夏目さんの魅力で継続安定している朝の情報番組であるが、以前から比べるとバラエティー色が強まり、他局との差別化が難しくなってきています。若手のアナウンサー陣はもう一つ存在感がないが、スポーツコメンテーターは他局に比べても魅力に溢れています。

「グッとラック!」

  • 立川志らく師匠と国山ハセンアナウンサーそして若手の若林有子アナウンサーとのコンビでスタートして約1年。志らく師匠は「ひるおび!」のコメンテーターとしての顔もありつつ、すぐ前の時間のメインを務めることに驚きましたが、「喋る」恵さんと、「喋りたい」志らくさんなので、二つの番組を見比べる事も面白いだろうと期待しました。
  • 主婦層にしても微妙な時間帯ではあるが、多彩なコメンテーターが出演し、多くの話題に取り組む番組であり、志らくさんの言いたい放題のコメントもまずまずであり、しばらく続けて欲しい番組だと思っています。
  • 最近はどの番組も大体コロナの話題に終始していますが、コロナ以外の話題も心掛けているようで、GOTOキャンペーンとの絡みで各県のアンテナショップを取り上げたりしていますが、何故か「ポテサラ論争」の回もありました。またレジ袋有料化問題では「レジハラ」「レジ圧」を取り上げたりも。各レポートは「なるほど」とも思いますが、何か新しい言い方をして番組がわざわざ問題を作り出しているようにも思いました。
  • 日替わりで、劇作家、音楽家、画家、社会起業家、芸人、俳優など多彩なコメンテーターを揃えていて、またそれぞれの方が割りと納得の出来るようなコメントをされている印象があり、コメンテーターの揃え方が上手いと思います。
  • 「せやろがいおじさん」はスピーディーな画面の切り換えと文字のインサートで、面白可笑しく、しかし至極真っ当な主張をするコーナーだと思います。是非このコーナーは続けて行って欲しいです。
  • 志らくさんはズバズバものを言うイメージで人気が出たのですが、番組MCとなるとコメンテーターとは違う立ち位置になり、ちょっと窮屈な部分があるのかも知れません。落語家という職業柄「物事を斜めからみる」ところも活かして活躍して頂きたいと思います。

「ひるおび!」

  • 視聴した日は恵さんがお休みでメイン司会を八代さんが務めていましたが、八代さん一人で番組を回していく事に無理があるのではと感じます。メインがいてコメンテーターとしての意見はとてもハツラツと説得力もあり信頼感もありますが、恵さんの代役を一人で担うのは少し可哀想な気がします。言葉は丁寧で真面目に進行をしているのですが、アドリブやコメンテーターに意見を聞くため振りますが、その後は何もコメントはなく、次の話題へ・・・たぶん台本とおりなのでしょう。
  • 視聴時の内容も始まってから30分位ずっとお天気に関する内容で、放映時間が長過ぎ間延びしており何を伝えたかったのかぼやけてしまっていた。

「まるっと!サタデー」

  • 土曜の朝見るとも見ないともなく見ている。お目当ては「週刊トレンドワード」である。<今と言葉>がテーマらしい。時代の気分が解かって面白い。8月29日は“おじキュン”だった。ただ、安倍退陣について龍崎孝さんが分かり易く解説していたが、それを受けてゲストのゆきぽよさんが「難しくて分からない。」と言った。最近、テレビではこう云う率直に物言うタレントさんが若者の代弁者的に扱うことが増えてきているように思えるが、少し違和感を覚える。

「新・情報7daysニュースキャスター」

  • ビートたけしさんと安住紳一郎さん、二人の独特の呼吸感はコロナ対策のための設営にあってもいつもと変わらず、フッと笑ってしまうような絶妙の空気感があります。ビートたけしさんの意表をつく突然のコメントに対する安住アナウンサーの「間」や「無視の感覚」も変わらず絶妙であり、この二人はもっと観ていたいキャスティングです。
  • 毎週楽しみにしている番組でもあり、ニュースランキングに対するコメンテーターのコメントもそれぞれの個性が生かされていると思います。
  • 新井恵理那さんのお天気情報も、いつも微笑ましく観ています。
  • 滑舌の悪いたけしさんのコメントは聞き取り難い部分があるものの、時折真似の出来ない切り口のたけしさんらしい意見は大好きです。週末の夜に気楽にまったり1週間を振り返るには最適の番組です。

