テレビ高知放送番組審議会

第591回放送番組審議会だより

第591回放送番組審議会議事の概要


1.開催年月日

2026年2月6日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 佐竹新市
副委員長 池田あけみ
委員 入交英太
奥村興二
中田由季
大家賢三
小島久美
野並良寛
会社側出席者 代表取締役社長          藤田徹也
常務取締役            中川 浩
取締役              北澤邦典
取締役 コンテンツ局長      岡田康也
コンテンツ局 報道制作部長    竹内一政
事務局 吉本龍二

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
「 からふるSP ありがとう、高知 ~故郷55年間の記憶~ 」
【放送日】
※令和7年12月27日(土) 13:00~15:00放送

(2)審議の概要

・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

※番組の概要
・テレビ高知開局55周年を記念して制作した2時間生放送の年末特別番組。過去のアーカイブ映像を単なる懐古に留めず、「現在の高知を形作り未来へつながる視点」で構成。馬路村の創生や高知競馬の危機、防災対策、スポーツ界の情熱などを振り返りつつ、AIによるワードクラウドや生中継、ヒット曲を用いた演出で臨場感を追求。これからの高知をどう作るかという前向きなメッセージを県民に届ける内容を目指した。

※委員からの主な意見
・懐かしい映像や当時のヒット曲を交えた構成はテンポ良く、飽きさせない番組構成とテーマの整合性が感じられた。一方で内容の「荒削りさ」や、将来展望の描写が手薄であるとの指摘もあった。
・55年間の膨大な記録映像からの選定は大変な労力であったと推測出来るし、当時の街並みや風俗を伝える貴重な資料の放映は高く評価出来る。ただし各年代の映像選定に偏りが感じられる部分や、視聴者が見たい映像とのギャップを埋める工夫を求める意見もあった。
・ベテランと中堅アナウンサーによる番組進行は生放送ながら落ち着きと風格があり安定感もあった。このコンビと共に番組を統括する「手綱引き役」が加われば更なる安定感が増すのではないか。
・各コーナーを担当した若手アナウンサーはそれぞれの個性や対応能力に成長の跡が見られるが、過剰なジェスチャーや言葉遣いに対しては「節度が必要」との意見もあった。
・「タイムトリップ」コーナーの演出方法では、時代背景と高知の出来事を重ねた手法やヒット曲による演出は懐かしさを醸成すると共にその内容が分かり易かった。ただ、後半の2000年代以降に利用したAI分析は前半部分の手法と統一感がなく残念だった。
・「防災コーナー」の気象予報士による98高知豪雨の解説は専門的で非常に見応えがあった。しかし「懐古・お祝い」ムードの番組の中で防災を扱うと一部に重苦しさや違和感を覚える部分もあったと思う。
・馬路村創生事業や馬淵監督へのインタビュー、高知競馬の変遷など「個別特集の深掘り」は当時の熱狂を伝える良質な特集でした。一方で1億円事業の解釈やハルウララの背景説明など、事実関係や表現の正確性を慎重に期すべき部分があったのではないかとの指摘もあった。
・世界人口の推移と高知の出生数、高知国体の競技数など、データの引用方法に疑問や表現の不正確さがあった。視聴者が納得できるように数字の背景や根拠をより丁寧に説明する必要性があると思う。
・中継による移動や生のリアクションは臨場感を生んでいたが、カメラの揺れやアップの速度など技術的な課題もあった。また、視聴者からのメール募集が十分に活用しきれていなかったのも残念。
・55年間の歴史を記録し継承するメディアの使命を果たしていると感じる。今後は「テレビ高知だからこそ」の精神や伝統をより打ち出して、過去のバトンを次世代に繋ぐ姿勢を期待する。

 

以上