第587回放送番組審議会議事の概要
1.開催年月日
2025年9月5日(金)2.出席委員(敬称略)
委員長 | 佐竹新市 |
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副委員長 | 池田あけみ |
委員 |
入交英太 奥村興二 中田由季 大家賢三 小島久美 野並良寛 |
会社側出席者 |
代表取締役社長 藤田徹也 常務取締役 中川 浩 取締役 北澤邦典 取締役 コンテンツ局長 岡田康也 コンテンツ局 編成ブランディング部長 村山まや |
事務局 | 吉本龍二 |
3.議事の概要
(1)議題
- 【番組の合評】
-
「ネットワーク番組について」
1.報道・ニュース番組
2.情報系番組
3.ドラマ番組
4.バラエティ、その他番組
- 【放送日】
(2)審議の概要
・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項
(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り
【 1.報道・ニュース番組 】
「Nスタ」
・井上貴博アナウンサーとホラン千秋さんのコンビが好評を博し定着していたため、ホランさんの卒業は残念に思う。一方でホランさんが抜けたことで、番組の”おちゃらけ感”や”ワクワク感”は減ったものの、安定感や安心感は増したとも感じられる。
・現在は月曜日から木曜日は井上アナと出水アナがコンビを組み、番組の安定感が増した印象。金曜日は日比アナをメインに、山内アナ、難波アナがサブアナを務め、落ち着きのある日比アナ、やんちゃな難波アナ、まとめ役の山内アナというバランスの取れた体制となっている。
・番組は日々のニュースや全国の話題を独自目線で伝え、ニュース番組と情報番組をミックスしたような構成が特徴。井上アナの誠実さや爽やかさ、テンポの良さは健在で、メガネのセンスも良いと思う。
「news23」
・その日の出来事を振り返るのに良い番組。小川彩佳キャスターは柔らかい雰囲気になり、藤森祥平アナとのコンビも良い。
・社会性の高いテーマも取り上げるようになり、小川アナの本領が発揮されているように思える。
・各種特集コーナーは時代の背景や番組が注目する理由がコンパクトにまとめられていて見応えがある。
・タイトル出し時や速報表示時などの効果音が不快だという意見も挙がっている。また、ニュース番組内での「再現ドラマ」を挿入した手法のあり方や、夜遅い金曜日の放送時間についても懸念が示されている 。
・喜入友浩アナの今後の成長に注目している。
「報道特集」
・TBSの硬派な報道番組である『報道特集』は、政治、社会、環境など様々なテーマを扱っていて、番組は1時間半の放送時間で通常2つのテーマを取り上げ、見応えのある取材が特徴だ。
・サブキャスターは村瀬健介さんと日下部正樹さんが務め、現地取材も担当している。メインキャスターの山本恵里伽さんは、出過ぎない存在感で番組のバランスを保ち、硬派な内容に合っていると思う。
・8月は戦争に関する特集が多く、8月16日の放送では「弾圧された若い女性たち」や「治安維持法」について取り上げていて見応えがあった。8月9日には、元プロ野球選手の張本勲さんの被爆体験を扱った特集が印象的だった。
・戦争を直接語れる人が少なくなっている現在、報道番組として戦争を語り継いでいくことの重要性が感じられた。
「サンデーモーニング」
・日曜日の朝に1週間の出来事を振り返る番組で、政治、経済、文化など幅広いテーマを扱っている。
・メインキャスターの膳場貴子さんは、落ち着いた雰囲気とスムーズな進行で、番組をゆったりと視聴できるものにしている。
・コメンテーターは多岐に亘る見識を持っており、特に畠山澄子さんや高橋純子さんの冷静かつ歯切れの良いコメントが評価される。
・番組は理不尽な問題にも鋭く切り込んでいく姿勢を貫いており、「風をよむ」のコーナーでは、世の中の疑問や違和感について発信し続けている。
