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高校野球「球児たちの夏」 高知農業高校

全国高校野球選手権高知大会が今月17日(土)に開幕します。からふるでは球児や球児を支える人たちの野球への情熱・大会にかける思いをお伝えしています。きょうは部員主体でチームを作り上げる「少数精鋭」の高知農業を紹介します。

センターポジションの不在、監督が練習に加わる。様々な工夫を凝らして練習を行うのは高知農業です。

「自分は動ける体なので動かせるうちは生徒と一緒に汗をかいて、見本になれるように心掛けています。農業高校なので暑い中でも実習をすることで体力がついて、野球にもつながっている。」(下坂充洋監督)

練習場は南国市上野田にある広々としたグラウンド。野球をするには申し分のない環境ですが、部員はわずか11人です。高知農業は人数が少ない分、部員主体で自分たちに何ができるのかを常に考えながら練習を行っています。チームの強みは打って・打って・打ちまくる。この日は実戦形式の練習を行い、長打が何本も生まれました。

野球部は今年、創部以来初めての試練を迎えました。それは「新入部員が1人もいなかった」ことです。部員たちのモチベーションは下がり、チームの雰囲気は最悪だったといいます。そうした悪い流れを断ち切ったのが、髙田詠希キャプテン。チームのムードメーカーで学校の成績も優秀。ほかの部員からの信頼も厚い選手です。

「最初は一年生が入らなかったことで行動が鈍くてだらだらしていたが、全員が声を掛け合っててきぱきと行動するように心掛けた。人数は少ないけどやることは変わらないと声をかけた。」(3年 髙田詠希主将)

キャプテンの一声で活気を取り戻したという高知農業。選手たちは「11人でも勝てる」ことを夏の高知大会で証明すれば、今後入部したいという人が増えると信じ、闘志を燃やしています。下坂監督は1番を打つ髙田キャプテンとキャッチャーで4番を打つ八松選手に当たりが出れば大会上位も狙えると意気込みます。

「4番なのでチャンスでヒットを打つ。キャッチャーとしては大事な場面でランナーをアウトにする。悔いがないように全力を出したい。」(3年 八松優斗捕手)

チームを支えるマネージャーは2人。今年、新入部員はなかったものの、マネージャーとして1年生が新たにチームに加わりました。

「中学校のときに仲が良かった野球部の人がいて野球の話を聞いているうちに興味を持った。1年生が1人だけなので2、3年生と早く仲良くなれるように積極的に声かけをしている。」(1年 高野未宙マネージャー)

「人数が少ないけど1人ひとりが積極的に動いてどの部活よりも仲が良いと思う。練習と同じようにけがなくプレーしてほしい。」(3年 前川未羽マネージャー)

1人1人の力と知恵を結集させ、少数精鋭で勝利へ。高知農業は固く結ばれた絆で夏の高知大会に挑みます。

「自分たち3年生にとって最後の夏。相手は一回戦が安芸、二回戦が高知中央。秋のリベンジをしてベスト8に入りたい。」(3年 髙田詠希主将)