「日曜日の朝に続く情報系番組」

  • 日曜日の朝は【健康カプセル!ゲンキの時間】【がっちりマンデー!!】【サンデーモーニング】と健康、経済、情報全般とそれぞれの番組がしっかり役割分担を果たしていると感じます。個人的にがっちりマンデー!!が好きな番組であるため毎年コメントさせて頂いていますが、昨年番組の内容に関し「過去に取り上げた会社がその後どうなっているかも取材して頂きたい。」とコメントしたせいもあってか?今年はコロナの影響もあってか?、過去に取材をした企業を再度取り上げる企画が多くあったと勝手に喜んでおります。

「がっちりマンデー!!」

  • よく視聴する番組のひとつです。経済情報番組ですが妙な堅苦しさがなくバラエティ色も取り入れています。バラエティ色が濃過ぎず、楽しく分かり易く、お手軽に経済の勉強が出来る番組です。
  • とても好きな、知識も得られ、やる気も与えてくれる番組ですが、少々マンネリ気味。思い切った内容の改革で新たなステージへ進化することを希望します。

「サンデーモーニング」

  • コメンテーターが話題のニュースを様々な角度から説明する黒板解説は、その知識が十分に発揮されています。特に世界を巡っているフォト・ジャーナリストの安田菜津紀さんの優しい語り口から、クルド人や香港の人権問題、森友問題などブラックボックス化した時の社会の対応策などが語られ、見応えがあります。
  • この番組自体は関口さんのキャラクターあってのものだと思いますが、最近の番組を見ていてテンポが合わなくなっている感があり、そろそろ後進に道を譲ることを考えた方が看板番組として長く続くのではないかと思います。それはスポーツコーナーの張本さんにも云えます。同様にコメンテーターの世代バランスも若干見直したらどうかとも思います。
  • 番組最後の「風をよむ」のコーナーはいつも最後のコメンテーターの方の時間が押し詰まり、尻切れトンボになっているのが気になります。番組のエンドロールが流れる中で慌ただしくコメントをまとめるので、時間内に収まるのかが心配で、視る方として内容が頭に入ってきません。
  • スタジオセットの雰囲気が日曜の朝にマッチしていて、また1週間の出来事をおさらいするのに良い時間帯で好きな番組です。ただ、政治的な話題に対する偏ったコメントが多く、特に朝鮮半島関係については偏りが目立ちます。また関口さんのコメントに軽いノリで対象者やゲストを貶めることが散見されます。くだけた言葉で視聴者目線の感想を述べるのが関口さんの持ち味であり番組の魅力でもあったのですが、最近、主観的で敬意のない発言が時々あり、そういう場面ではやや傲慢に見えてしまいます。

【3.ドラマ番組】

「ダイジェスト・傑作選」

  • コロナで新番組の放送の目途が立たないという異例の春夏となった。そのお陰で過去の名作「逃げ恥」や「コウノドリ」「下町ロケット」「ノーサード・ゲーム」が見られたのは良かった。

「恋はつづくよどこまでも」

  • 「恋つづ」は、見ている方が少し照れてしまうようなドラマではあったが、佐藤健さんは最強だった。
  • 上白石萌音さんの演じる新人看護師とクールな医師役佐藤健さんとの恋愛ストーリー。佐藤健さんは演技が上手いなあと思いましたが、上白石萌音さんの恋する乙女役が余りにもベタで見てられませんでした。
  • 同じく【恋はつづくよどこまでも】もいい年をしたおじさん視聴者が赤面するような演技やセリフをこれでもかと言わんばかりに連発する作品、近年のTBSドラマはどのジャンルにおいても徹底してやるといった意気込みを感じます。