・スポーツご意見番のコーナーは楽しいとされているが、以前の張本勲さんや大沢啓二さんコンビと比べるとパンチが弱いと感じる。
・全体的にネガティブなコメントが多い印象で、番組に重苦しさを感じさせるという指摘もある。
【 2.情報系番組 】
「THE TIME,」
・ニュースや生活トレンド、各地の中継など、忙しい朝の時間帯に合った構成の番組だ。総合司会の安住紳一郎アナウンサーは、その独特の始まり方や飾らないキャラクターで、視聴者との距離を縮めている。
・視聴者がツッコミたい場面で安住アナが代弁してくれるため、視聴者目線での進行が感じられる。
・金曜日は安住アナが不在だが、高橋克実さんが良いキャラクターで番組の明るさを保っている。
・番組マスコットのシマエナガちゃんや、「今日もいい日に」ダンス、視聴者参加型の企画など、飽きさせない工夫が凝らされていると感じる。
・曜日ゲストとしてベテランアナウンサーが加わり、安心感が増したように思える。
・8月6日の放送では、広島出身のアナウンサーが被爆した祖父の話をするなど、状況に応じた柔軟なオープニングは評価出来る。
「ひるおび!」
・15年以上の歴史を持つ長寿番組で、同時間帯の番組の中で抜群の安定感を誇っている。
・司会の恵俊彰さんは、丁寧で分かり易い進行が特徴。コメンテーターの意見をしっかり反復しながら進めることで、視聴者の興味をより深める流れを作り出している。お笑いタレントとしての恵さんの鋭いツッコミが垣間見えるのも魅力の一つです。
・コメンテーターは日替わりで、幅広い分野からバランス良く人選されている。
・パネルやボードを使った説明が丁寧で、分かり易く伝わり易い進行をしているように思われる。
・恵さんの司会は、はっきり発言しつつも炎上しない人柄のため、安心して見ていられる。
・3部構成で全体の放送時間も長く、同じ内容の繰り返しもあるので、ずっと視聴するのは疲れると感じる場合がある。
「情報7daysニュースキャスター」
・土曜日の夜に一週間のニュースを肩肘張らずに振り返ることが出来る番組。
・ 司会進行は安住紳一郎アナウンサーと三谷幸喜さん。三谷さんの独特なキャラクターを安住アナが上手く受け流す掛け合いが面白いと好評。この二人のコンビは定着し番組に人間味をもたらしている。
・政治、経済、芸能、スポーツまで、幅広いジャンルのニュースをテンポ良くまとめてくれるのが特徴で、独自の切り口と共に潜入取材にも力を入れている。
・ニュースワードランキングのコーナーは、短時間で世間の注目ニュースが分かるため、視聴者にとってありがたいコーナーだと感じられる。
・週替わりのコメンテーターも個性的で、短く分かり易いコメントが番組の価値を高めている 。ポジティブな発言が多いことも、視聴者がハッピーに見られる要因だと思われる。
「サタデープラス」(MBS制作)
・土曜日の朝は「夜明けのラヴィット!」から「所さんお届けモノです!」、そして「サタデープラス」の流れで見ています。「ひたすら試してランキング」は必ず見るのですが、清水アナが忖度なしでゲストとその商品を分析して行くのが面白い。番組内に目玉企画が一つあると視聴者を呼ぶ引力があるんだなあと感じます。
【 3.ドラマ番組 】
「ネットドラマ・全般的に」
・ドラマの視聴方法はTVerだけでなくNetflixやU-NEXTなどの配信サービスを利用することが多いため、リアルタイムで見ることは少なくなってきた。
・TBSのドラマは全体的に質が高いと感じている。特に日曜劇場は「御上先生」のような話題性の高い社会派ドラマが多く、松坂桃李さんの演技を再発見した。また「19番目のカルテ」はこれまで余りスポットが当たらなかった総合診療医を主人公にしている視点が新しいと評価している。
・火曜ドラマの「対岸の家事」は専業主婦の視点から様々な母親や父親体感する子育ての苦悩を描いており共感出来た。
・一方で、「初恋DOGs」や「クジャクのダンス、誰が見た?」は脚本が弱いと感じた。
