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高校野球「球児たちの夏」 5校連合チーム

5校による連合チームです。東は室戸から西は宿毛まで。離れていてもコロナ禍ならではの工夫で連携を深めるチームの裏側を取材しました。

室戸、高知丸の内幡多農業、宿毛、清水の5校による連合チーム。部員の数が足りない高校同士が手を組み、5月に結成しました。選手たちは普段、それぞれの高校で練習を行っています。

「部員1人でやっていて先生・監督とキャッチボールとトスバッティングを長くやっている。」(幡多農2年 大西叶雅選手)

連合チームを引っ張るのは高知丸の内高校の林大耀キャプテン。明るい性格のムードメーカーですが、野球に対しては人一倍、情熱を持っています。

「中学3年の夏の選手権大会でけがをして最後の1打席しか立てなかった。悔しくて高校でも続けて中学時代の同期に負けないようにしたい。連合チームでできた友達とのコミュニケーションの経験をこれからに活かせると思う。」(高知丸の内3年 林大耀主将)

試合中も高校関係なく1人の選手としてできると話し合っています。

室戸と宿毛は距離にして200キロ以上離れています。コロナ禍ということもあり、全ての高校が集まって練習できたのはわずか2回です。そうした中、連合チームは今月3日、コロナ禍ならではの初めての取り組みを行いました。

「大西の元気そうな顔が見られてうれしい。久しぶりや。」(中山監督)

リモートでのミーティングです。

「連合チームは何点ぐらい取れると思う?5点?7点取るゲームにしよう。中川は背番号7番をつけるけどポジションはライトの練習をしておいてください。」(中山監督)

高知丸の内が中心となって各校をオンラインでつなぎ、守備位置を決めたり、試合に向け作戦を立てたりしました。

「全員で声を出しながら頑張りましょう。」(室戸)

「連合というハンデをなくして頑張っていきましょう。」(宿毛)

「コロナ禍で集まれていないけど一丸となって勝ちにいきましょう。」(高知丸の内)

「普段他校の子に声をかけられないので連合チームの監督として声をかけられてよかった。これからリモートという形でのチーム作りを心がけていこうと思います。」(高知丸の内 中山裕文監督)

「サインの確認や守備位置がわかった上で練習ができて試合をするという目標を決められたのでよかった。」(高知丸の内3年 林大耀主将)

この日、チームは最初で最後となる高知海洋との練習試合に臨みました。

「声を伝えるが。1つのボールでやりゆうがやき伝達するが。それをみんな徹底しなさい。人任せにしない、ええかえ。」(中山監督)

試合は序盤から連合ペースで進みます。

グラウンドにはわが子の勇姿を一目見ようと保護者たちも駆け付けました。

「楽しそうでいきいきして見えます。高校生最後の夏の試合なので後悔のないようにできたらと思います。」(保護者)

「甲子園に出た学校で野球をしているので途中でやめたら最後の部員(自分)がやめたと宿毛高校に泥を塗るので続けてきた。」(宿毛3年 中川祐大選手)

守備もリモートミーティングの甲斐があってか連係がとれ、連合が13-4で勝利。高知大会初戦突破に向け、大きな弾みとなりました。


「リモートミーティングでサインが決まっていたので早く段取りができた。」(室戸3年 百田愛斗投手)

「盗塁は全部刺す気持ちで4番なのでチャンスでしっかり打ちたい。」(清水3年 渡邊充貴捕手)

「まずは一勝。みんなで喜びを分かち合ってうれし涙を流したい。」(高知丸の内3年 林大耀主将)

「5チームの力を1つに」。連合チームは距離とコロナ禍という大きな壁を乗り越え、一戦必勝で試合に臨みます。