「私の家政夫ナギサさん」

  • 「私の家政夫ナギサさん」は働く女性あるあるの設定が共感を読んだし、おじさんブームの牽引ともなった。火曜10時のドラマ枠は、制作サイドからするとプレッシャーの掛かる枠となっているようで、視聴者にとっては期待感が持てる。
  • 家政婦は字が示すように女性の仕事であった訳ですが、その家政夫を中年男性のいわゆる「おじさん」がやっているところがポイントです。仕事をバリバリこなす主人公の働き過ぎを男性中年家政夫が心配するという対比が面白いと思います。また製薬会社にMRというセクションがあることを初めて知りました。
  • 仕事が面白くなりかけた20代の女性を多部未華子さんが上手く演じています。なぎささんに興味津々だが、なかなか核心に近付けない主人公の心の声をモノローグで表し、それに対する演技が上手で、表情が豊かでなかなかの女優だと思います。また脇役のキャスティングが誰をとってもピッタリで、悪い人が全く出て来ないという安心感もあります。
  • 毎回ドラマのタイトルの出し方がユニークで、コップの向こう側だったり、カバンやエプロンの一部分だったりと遊び心があり、楽しませてもらっています。ドラマの後半に歌手のあいみょんさんが歌う番組主題歌が流れますが、ちょうど私の世代の昭和っぽい歌で、この切ないメロディーと歌詞がドラマにピッタリと合って胸に染みます。
  • 「半沢直樹」と同様、「ナギサさん」はコロナをはじめ様々厳しい現実のなかで、フッと息抜き出来る時間となっているのか、視聴率も良く、またネットでの取り上げられ方もかなり多いように思います。心を癒してくれる良いドラマだと思います。

「MIU404」

  • コウノドリ以来の綾野剛さんと星野源さんのコンビドラマで、脇を固める俳優もゲスト俳
    優もキャラクターが立っていて存在感があり分かり易く面白いです。1話完結型ストーリ
    ーなのでテンポもとても良く、米津玄師さんの主題歌も素晴らしい。
  • エピソード毎に登場するゲストの村上虹郎さんや菅田将暉さんが印象的でした。特に記憶喪失を装う犯人と云う難しい役どころを担った小日向文世さんの演技には凄みを感じました。最初の頃は全話を通じた内容と、一話毎のエピソードが混然と進行するためか、展開スピードが遅くじれったく感じました。ただ終盤を迎えた第9話あたりからはスピード感も出てきて楽しく視聴しています。
  • 視聴するまでは“いまいち”イメージが湧かず、視聴していても主演お二人の今までのイメージに引き込まれ違和感がありましたが、視聴回数が増える度、いつの間にか引き込まれた。一話完結ではあるがチーム内の人間関係や人物背景が徐々に見えてくるので、ワクワクしながら視聴することが出来、飽きさせないドラマに仕上がっている。
  • 綾野剛・星野源さんW主演の二人の会話や、少々出来過ぎのストーリーの展開もそのテンポの速さや、「いまどき」の若い人たちがそばで話しているかのような自然でバランス良く笑える会話。また、岡田健史さんや麻生久美子さんなど、周りを囲む俳優たちの個性が光り、肩を張らず心地好く、次回への期待も持たせるドラマです。
  • 特に、最近の刑事ドラマに見られる残虐なシーンなどは無く、うどんを茹でながらチームで騒ぎながら食事するシーンなど和む場面もあり、楽しく観ています。

「テセウスの船」

  • 「テセウスの船」はやはり、脚本、俳優の魅力・実力が面白さに直結することを認識させてくれるドラマだった。
  • 「テセウスの船」は毎回新たな謎が残される展開で大変面白く視聴しました。どんな解決をみるのか週を追う毎に期待が高まっていったので、最終回で違う所から犯人が出てきたような結末にはいささか拍子抜けしてしまいました。原作とは違う結末を組み立てた結果かもしれませんが、それまでの展開が生かされていなかったように感じました。
  • 人気ドラマ「グランメゾン東京」に続き2020年早々から放送された【テセウスの船】、前作が華やかに描かれた番組だっただけに、そのギャップに視聴前は少し期待薄での視聴開始でした。しかし番組が始まるや否やその入り組んだ人間関係のドラマの進行に毎週の放送が待ち遠しいドラマでした。主演の鈴木さんの危機迫る演技、そして目まぐるしく展開していくストーリーに毎週家族でドキドキの連続、ネタバレをSNSで見てしまった家内に家族から大ブーイング、それほど先が気になるドラマでした。

