テレビ高知放送番組審議会

第585回放送番組審議会だより

第585回放送番組審議会議事の概要


1.開催年月日

2025年6月6日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 佐竹新市
副委員長 池田あけみ
委員 入交英太
奥村興二
大家賢三
小島久美
野並良寛
中田由季(※レポート参加)
会社側出席者 代表取締役社長            藤田徹也
常務取締役 放送番組審議会担当    横山雄一
取締役                北澤邦典
取締役 コンテンツ局長        岡田康也
コンテンツ局 編成ブランディング部長 村山まや
事務局 吉本龍二

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
「 チャンとはさもう!パンの友~ともだち100人できるかな?~ 」
【放送日】
令和7年03月22日(土)14:00~14:54放送

(2)審議の概要

・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

※番組の概要

RSK山陽放送制作の中四国6局ネット特番で、パンの消費量増加に着目し「パンの友」を探しながら地域の食と魅力を紹介する企画でした。岡山・香川、広島、鳥取・島根、山口、愛媛、高知の各局で放送されました。高知でのロケはありませんでしたが、高知の商品の露出(鮎の甘露煮、ウナギ生姜)はありました 。

※委員からの主な意見

・番組進行役のチャンカワイさんの人当たりの良さ、食のイメージを膨らませるコメント、ボソッと言う面白さが評価されました。

・ロケ地ごとに変わるゲスト(鈴木奈々さん、かなでさん、あばれる君)の相性やテンポが良く、個性的な人選だったとの見方もありましたが、各ゲストは持ち味を発揮する機会が少なく、食レポに関しては「旨い!」ばかりでその美味しさは伝わってこなかった。

・「朝の主食はパンがNo.1」というデータについて、根拠となる具体的な数字やグラフの提示があれば説得力が増したのではないか。また、番組タイトルの「ともだち100人できるかな?」という副題の意図が不明確で、消化不良の感じが残った。

・番組全体を通して企画倒れ感があり、最終的に何を伝えたかったのかが見え難かった。また、パンに合う食材としてイワシのみりん干しなど“やや奇をてらった食材”が多く、あまり美味しそうに見えない、あるいは食材の良さを十分に発揮できない恐れなどについても指摘された。

・ナレーターの高畑誠アナウンサーの歯切れ良く、強弱緩急のある語りが心地よい。

・番組構成・演出面では冒頭の演出や唐突なロケ地の移動、ゲストの離脱パターンに疑問が残る。パンに挟む食材の映像が美味しそうに見えない。テロップのデザインや色がセンスに欠ける。ロケ地の市場が閑散として見えるので宣伝面では逆効果。「幻の牛肉」の紹介では本来のルーツに迫る物語性を伝える機会を逸している。などの具体的な指摘と共に、全体的に「作りが雑」「ツッコミどころ満載」という評価や、コッペパンに無理やり食材を挟む必要性を疑問視する声もありました。

・一方で、軽く楽しみながらリラックスして視聴するには最適な番組。温かさが伝わる後味の良い番組だったという感想もありました 。

以上