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繁藤災害から49年 高知県香美市で慰霊祭

大雨による土砂崩れで60人が犠牲となった高知県香美市土佐山田町の繁藤災害からきょうで49年です。現地では慰霊祭が行われ、遺族や地元の子どもたちが犠牲者の冥福を祈りました。

1972年7月5日。香美市土佐山田町繁藤では豪雨により土砂崩れが発生。その後、救助活動中に再び起きた土砂崩れで二次災害となり、消防団員や住民ら合わせて60人が命を落としました。災害から49年を迎えたきょう、地元の香長小学校と鏡野中学校の児童・生徒が、慰霊碑に千羽鶴を奉納しました。

「みんなで助け合って命を無駄にしないように守ろうと思いました」(香長小学校5年 中村彩乃さん)

この後行われた慰霊祭には、遺族ら90人が参列し、犠牲者の冥福を祈りました。慰霊祭では災害で兄をなくした山中啓二さんが遺族代表として当時のことを話しました。

「忌まわしい光景はきのうのことのように思う。私のまぶたに焼き付きわすれることはありません」

「川の赤茶げた土砂混じりのごうごうたる流れ見ただけで飲み込まれたら人は助からんと思った。人任せにせずに周囲を見ながら逃げるべきときは躊躇なく逃げる。災害の規模はわからない」(遺族会代表 山中啓二さん)

繁藤災害の慰霊祭は遺族会と香美市が毎年、共同で開いていますが、来年からは遺族会のみの小規模で実施するということです。

「やっと50年かなという気持ち。来年以降は案内を出さずに遺族だけでやります。繁藤のときも現場には100人いたがこんな災害になるとは思わなかった。熱海の人も一緒だと思う。家も流されるとは思わない。思うわぬときに起こるのが災害」(繁藤災害遺族会 西岡統一会長)