「半沢直樹」

  • コロナでスタートが遅れましたが、その間に総集編でおさらいをして、満を持して視聴しました。相変わらずの派閥権力争いの中の裏切りと騙し合い。怒号や雄叫びの飛び交う中で大袈裟な演技と顔面アップが続く内容で、現実社会では違和感も覚えるでしょうが、まるで舞台演劇や歌舞伎を見ている様な独特の感動と満足感、達成感を毎回感じられます。原作とは少し異なる部分もありますが、毎週楽しみに見ています。
  • 前作同様面白い。新キャストに市川猿之助さんや尾上松也さんが加わって、大声で吠えるセリフが倍増し「うるさい」「リアリティーに欠ける」と思う視聴者もいるかもしれませんが、その振り切った劇場型ドラマであることが魅力だと思います。その騒がしさは別としても、企業の買収興亡の深慮遠謀や、水面下で激化する組織内の争いなど、次にどのような展開になるのか期待させるワクワク感があります。また、ポイントで出てくる「半沢直樹の台詞」が、現代の企業人が見失いがちな仕事の意味や目的を再認識させる格言のようで興味深く視聴しています。
  • 裏切りなどあるものの善玉悪玉が判り易く、実社会であればパワハラ、モラハラのオンパレードです。顔のアップと効果音とこめかみが切れるのではないかと思われる力の入った台詞回しで、いささか視る方も力が入り過ぎて疲れるところもありますが、目が離せない展開が次々と続きます。
  • 山根基世さんの落ち着いたナレーションは素敵です。展開が速くてついて行けない部分もありますが、買収工作のくだりはテロップでの説明を加えるなど、分かり易い工夫をしています。「劇伴」というのでしょうか、場面場面で流れるバックの音楽がドラマを盛り上げています。
  • 半沢直樹に扮する堺雅人さんの演技も迫力があるが、彼を囲む豪華な役者たちそれぞれの演技にも、独特の迫力やその実力を感じています。早くて多い台詞の応酬も役者の力量を充分に感じますし、じっくり構える老獪な演技を求められる役者たちは、それぞれの個性と演技力の確かさを感じさせ、役者の力を引き出していく監督の力を感じます。
  • 日曜劇場らしいのスケール感の大きいセット、照明や撮影、演出を含め、日曜劇場スタッフたちの力量も見逃せないと思います。

【4.バラエティ・その他番組】

「全般的に」

  • 日本のバラエティは各局横並びのような企画で、全体的に頭打ちな感じがする。

「クイズTHE違和感」

  • 司会は千鳥のノブさん、回答者にお笑い芸人が多く出演している。ガヤガヤした落ち着きのないクイズ番組ですが、目立つために大きな声を出すだけのタレントとは違い、お笑いタレントの中でも漫才の上手な芸人が出演しており、喋りが面白い。しかし、番組終了まで視聴することはキツイ。出題内容は様々で「おっ!」と思う正解もあればツマラナイ正解もある。画面右にでる出演者のワイプが大き過ぎ、出題の映像を見るのに集中できないことが残念。
  • この番組に限らず、コロナの影響もありバラエティも苦戦していることは否めず、毎週視聴したいと思う面白いバラエティ番組が少ない。どのバラエティ番組も多くのお笑い芸人、ジャニーズ、番宣の俳優が出演。じっくり視聴することが余りない為かもしれませんが、バラエティの違いが判り辛い。

「CDTVライブ!ライブ!」

  • 「CDTVライブ!ライブ!」の江藤愛アナは「えとちゃん」として凄くテンションあげて頑張っているように見えるが、無理しているようにも見え、全然ポップさは感じない。

「教えてもらう前と後」(MBS制作)

