テレビ高知放送番組審議会

第443回 審議会だより

第443回 審議会議事の概要


1.開催年月日

2011年4月1日(金)

2.出席委員(敬称略)

副委員長 下岡 正文
委員 池田 あけみ
入交 英太
小松 加枝
坂本 世津夫
佐竹 新市
会社側出席者 高石 眞一(代表取締役社長)
竹村 修己(専務取締役 )
井上 良介(常務取締役報技センター長)
小島 一水(取締役編成営業局長)
久禮田 徹(取締役総務局長)
事務局 笹岡 良昭 (事務局長)

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
「東日本大震災における一連の災害報道について」
【放送日】
放送:3月11日~

(2)審議の概要

入交英太氏への委員委嘱式
正副委員長の互選
髙石社長の新年度挨拶
上記番組視聴の上、合評
次回定例会の確認
その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

早く全体の規模を明確にとらえるべき。
原発の情報が何故こんなに遅いのか。どの放送も統制されている感。
原発に関しては、すべての報道が言葉遊び的で論理性がない。
正しい報道を正確に伝える日常のトレーニングが必要。
NHKの冷静で安定した放送はさすが。日テレは大げさで感情的。フジはバラエティーショーを見ている感じで最悪。テレ朝はキャスターが自分の意見を言い過ぎ。TBSはストレートで穏やかな報道、民放の中では一番。旧態依然の体質が良い意味で反映されていた。
報道フロアでしゃべる人が、ヘルメットを被る必要があるのか。
系列の得意、不得意があるだろうから、このようなケースでは役割を分担すればいい。
原発に関する報道が現状の解説で終わっている。その先のケーススタディがなく、国民に不安が生まれる。
大津波警報が出ているにもかかわらず高知の情報がない。遠隔地であれ影響は大きいので、地元情報は重要。
放送の力を改めて感じた。テレビがあって良かった。
救助、救援活動の報道に政治家の姿が見えない。
南海大震災など過去の災害報道は、教訓から学ぶ意味で大いに価値がある。
今回の3・11は、ニューヨークの9・11と同じように見え、こんなすさまじいことを食事しながら見ていいのかという気になった。
TBSは落ち着き払ってクールに見えた。発生直後、専門家を集めてスタジオトークを展開する時なのか。
リアルタイムで惨状が刻々伝わり、映像の力の大きさを感じた。
原発報道では、各系列とも学者、専門家を動員しているが、専門家の表現は難解。司会者が噛み砕いて伝えてほしい。
動揺させてもいけないが、「念のため」「一応」と言う表現は、国民に疑心暗鬼を生む。
テレビ画面でも携帯電話の映像を活用していた。ひとつの時代性を感じた。
目にみえる現象を追うばかりに目にみえない現象を見逃すことがある。誤情報に警鐘を鳴らすのも放送の役割。