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高知県奈半利町贈収賄事件初公判 「首謀者」起訴内容を一部否認

高知県奈半利町のふるさと納税をめぐる贈収賄事件で、“首謀者”とされる町の元職員たちの裁判が始まりました。捜査段階では一貫して黙秘していたという元職員たちは一部の賄賂については受け取っていないとして起訴内容を一部否認しました。

奈半利町のふるさと納税をめぐる増収賄事件では、町の元地方創生課長森岡克博被告(46)と元課長補佐の柏木雄太被告(42)が、町内の水産会社社長から依頼を受けて返礼品を有利に取り扱うなどの便宜をはかり、その見返りとしておよそ180万円を受け取った受託収賄の罪などに問われています。

さらに柏木雄太被告は、両親の正雄被告・美津江被告らと共謀して、ふるさと納税の返礼品業者に対し親族が経営していた精肉店に仕入れ・加工を委託するよう指示し、その見返りとして、親族から9200万円近くを受け取った収賄の罪に問われています。

「全国を震撼させたふるさと納税をめぐる贈収賄事件から1年4か月あまりが経ったきょう、“主犯格”とも言える2人の裁判がいよいよこれから始まります」

きょうは18枚の傍聴券を求めて249人が列を作りました。

捜査段階では一貫して黙秘を続けていたという、柏木雄太被告と森岡被告。並んで法廷の証言台に立つと水産会社社長からの賄賂について、森岡被告は「自分の息子らが水産会社で作業した“報酬”と認識していて賄賂との認識はない」と主張。柏木被告もまた「水産会社では労働の実態があったと認識している」として起訴内容の一部を否認しました。このうえで柏木被告は「大きな事件を起こしたことを反省している。全国の寄付者、事業者、役場の皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げる」と謝罪しました。

きょうの初公判は起訴内容に間違いがないかどうかが問われるだけで終わるという異例の展開となりました。検察官が事件の経緯などについて説明する冒頭陳述は、次回9月8日(水)の公判で行われる予定です。