・全体を通して、日本のドラマは話数が少ないため脚本とキャスティングが重要であり、質の高い脚本家を育成する必要があると思われる。
「ライオンの隠れ家」(前年10月~12月)
・このドラマは非常に良かった。ミステリー要素がありながらも優しいものを感じさせるホームドラマになっていたと思います。
・とにかく出演者の演技が素晴らしく、主演の柳楽優弥さんの抑えた演技はさすがでしたし、自閉症の弟役の坂東龍汰さんの演技も大変素晴らしく、ドラマの世界に引き込まれました。
「まどか26歳、研修医やってます!」
・芳根京子さん演じる主人公・大月まどかの研修医としての2年間の成長を描いた作品で、令和の働き方改革に揺れる医療現場が、リズミカルでコメディタッチに描かれている。
・「研修医はお客様」という医局の現状と、それに翻弄される同期の研修医たち、そしてベテラン医師たちの葛藤が面白かった。
・奥田瑛二さん、佐藤隆太さん、木村多江さんらベテラン俳優陣が良い味を出して演じている。
・毎回登場するゲストも楽しみの一つで、全体的に見易く、面白いドラマだったと評価している。
・医療ドラマにありがちな重苦しさがなく、「笑えて泣ける」点が魅力的でした。
・主人公の口癖である「なんとかなるっしょ!」は、現代の若者を表す言葉として印象的でした。
「対岸の家事~これが私の生きる道~」
・育児に奮闘する専業主婦の日常をリアルに描いた作品で、多部未華子さん演じる主人公の自然体な演技に加え、ディーン・フジオカさんや江口のりこさんなど、対岸にいる人々の役どころも素晴らしかった。
・育休中の高級官僚や、仕事と育児を両立するワーキングマザー、シングルマザーなど、様々な立場の人々の苦悩が誇張なく描かれている 。
・このドラマは視聴者に「私の生きる道」に正解はないと云う問いを投げかけ、見る者に深く考えさせる内容でした。
・脚本やキャスティングが優れており、プロデューサーの熱意も感じられる、視聴者に元気と安心感を与えた良いドラマだと評価出来る。
「クジャクのダンス、誰が見た?」
・先ずタイトルが非常に魅力的で、どんな話なのだろう、から入って行きました。広瀬すずさんは明るい役が多かったと思うのですが、この作品に関しては内面を伝えて行くような感じの役柄で、新たな一面を見たような気がします。
・最初に父親が亡くなるという衝撃的な展開で、過去の冤罪事件とか主人公の出生のこととか、結構緊張感があって、飽きることなく全話を見ました。
・松山ケンイチさんがちょうどこの作品の前にNHKのドラマで裁判官の役で、今回は弁護士の役。とても幅広い演技が出来るのだなと見ていて感じました。非常に面白かったです。
「御上先生」
・単なる学園青春ドラマではなく、現代教育の闇に切り込んだ社会派の作品。文部科学省と学校現場の権力争いなど、大人の事情も盛り込んだサスペンス要素があり、オリジナル脚本のため展開が読めず、毎回楽しめた。
・松坂桃李さんが演じる主人公は、生徒たちに問いかける姿勢が素晴らしく、彼の長ゼリフには優しさが込められていた。
・生徒役には奥平大兼さん、蒔田彩珠さんら若手実力派俳優が集結しており、その演技力も高く評価出来る。
・殺人事件、不倫、裏口入学など攻めたストーリーと謎解きのようなミステリー的な展開が面白かった。
・ドラマの内容は、現在の教育制度に対する問題提起も含んでおり、見応えのある作品でした。続編を期待します。
「キャスター」
・阿部寛さんが演じる現実離れした熱血キャスター像が面白く、各話で現代社会の問題をスピーディに描いている。
・スポーツ賭博や再生医療など、世間の話題と一致するテーマが次々と展開され、スケール感のある見応えのあるドラマ。毎回張り巡らされた伏線を推理する楽しみを味わい、最後まで飽きずに見ることが出来た。
・現実にはあり得ないニュース番組の構成だったが、実際に見てみたいと思わせるような希望的な側面もあった。