  • 教養バラエティ番組というジャンルに入るこの番組。滝川クリステルさんと博多華丸・大吉さんの会話も、バランスの良さ悪さも含めて面白く作られており興味深いです。豊富なジャンルの中で、それぞれの専門家たちの「決定的瞬間」を捉え、その解説をしていく中に驚きや感動を与えていく。「お役立ち情報番組」の中では気軽に利用出来るものが多く、見逃せない番組の一つです。
  • 滝川クリステルさんが産休に入っていた時は週替りでMCが変わっていき、これも面白い企画でした。

「マツコの知らない世界」

  • 「マツコの知らない世界」は毎回それなりに面白い。紹介された商品が量販店に並んでいたりすると、番組の影響力を感じる。
  • 視聴したいと思えるトークバラエティ。マツコさんのトークはゲストを蔑んでいると見せかけている場面もあるが、温かみがありいじりながらゲストを盛り立てている。番組内容もジャンルを問わず様々なゲストを迎え、飽きることなく視聴することが出来る。
  • プレゼンターとなる方の本当の好きさが伝わるディープな世界観を、MCのマツコさんが上手く切り盛りしていて、知的好奇心を満たす斬新な番組。
  • 1時間1テーマの時はじっくり見られますが、2テーマになる時は、もう一歩踏み込んだものが見たいと思う手前で終わったり、内容が薄かったと消化不良になる時があります。
  • ゲストの方の再登場が増えて来ていることや、テーマの好きさ・こだわりというより、ゲスト本人のキャラクターをいじることをメインにして笑いをとる場合もあります。純粋にその世界が好きで造詣が深いゲストの方がプレゼンする、中身がある内容を期待したい。

「A-Studio、A-Studio+」

  • アシスタントの上白石萌歌さんが卒業、4月から藤ヶ谷太輔さん(Kis-My-Ft2)がMCとして加わり同時に「A-Studio+」と番組名が変わりました。藤ヶ谷さんは最初から鶴瓶さんに対する気後れ感や遠慮感を感じさせず、さすがジャニーズといった落ち着いたMCぶりと言えますが、なぜ男性になったのか狙いが良く解りません。MCが二人ということで役割も重複するので、進行にメリハリがなくなったように感じます。また鶴瓶さんと藤ヶ谷さんが各々しゃべりを邪魔しないよう遠慮しているようにも見え、鶴瓶さんらしさが出し切れていないようにも思えました。
  • 視聴した日は俳優の菅田将暉さん。鶴瓶さんはゲストの懐にポンと飛び込んでいく感じで、その人懐こさと技術は誰でもが真似出来るものではないと思いました。鶴瓶さんの進行とそれに応える菅田さんの話のテンポも速く、さすがいま最も旬の俳優だと納得させられた。
  • 番組最後にゲストについて鶴瓶さんが短いコメントを述べますが、ゲストの本質を言い当てた温かい励ましの言葉が多く、セットの後ろで聞いているゲストの表情が印象的です。

「サワコの朝」(MBS制作)

  • 阿川佐和子さんが毎週ゲストを招くトーク番組で、和田誠さんのタイトルイラストと番組テーマ曲の「二人でお茶を」が土曜の朝に相応しい軽やかな雰囲気を表しています。
  • 週刊誌でも対談連載を持っている阿川さんのゆったりとした話の聞き出し方や、「へぇー」という相づちの打ち方が実に上手いと思いました。鶴瓶さんとはまた違った対応で、オーソドックスなトーク番組ではありますが、ゲストの好きな曲を2曲披露し、その曲からもゲストの人柄を引き出し、トークばかりにならぬようアクセントを付けて、“阿川流”の番組、まさに「サワコの朝」になっていると思いました。

「世界ふしぎ発見!」

  • 長寿番組だが全く飽きさせない大好きな番組。コロナの影響で海外に取材に行けないので致し方ないが、総集編や国内ロケばかりになっています。ただ、見ているこちらも全く旅行にも行けないので、過去映像でも大いに魅力を感じ、収束後にはここへ旅行に行きたいと行動意欲をかき立ててくれます。MC側に移った岡田さんはいまだに違和感を覚えます。解答者席で良いと思います。

