テレビ高知放送番組審議会

第487回 審議会だより

第487回 審議会議事の概要


1.開催年月日

2015年9月3日(木)

2.出席委員(敬称略)

委員長 佐竹 新市
副委員長 池田 あけみ
委員 大家 賢三
入交 英太
中田 由季
小松 加枝
会社側出席者 竹村 修己(代表取締役社長)
小島 一水(常務取締役)
久禮田 徹(常務取締役総務局長)
新階 日出夫(取締役報道・技術センター長) 
岡﨑 正明(編成局長)
事務局 大場 啓史(事務局長)

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
JNN近畿中四国合同番組審議会提出意見の集約  
  「JNNネットワーク番組について」
・報道ニュース番組
・情報系番組
・ドラマ
・バラエティ、その他
【放送日】

(2)審議の概要

上記4分野の番組に対する意見発表
次回定例会の確認
その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

「報道ニュース系番組」

(Nスタ)
・竹内 明さんの伝え方、コメントはとても説得力があり うなずく事がよくある。その他のキャスター陣も安定しており、潮田玲子さん、加藤シルビアさんの伝え方も好感度大である。

(NEWS23)
・アンカーの岸井さんは信頼性があり、鋭いコメントも経験から分析し説得力がある。メインキャスターの膳場さんもコメント、インタビューは的をえており安心感がある。信頼性のある番組だと思う。

(報道特集)
・毎回テーマを絞りよく取材し、まとまっている番組。テーマによってはもう一つの時もあるが、平均してレベルの高いTBSらしい見応えのある番組。強いて言えば、放送時間がもう少しじっくり見られ時間帯であれば、腰を落ち着けて楽しめるかもしれない。
「情報系番組」

(あさチャン)
・番組内の構成を徐々に手を加え、内容が充実してバランスが良くなってきた。夏目さんも朝の顔としてすっかり定着した。若手の男性アナウンサーや女性キャスターも皆真面目で清潔感がありバランスが良い。その中にいて少々朝から濃いスポーツの石井アナウンサーも、逆にメリハリがあって朝からテンションを上げてもらえる。日替わりのお笑い等のレギュラーメンバーは再考の余地があるかもしれない。

(白熱ライブビビット)
・国分太一筆頭にとにかく出演者が弱い。メインの二人も日替わりレギュラーもまとまりがない。井上アナウンサーもメガネだけ存在感ありすぎで違和感を感じる。思い切った改革が必要。

(ひるおび!)
 ・司会の恵は老若男女に受け入れられるバランスの良いお昼枠の番組としてリードしているが、最近は暗い話題に時間を取り過ぎているような印象を受ける。明るい話題、前向きな話題をバランス良く取り入れてほしい。

(サンデーモーニング)
・休日のお茶の間座談会のような空気感が好きです。おしつけがましくないので、一週間の出来事をゆったりと見ることが出来る。時々張本さんの放言が話題になりますが、あのキャラクターは世の中に受け入れられているように感じます。
「ドラマ」

(天皇の料理番)
・肝いりで始まったドラマだけに,最初は期待値が大きすぎた感もあったが、見始めると壮大なつくりで面白かった。主役の佐藤健は思った以上によかったし、鈴木亮平の体当たりの減量が兄やんの壮絶さを物語って番組を大いに盛り上げた。小林薫、黒木華など、俳優陣がすばらしかった。もう少し長くても良かったのではないか。

(表参道高校合唱部) 
・7月スタートのドラマで、廃部寸前の合唱部を主人公が持ち前の元気なキャラクターで存続させて活躍し、そこにいじめ、離婚、ホームレスなどの様々な問題が絡んでくる。ストーリーとしてはいささか類型的な展開であり、登場人物もワンパターン感が強く、もう少し人物造形に工夫を凝らして欲しいという印象である。

「バラエティ、その他」

(林先生が驚く初耳学)
・出題内容も身近なものからマニアックなものまで幅広く、意外にマニアックな問題ほど林先生が知っているところがまたおもしろく感じ、制作側も全問回答や全問初耳でもおもしろみが半減するので出題内容の設定を非常に苦労すると感じます。
少し言い過ぎかもしれませんが、他局でも真剣勝負をおもしろく演出する為にやらせがあり番組が打ち切りになった様に、結果にこだわるあまりやらせにならないことを期待すると同時に、特に林先生が初耳の時の出題側のコメントやリアクションがいじめを連想させるような方向にならない様、配慮を期待します。

(A-studio)
・登場するゲストの世に出るまでの経歴や交友関係などを知ることが出来るので、楽しく視聴しています。新しいアシスタントの早見あかりさんは物怖じせず進行に加わり、存在感があるので番組全体がしまっているように思います。これまでアシスタントに若い駆け出しのタレントを起用していますが、ややもすると座っているだけで機能せず、そのことが目に付いてしまう傾向がありました。今後もアシスタントを1年で交替していくのであれば、適正を十分に審査したうえで起用して欲しいと思います。

(THE世界遺産)
・TBSで最も好きな番組の一つ。長年見続けているが全く飽きない。藤原竜也のナレーションも美しい映像にマッチしている。以前放送した地域を再度取り上げる事も多いが、その切り口も映像も格段にレベルアップしている。

(世界陸上)
・開会中、毎日楽しませてくれた。特に今回は、短距離のボルト、ガトリンの対決や、若手・ベテラン含む日本人の活躍が期待され、目が離せなかった。スタジオの織田裕二・中井美穂やゲストのアスリートも出しゃばりすぎず、かつてのような芸能人がうるさいこともなく、競技自体をじっくり見ることができ楽しめた。各選手や競技の情報など、データ放送部分をもう少し充実させて、番組中でもそこへ誘導するような活用の仕方をすれば、さらに楽しめたと感じる。