・主人公がメンバーから信頼を得て一丸となっていく展開や、視聴者に考えさせるメッセージが込められている点も評価出来る。
・一方で、伏線が多すぎて複雑になり過ぎたという意見や 、中盤で中だるみを感じたという声もある。
・続編を期待させるような終わり方だったため 、続編を楽しみにしている。
「19番目のカルテ」
・患者との対話を重視する医師を主人公にした医療ヒューマンドラマで、舞台となる総合診療科は、他の医師たちからは認められていなかったが、主人公の姿勢によって次第に理解を得ていく。
・豪華なメインキャストやゲストキャストが多数出演しているが、主人公を演じる松本潤さんの役柄は温かみがあるが、表情の無さが気になったという声もある。
・物語は、松本潤さん演じる主人公と、小芝風花さん演じる医師を目指す人物を軸に展開しており、医療ドラマにありがちな重苦しさがなく、見易く楽しめる作品として評価出来る。
・初回は少し複雑な表現があったが、見応えのある内容だという感想が多くあった。
【 4.バラエティ・その他番組 】
「バラエティ全般的に」
・バラエティ番組は各局とも似たり寄ったり感があって、既視感のある番組が多くて目新しさがありません。その中で、長く続いている「モニタリング」とか「THE神業チャレンジ」、「それスノ」、「A-Studio+」、「人生最高レストラン」、「バナナマンのせっかくグルメ!!」などは比較的安心して見ていられる人気番組かと思います。
・「モニタリング」はいわば堂々たるヤラセ企画番組だと思えるのですが、これは大丈夫かと思っても「モニタリングでした!」と会場で言うと皆さんワーと盛り上がるので、ヤラセで騙されたと分かっていても大丈夫なんだな、不思議な番組だな、と思っています。
「ラヴィット!」「夜明けのラヴィット!」
・元々この番組は情報系ジャンルの番組に入っていたのですが今回バラエティの枠に入って、その通りだなあと思っています。
・MCの川島明さんの自由気ままな進行に合わせて、毎日10名ほどの共演者も伸び伸びと楽しい雰囲気で番組を進めていると思います。
・内輪受けで盛り上がる部分も多いので視聴者とスタジオとの乖離はあるのかもしれないが、他局が同じような情報番組をやっているので、ある意味個性的な番組ではないかと思える。
「クレイジージャーニー」
・独自の視点やこだわりを持って世界や日本を巡る人たちを紹介する番組で、なかなか見られない映像が見られるので結構好きです。
・例えば殺人発生率1位だったエルサルバドルの巨大刑務所レポートとか、ブラジルにある人体の実物標本を展示する希少な人体解剖学博物館レポートとか、最近ではアフリカへサスライアリの女王アリを見つけに行った2時間スペシャルを家族で楽しく拝見させて頂きました。
「マツコの知らない世界」
・マンネリ感はあるものの、まだまだこちらも知らない世界は多いもので、毎回楽しませてくれる番組です。
・やはりマツコさんのゲストへの鋭く優しいツッコミや本音でリアルな反応はさすがで、見ていて個人的にもついつい視聴後にネットで購入したり、飲食店を訪れたりしたこともあります。
「マツコの知らない世界」「坂上&指原のつぶれない店」「日曜日の初耳学」(MBS制作)
・この番組などは視聴できる時は視聴したい番組です。題材探しは視聴者の興味を引く構成になっており、笑いあり、納得感ありで視聴出来ます。中でも初耳学は視聴しながら多岐に亘り学ぶことが多い。
・たまたま見た時ちょうど矢沢永吉さんまつりでした。永ちゃんのファンは独特なファンダムが面白いのですが、ソロデビューから50周年と云うこともあってか両番組で連続するというのは何か忖度があってのことなのか、単に50周年でファンが祝うと云う感じなのかと思って見ました。
・林先生はどの人が出て来てもインタビュワーとしての力量があって、本当に上手に聞いてしかも嫌味無く聞き出すので楽しみにしています。
「世界くらべてみたら」
