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コロナ禍の県体 感染防止対策で静かな熱戦

高校アスリートの祭典県体=高知県高校体育大会が先週土曜日に開幕しました。今年は新型コロナ感染防止対策が徹底され、会場には応援する人の姿はありませんでしたが、選手たちは例年どおりの熱戦を繰り広げました。

今年の県体は、45校からおよそ5200人の選手が出場し、30の競技で1年間の練習の成果を競い合いました。

開幕日の春野陸上競技場です。こちらではさまざまな感染防止対策が行われていました。密集を避け、選手は開会式に参加しません。無観客での開催となっているため、スタンドには応援する人の姿はありません。事前の新型コロナ検査で県体に出場するすべての選手が陰性となっていますが、競技開始までほとんどの選手はマスクをつけて準備をします。出場する競技直前に選手が集まるエリアです。距離をあけて座り、会話もありません。しかし、選手たちはいざ競技が始まると例年どおり熱い戦いを繰り広げていました。特に、3年生にとっては高校生活の集大成となる大きな大会です。

「この3年間で学んだことを十分に出せた。コロナの関係で観客がいない中でしたが、自分の持てる力すべて出せた。」(高知農業3年 今城希怜選手)

「コロナ禍で県体を開催してもらえることに感謝の気持ちを持つと同時に、3年間頑張ってきた努力を全部出し切れるように頑張りました。」(土佐3年 片岡芹菜選手)

こちらはアーチェリー競技の会場です。県内でアーチェリー競技のクラブがあるのは高知農業高校と梼原高校の2校だけです。いつもの競技では、何人もの選手が同じラインに並んで70m離れた標的に矢を打ちます。今回は選手同士の間隔をあけて競技を行うようにしました。県体は今年の7月から8月にかけて北信越地方で開催される全国高校総体の予選を兼ねていますが、アーチェリー競技では高知農業が高校総体への出場権を獲得しました。

「去年はなかった県体が今年は開かれてとてもうれしかった。観客がいたほうがモチベーションもあがるので、いたほうがよかったですがその中でも頑張れた」(高知農業3年 谷相航揮)

「3年生最後の県体で、雨の日も風が強い日も必死で練習して練習では点もかせげたけど、本番では緊張して(力を)出せなかった。これをインターハイ(全国高校総体)に向けてしっかり練習して、インターハイ(総体)で勝てるよう頑張ります」(高知農業3年 石川剛士)

きのうの2日目、香美市の山田高校では、剣道の部が行われました。昨年度の県体で剣道の部は中止になっていて、今年は2年ぶりの開催です。剣道では、一本を取るとき、「声」が必要となりますが、大声を出すと、飛沫が出てしまいます。そこで県剣道連盟は対策として、試合中もマスクを着用し、「面」にもシールドを取り付けることとしました。

「剣道自体が『気・剣・体、一致』これをもって一本を取る競技。声は絶対に出さなくてはならない。シールドとマスクについては全日本剣道連盟から指示もあったので、それにのっとって競技を進めた」(県体 県道競技の部 米澤友樹生 競技委員長)

そんな中、行われた男子団体の決勝は、高知高校と土佐塾高校の一戦。

試合は高知が勝利。男子女子ともに団体を制した高知。男子は4大会連続の優勝で、高校総体出場を決めました。

「制限されている中でやりにくいこともあったが、自分たちで工夫してできた。去年の3年生は県体の中止で悔しい思いをしたと思うので、自分たちがその思いを背負って全力で戦おうと思った」(高知高校3年 山﨑皓暁 主将)

大会終了後、会場の外には、生徒たちを迎えに来た保護者の姿がありました。

「子どもたちの頑張る姿を直接見て、見守って、一緒に優勝を味わいたかった。応援したかった。優勝できて良かった。試合は出来たので良かった」(高知 女子選手の保護者)

初夏の日差しが降り注ぐ中、高知市の東部総合運動公園テニスコートで行われたソフトテニスの個人戦。

各地から選手が集まる県体では、会場から離れた学校は、大会への参加に宿泊を伴います。このため感染リスクが高まるとして、県教育委員会は各学校に対し、宿泊施設での感染防止対策の徹底を求めました。宿毛工業高校では、ホテルの部屋でも、マスクを着用するなどの対策をとりました。

「感染対策をして過ごすのが大変だった。最後の県体のために練習を続けてきたので、大会を開いてくれたことはありがたいなと思っています」(宿毛工3年 赤松成 キャプテン)

宿毛工業高校の赤松・河人ペアは5位となり、全国への切符を手にしました。

団体戦では12年ぶり5度目の優勝を果たした中村高校女子ソフトテニス部。個人戦でも快進撃を見せ、準決勝では同校対決に!2つのペアが、先輩の思いも胸に全国の舞台で戦います。

「誰もコロナにならないように自分たちでできる感染対策はしました。去年の三年生はインターハイとか大きい大会がなくて、悔しい思いをしていたので、去年の3年生の分も頑張ろうと思って頑張りました。」(中村3年 西尾知奈美 キャプテン)

コロナ禍での県体。参加した選手1人1人がスポーツができる楽しさ、全国大会出場をかけて戦える喜びをかみしめながら、競技に臨んでいました。

日程が変更となった競技も今月末から来月中旬にかけて行われる予定です。