「人生最高レストラン」

  • 土曜日深夜の30分番組。少し真剣に観てみると実に面白い番組だと思い、楽しみによく観るようになりました。特に居酒屋風の新橋2号店になってからは、加藤浩次さんの絶妙なトークでその日のゲストから話を上手く聞き取り、女将の酒井和歌子さんはゲラゲラと豪快に笑い、気取りの無い会話にはついつい惹き込まれています。
  • あらゆるジャンルの「多彩で今が旬の人気のゲスト達」からは、「食」とゲストの「人生観や人となり」が引き出され、興味深いトークが繰り広げられており、組み立てや編集の上手さも感じられます。5月23日と30日の2週続けて行われた「タクノミで繋がろう特別編」も、大変楽しく上手く構成されていました。是非このメンバーで今後も続けて欲しいと思います。

「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」

  • 以前から行っている芸能人の現地レポートは、この1年でもバナナマンの日村さんが登場するなど楽しい企画でしたが、コロナ禍においてロケが出来なくなってしまったのが残念です。今は以前の取材シーンや未公開シーンを駆使して編集されていますが、スタジオシーンは新たに撮影されており、番組自体は以前と変わらず違和感はほとんどありません。
  • コロナ禍でどこにも出掛けられない今だからこそ、青い空・青い海・白い砂浜というビーチリゾートの解放感溢れる映像を楽しみに拝見しています。

「アッコにおまかせ!」

  • 相変わらず、和田アキ子さんとその子分達ともいえるゲストが、ワイドショーや週刊誌で既に取り上げられた芸能ネタなどを繰り返し勝手にコメントして、自分たちだけが楽しんでいる様にしか見えません。近年は和田アキ子さんの歯切れも悪く一層マンネリ化を感じ、既に寿命は大きく超えた番組と感じます。

「バナナマンのせっかくグルメ!!」

  • バラエティ番組は各ジャンルで充実していると感じます。この番組は数あるグルメ番組の中でも今一番楽しめ、好感度の高い番組です。何といっても日村さんの食べっぷりは豪快!本当にあんなにたくさんの食事を完食しているのか驚きです。また地元の人に本当に美味しい地元のものを地元の言葉で紹介してもらい突撃取材をするスタイルは他県民にとっては信憑性があるし、その土地の県民にとっては共感したり議論したり全国の視聴者に受け入れられる企画と感じます。イメージとしては他局になりますが地元ならではの店を紹介する「秘密のケンミンSHOW」と地域の人々との触れ合いを描いた「鶴瓶の家族に乾杯」、それに「吉田類の酒場放浪記」をミックスしたような良いとこ取りのイメージです。

「林先生の初耳学」(MBS制作)

  • 【林先生の初耳学】に関しては少しマンネリ化していたこともあり、最近次々と新しい企画を番組内に登場させているイメージです。本来の番組趣旨の知識人=林修さんに様々なジャンルからクイズ形式で問題を出していくスタイルだけでは確かに限界があり、番組として新たな切り口を模索したものだとは感じますが、少しジャンルが広くなり過ぎて林先生の良さを引き出せていないように感じます。

「その他」

  • 春先から未だ続くコロナ禍で、イベントはなくなりスポンサーも減り、三密を避け出演者や制作者も行動制限されて、番組制作には大きな影響があったことと思います。本当に大変だったとは思いますが、期間中どの局も過去番組の総集編、個性に欠ける同じ様な「おもしろ映像取りまとめ」やクイズ番組、また情報番組等もゲストはリモート出演でディスプレィの中から間の悪いコメント。周りの皆が口を揃えて「テレビが面白くない!」と言っています。そしてそのほとんどがNetflixやAmazonプライムといった定額動画サービスのドラマや映画、インターネットの動画サイトのYoutubeやニコ動などに流れました。やっとここへきて番組制作も少しずつ元に戻りつつある様ですが、離れた視聴者を取り戻すのは時間が掛かると思います。今後より魅力的でテレビ(TBS)にしか出来ない様々なコンテンツ制作を心から期待しています。

 