・この番組は日本人と外国人との違いを面白可笑しく構成して、世界各国の文化や風習の違いをVTRで紹介しながら、スタジオでは外国人パネラーと共にトークで盛り上がる番組です。
・世界各国の違いを面白可笑しく構成しているので、学ぶことが出来て軽く視聴出来る、ある意味お得な番組だと思います。
「それSnow Manにやらせてください」
・娘がSnow Manのファンで、毎週のようにリアルタイムや録画で見ているので、Snow Manに関して僕は詳しくなっています。
・今や国民的なアイドルで、映画やドラマ、バラエティなど多忙な9人が全員揃うというのは、TBSは先見の明があったのだなと思いますし、大事なコンテンツではないかなと思っています。
・いつも話題になるダンス完コピ対決、前回分のアドリブだらけの学園ドラマなど、アイドルらしく爽やかで下品ではないのがとても良くて、ファンではない僕が見ても面白く感じるので、これから視聴者の幅も広がって行く番組ではないかと思っています。
「A-Studio+」
・笑福亭鶴瓶さんと藤ヶ谷太輔さんのダブルMCが、ゲストの家族や関係者への取材を通じて、その人物像を浮き彫りにしていく番組で、お気に入りのゲストが出演する時に時々見ている。最近では岡部たかしさんや吉田羊さんが出演した回が面白かった。
・鶴瓶さんと藤ヶ谷さんの息がぴったりで、それぞれが良い味を出していると感じられる。ゲストが思いがけない人物への取材に対して驚く表情や、家族への思いに触れて涙する場面が見どころの一つ。
・番組は笑いだけでなく、ゲストの人間性を深く掘り下げる構成が上手いと思う。取材場面の静止画によって、取材される人物の表情や雰囲気が伝わり、どんな人物かが良く分かるようになっている。
「A-Studio+」「ララ LIFE」「人生最高レストラン」
・この三つは番宣を兼ねた形で俳優の方が出られることが結構多い。下手したらその三つに重ねて出られることもあったが、最近は主演級クラスに加えて脇役の方なんかも出られるような形になっていて、色んな俳優さんの演技以外の部分を知れると云う意味では良い傾向かなと思っています。
・「ララ LIFE」も確かに結構面白い。この1年では成田凌さんが胡椒の原産地を訪ねたり、最近では竹野内豊さんが宮大工の第一人者を訪ねたり、真矢ミキさんが滝行に行ったりとか、面白い番組だと思って拝見しています。
「ララ LIFE」
・ゲストが「やりたいこと」に挑戦する様子を追うドキュメント要素のある番組。番組キャッチコピーの「あなたの初めの一歩を後押しします。」は番組内容にぴったり合っている。
・ゲストが新たな一歩を踏み出す姿は視聴者にも勇気を与え、疑似体験させてくれる。奈緒さんの「台湾せいろ料理」、竹野内豊さんの「宮大工入門」、真矢ミキさんの「滝行」など、どの回も十分に楽しめた。特に真矢ミキさんの滝行では、バラエティでありながら彼女の内面的な変化が伝わり、見応えがあった。
・MCの青木崇高さんと三村マサカズさんコンビのツッコミや、ナレーションのほいけんたさんも良い味を出していると思う。
・BGMが場面に合っており、番組全体がゲストのキャラクターを上手く引き出している。様々な伝統技術や文化の素晴らしさを伝えるなど、内容が充実している 。
「いくらかわかる金?」
・様々な視点から金額を予想する新感覚のクイズ番組で、「満腹になるまで食べたらいくらになるか、」「路上ライブでいくら集められるか、」といったクイズが出題される。
・ある放送回では、杉山アナウンサーが敬語を使うたびに視聴者プレゼントの金額が減額されるという面白い仕掛けの企画があり、アナウンサーのバラエティ要素、大阪のグルメ紹介、旅番組、クイズ番組、視聴者参加型番組といった複数の要素を組み合わせた構成で楽しませてもらった。
・杉山アナウンサーは見た目とは異なりいじられキャラが板についており、「やらされ感」なく楽しく視聴が出来た。
「人生最高レストラン」
・毎回見ているのでちょっとずつ変化を感じています。達者なおしゃべりで進行する加藤浩次さんと島崎和歌子女将と宇賀神メグアナウンサーは何の問題も無いと思います。ゲストも多岐に亘り毎回楽しみです。
