KUTVニュース

19分間に込めたおもてなしの心

高知をコンセプトにしたJR四国の観光列車が運行開始から1周年を迎えました。車窓からの景色や食事に加えて名物になっているのが立ち寄る駅での地元住民ならではのおもてなしです。一日も欠かさず乗客をもてなしているグループのリーダーを取材しました。

高知県須崎市でキュウリを生産している山﨑廣子さん。この時期は毎日、朝から収穫作業に追われています。

昨年7月から運行されているJR四国の観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」。コロナ禍でも乗車率は80パーセントを超え、JR四国の観光列車の中でも最も高い人気を誇っています。

山﨑さんはその観光列車が停車した駅で乗客をもてなす「須崎おもてなし婦人会」のリーダーです。ハウスを訪れたからふる取材班ももてなさずにはいられないようで・・・

「時代の夜明けのものがたり」の上り列車は、運行の関係上、須崎駅で19分間の停車時間が設けられています。19分。トイレ休憩としては十分、駅の外へ出るには短すぎる時間です。その間山﨑さんたちは、乗客を退屈させないようにと毎回、おもてなしをしています。列車は、去年7月から土日・祝日に運行してますが婦人会は皆勤賞です。

(Q.なぜおもてなしを?)
「気持ちよ。気持ちがうれしくて。観光列車の『千年物語』乗った時とか、周辺の住民からのおもてなしがすごくうれしくて。『これだったらできるな』と思って始めた。」(山﨑さん)

19分間のおもてなしの準備は、午後から始まります。乗客へのお土産に、みずみずしい、朝どれのキュウリを袋詰めします。

山﨑さんの作業場からは観光列車の下り線が見えます。踏切の遮断機の音が聞こえ始めると山﨑さんはうちわを手に倉庫を飛び出します。

「乗客のみんなにもうすぐ会える」。山﨑さんの背中はウキウキしているようです。

午後3時半、山﨑さんが駅に到着しました。おもてなし婦人会のメンバーも続々と集まってきます。

午後4時6分。列車が須崎駅に停車しました。ここから山﨑さんたちの怒涛のおもてなしが始まります。

手作り感いっぱいのおもてなし。みなさんが心をつかまれてしまうのは、山﨑さんたちのおもてなしが、心の底から湧き出たとても温かな気持ちだと、感じているからです。

(Q.これが楽しみで)
「そうです、常連中の常連なので」
(Q.みなさんのおもてなしは)
「最高ですね。人情の厚さ、愛情を感じる。」(大阪からの乗客)

「(時の夜明けのものがたり)前の観光列車で自分、須崎のおもてなしで泣いたんですよ。それが忘れられなくて、来ちゃいました。」
(Q.やっぱり須崎のファンになる)
「なりますね」
(Tシャツも着てますもんね)
「これ(シール)も持ってる、大ファンです。」(東京からの乗客)

「きょうはたくさんの人に参加していただいて、大いに盛り上がってよかったです最高でした!(額には汗が!)そうです!一生懸命です」(山﨑廣子さん)

「命の続く限り頑張ります」(高橋幸代さん)

(Q.この19分間は山﨑さんにとってどういう時間?)
「最高の自分へのプレゼントです」(山﨑廣子さん)

喜んでもらうことが自分へのプレゼント。乗客の笑顔をエネルギーにかえて、須崎おもてなし婦人会はこれからも須崎駅に立ち続けます。