<批評資料>
第28回JNN系列放送番組審議会近畿中四国地区協議会 批評ネット番組討議用資料
注)★印は非ネット番組
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
「Nスタ」 月~金 16:50~18:15
「NEWS23」 月~木 23:00~23:56
金曜日 23:30~24:15
「報道特集」 土曜日 17:30~18:50
「世界遺産」 日曜日 18:00~18:30
「情熱大陸」(MBS制作) 日曜日 23:00~23:30
2.情報系番組
「あさチャン!」 月~金 06:00~08:00
「グッとラック!」 月~金 08:00~09:55
「ひるおび!」 月~金 11:30~13:55
「ゴゴスマ」(CBC制作) 月~金 13:55~15:49
「まるっと!サタデー」 土曜日 05:30~07:00
「サタデープラス」(MBS制作) 土曜日 08:00~09:25
「新・情報7daysニュースキャスター」 土曜日 22:00~23:24
「健康カプセル!ゲンキの時間」(CBC制作) 日曜日 07:00~07:30
「がっちりマンデー!!」 日曜日 07:30~08:00
「サンデーモーニング」 日曜日 08:00~09:54
★「サンデージャポン」(※高知地区3時間遅れ) 日曜日 13:00~14:24
3.ドラマ番組
「恋はつづくよどこまでも」 火曜日 22:00~22:57 (1~3月)
「恋はつづくよ、逃げるは恥だが役に立つ他」 火曜日 22:00~22:57 (4~6月)
「私の家政夫ナギサさん」 火曜日 22:00~22:57 (7~9月)
「病室で念仏を唱えないでください」 金曜日 22:00~22:54 (1~3月)
「コウノドリ傑作選、大恋愛特別編 他」 金曜日 22:00~22:54 (4~6月)
「MIU404」 金曜日 22:00~22:54 (6~9月)
「テセウスの船」 日曜日 21:00~21:54 (1~3月)
「下町ロケット、ノーサイド・ゲーム 他」 日曜日 21:00~21:54 (4~6月)
「半沢直樹」 日曜日 21:00~21:54 (7~9月)
4.バラエティ、その他番組
「名医のTHE太鼓判」 月曜日 19:00~20:00
「有田プレビュールーム」 同上
「有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議」 月曜日 20:00~20:57
「クイズTHE違和感」 同上
「メイドインジャパン」 月曜日 21:00~22:00
「アイアム冒険少年」 同上
「1番だけが知っている」 月曜日 22:00~22:57
「CDTVライブ!ライブ!」 同上
「この差って何ですか?」 火曜日 19:00~20:00
「教えてもらう前と後」(MBS制作) 火曜日 20:00~20:54
「マツコの知らない世界」 火曜日 20:57~22:00
「水曜日のダウンタウン」 水曜日 22:00~22:57
「プレバト!!」(MBS制作) 木曜日 19:00~20:00
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」 木曜日 20:00~21:57
「櫻井・有吉 THE夜会」 木曜日 22:00~22:57
「爆報!THEフライデー」 金曜日 19:00~20:00
「ぴったんこカン・カン」 金曜日 20:00~20:54
「中井正広の金曜日のスマイルたちへ」 金曜日 20:57~22:00
「A-Studio、A-Studio+」 金曜日 23:00~23:30
「東京VICTORY」 土曜日 07:00~07:30
「サワコの朝」 土曜日 07:30~08:00
「炎の体育会TV」 土曜日 19:00~20:00
「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」 土曜日 20:00~21:00
「世界ふしぎ発見!」 土曜日 21:00~21:54
「人生最高レストラン」 土曜日 23:30~24:00
「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」 土曜日 24:00~24:30
「S☆1」 土曜日 24:30~24:58
日曜日 24:00~24:50
「アッコにおまかせ!」 日曜日 11:45~12:54
「所さんお届けモノです!」(MBS制作) 日曜日 17:00~17:30
「坂上&指原のつぶれない店」 日曜日 18:30~20:00
「バナナマンのせっかくグルメ!!」 日曜日 20:00~20:54
「林先生の初耳学」(MBS制作) 日曜日 22:00~22:54
「BACKSTAGE」(CBC制作) 日曜日 23:30~24:00