・一つ気になるのは、最近加藤さんの言動が今一つ雑に思えることがあり、少々耳に付く会話もあるように感じています。私の受ける感覚が変わったのかもしれませんし、もう少し年齢の若い人向けの受け狙いなのかもしれないですが、ちょっと落ち着きが無かったりちょっとグレーだったり、色んなことが耳に付き始めています。ただ編集力の高さだとか食の映像の美しさは素晴らしくて、スタッフの皆さんの努力は感じる番組ですから、今後とも大事にしながら育てて欲しいと思える番組です。
「アッコにおまかせ!」
・40年続く長寿番組で、日曜のお昼に他局に見たい番組も少なくて、ついチャンネルを合わせてしまいます。ただ、この番組の魅力だったはずの和田さんの毒舌キャラが年齢もあってか最近は時代錯誤や精度の低い発言が多く、SNSで炎上することも多いです。炎上位ならばまだ良い方で、大きな事故が起きる前にそろそろ思い切った方向転換を考える時期が来ているのではないかと感じます。
・つい見てしまうのですが、アッコさんのキャラが立ち過ぎていると思うし、「もう終わっても良いのでは?」とついつい口にしてしまう番組。これは私だけではないのではないか。一生懸命贔屓目に見るのですが、もうそろそろと言いながら随分経ちます。ここは考えても良いのではないかという気がします。炎上も一杯していますし、何かある前に考えた方が良いのかなと思う番組です。
「世界遺産」
・ユネスコが採択した世界遺産を題材に、美しい映像と音楽で紹介する長寿番組で、現在は鈴木亮平さんがナレーションを務めている。その穏やかで明るい語り口と、世界遺産検定1級を取得していることに裏付けられた説得力に評価が高い。
・一方で鈴木さんは人気ドラマ等での露出度が高いため、その顔が浮かんでしまい、映像への没入感が妨げられると感じる場合もある。声優など顔の露出が少ないナレーターを起用すれば、より映像に集中できるのかも知れない。
・初期はソニーの最新技術で、現在はキャノンのカメラによって撮影された高精細な映像は美しく、大型画面で見ると臨場感が更に伝わってくる。
・30分の番組のために、制作スタッフが現地で調査を重ねて美しい映像を粘り強く撮影していることと思いますが、その情熱には頭が下がる。
「べスコングルメ」
・グルメ+健康(ウオーキング)+近場の旅行+スポンサーのビール、という個人的には完璧な組み合わせですので興味を持って見ています。ウオーキングする場所も都内や関東近郊の普通の町の景色が多く、目指すグルメも決して高級ではない地元の知る人ぞ知る店を取り上げるので、決して特別感があるわけではないが気楽に同じルートを歩いてみたくなる。そんな部分が非常に好印象です。川島さん、春日さんもゲストと絶妙なトークを繰り広げながら、長過ぎず短か過ぎずの丁度良い距離をゴールした後にスポンサーのビールを飲む。そのシーンもしつこくなく好印象で、日曜日の夕方に一緒になって喉を潤したくなる番組です。
「プレバト!!」(MBS制作)
・バラエティ番組『プレバト!!』は、500回を超える歴史を持つ長寿番組で、MCの浜田雅功さんの強烈なキャラクターが番組を盛り上げ、独特の存在感がある。
・夏井いつきさんをはじめとする講師陣が素晴らしく、実力と人気を兼ね備えている。また、プロの講師によるお手本が示されることで、視聴者も楽しむことが出来ます。
・芸能人が俳句や生け花などに真剣に挑み、その作品が査定され、添削されるプロセスが面白い。他局にはない、本気で取り組む挑戦者たちが番組を作り上げていると感じられる。
・番組スタッフや講師陣の努力が感じられ、今後も続いて欲しい番組の一つです。
「所さんお届けモノです!(MBS制作)」
・この番組は出勤前に視聴できる時間帯で、毎週楽しみに視聴しています。食に関するお届けものが多い中、それ以外にも様々なものがスタジオに届けられます。取材する芸人さんも温かみを感じさせながら楽しく取材している様子が伝わりますし、所さんのコメントは的を射て飽きないので、今後も視聴し続けたいと思っています。
「健康カプセル!ゲンキの時間」(CBC制作)
・30分1テーマで健康の様々な問題を取り上げています。MCの石丸幹二さんと坂下千里子さんの他に、進行役とその回のゲストが登場。
・最近見た回は天野ひろゆきさんが中性脂肪のテーマで、松本明子さんがヒアリングフレイルのテーマで出演していました。番組前半で問題点が指摘され、後半で改善策が示されます。中性脂肪では基準値内であっても食後の数値が高いと危険であるとの指摘があり、新しい情報でした。
・番組構成がしっかりしており、テロップとアニメーションとナレーションを駆使して、その日のテーマの医師が専門家としてスタジオ出演して解説を追加しますので、30分という短い時間の中でテーマの改善策まで含め非常に解り易い番組になっていると思います。
「日曜日の初耳学(MBS制作)」
・日曜劇場の後の放送ということで、日曜劇場終了後の番宣を見て引き続き視聴することが多いです
・番組の事前の取材や調査はもちろんあるとは思うが、林先生が謙虚で嫌味なく色んな魅力を引き出していく、ゲストの普段聞けない本音や裏話は非常に面白くて為になると思います。
「情熱大陸(MBS制作)」
・様々な分野で活躍する人に密着し、その人物像を紹介している人間ドキュメンタリーの長寿番組。
・興味のあるテーマや人物が出演した回としては、書体設計士や「山口理容店」の回が面白かった。
・芸能人よりも一般の仕事をしている人を取り上げた回の方が、圧倒的に興味深く番組のクオリティが高いと感じてしまう。普段からテレビに出ている有名人だと、ある程度の人物像が想像出来てしまうからかもしれない。
・放送時間が30分で物足りなく感じる回もあれば、イチローさんや岡田准一さんのように2週に亘って放送される回もある。
・葉加瀬太郎さんのテーマ曲と、窪田等さんの安定したナレーションが番組の大きな支えになっている。
・ゲストの本音が引き出されるのは、長期取材で築かれた信頼関係があるからだと推測される。
<批評対象番組資料> 注1)★印は凖フルネット番組です。 注2) はTBS以外の制作番組です。
1.報道・ニュース番組
★「Nスタ」 月~金 15:50~18:15 日曜日 17:30~18:00
「news23」 月~木 23:00~23:56、金曜日 23:58~24:43
「報道特集」 土曜日 17:30~18:50
「S☆1」 土曜日 24:00~24:28、日曜日 24:00~24:50
「サンデーモーニング」 日曜日 08:00~09:54
2.情報系番組
★「THE TIME,」 月~金 04:30~08:00
★「ひるおび!」 月~金 10:25~13:55
「情報7days ニュースキャスター」 土曜日 22:00~23:24
★「ゴゴスマ」 (CBC制作) 月~金 13:55~15:49
「サタデープラス」 (MBS制作) 土曜日 07:59~09:25
3.ドラマ番組
「まどか26歳、研修医やってます!」 火曜日 22:00~22:57 (1~3月)
「対岸の家事~これが私の生きる道~」 22:00~22:57 (4~6月)
「初恋DOGS」 22:00~22:57 (7~9月)
「クジャクのダンス、誰が見た?」 金曜日 22:00~22:54 (1~3月)
「IGNITE -イグナイト-」 22:00~22:54 (4~6月)
「DOPE 麻薬取締部特捜課」 22:00~22:54 (7~9月)
「御上先生」 日曜日 21:00~21:54 (1~3月)
「キャスター」 21:00~21:54 (4~6月)
「19番目のカルテ」 21:00~21:54 (7~9月)
4.バラエティ、その他番組
「ラヴィット!」 月~金 08:00~09:55
「CDTVライブ!ライブ!」 月曜日 19:00~20:58
「THE MC3」 月曜日 21:00~22:00 (1~3月)
「タミ様のお告げ」 月曜日 21:00~22:00 (4月~)
「クレイジージャーニー」 月曜日 22:00~22:57
「THE神業チャレンジ」 火曜日 19:00~20:00
「バナナサンド」 火曜日 20:00~20:55
「マツコの知らない世界」 火曜日 20:57~22:00
★「世界くらべてみたら」 水曜日 19:00~20:00
★「巷のウワサ大検証!」 水曜日 20:00~21:00
★「ニノなのに」 水曜日 21:00~21:58
「水曜日のダウンタウン」 水曜日 22:00~22:57
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」 木曜日 20:00~21:58
「櫻井・有吉 THE夜会」 木曜日 22:00~22:57
アニメ「ロックは淑女の嗜みでして」 木曜日 23:56~24:26 (~6月)
アニメ「神椿市建設中。」 木曜日 23:56~24:26 (7月~)
「オオカミ少年・ハマダ歌謡祭」 金曜日 19:00~20:00
「それSnow Manにやらせてください」 金曜日 20:00~20:55
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」金曜日 20:57~22:00 (1~3月)
「知識の扉よ開け!ドア×ドアクエスト」金曜日 20:57~22:00 (4月~)
「A-Studio+」 金曜日 23:00~23:30
「週末HOW TOバラエティ ララ LIFE」 金曜日 23:30~23:58
★「夜明けのラヴィット!」 土曜日 05:45~07:30
★「王様のブランチ」 土曜日 09:30~14:00
「熱狂マニアさん!」 土曜日 19:00~20:00
「ジョブチューン アノ職業のヒミツ~」 土曜日 20:00~21:00
「いくらかわかる金?」 土曜日 21:00~21:56
「人生最高レストラン」 土曜日 23:30~24:00
「がっちりマンデー‼」 日曜日 07:30~08:00
★「サンデージャポン」 日曜日 10:00~11:24 (※高知地区は3時間遅れ)
「アッコにおまかせ!」 日曜日 11:45~12:54
アニメ「地縛少年花子くん2」 日曜日 16:30~17:00 (~3月)
アニメ「ウマ娘シンデレラグレイ」 日曜日 16:30~17:00 (~6月)
アニメ「地縛少年花子くん2」 日曜日 16:30~17:00 (7月~)
「世界遺産」 日曜日 18:00~18:30
「ベスコングルメ」 日曜日 18:30~19:00
「バナナマンのせっかくグルメ!!」 日曜日 19:00~20:00
「坂上&指原のつぶれない店」 日曜日 20:00~20:54
「プレバト!!」 (MBS制作) 木曜日 19:00~20:00
「所さんお届けモノです!」 (MBS制作) 土曜日 07:30~07:59
「健康カプセル!ゲンキの時間」(CBC制作) 日曜日 07:00~07:30
アニメ「シャングリラ・フロンティア 2nd」(MBS制作) 日曜日 17:00~17:30 (~3月)
アニメ「ウィッチウォッチ」 (MBS制作) 日曜日 17:00~17:30 (4月~)
「日曜日の初耳学」 (MBS制作) 日曜日 22:00~22:54
アニメ「キン肉マン Season 2」(CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 (~3月)
アニメ「戦隊大失格 2nd Season」(CBC制作)日曜日 23:30~24:00 (~6月)
アニメ「ガチアクタ」 (CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 (7月~)
「情熱大陸」 (MBS制作) 日曜日 23:00~23:30
以上