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九谷焼が伝える技巧

繊細な模様を極細の筆で描きあげる九谷焼の作家・米久和彦さんの作品を集めた展示会が高知市で開かれています。

縁起が良いとされる牡丹と唐草などの吉祥文様があしらわれた「香炉」。よく見てみるとこの緻密な線、20本以上の極細の筆を使い分け、一本一本、すべて手描きで描かれています。

「本当に極細の筆で描く線なのできちんと気持ちを込めていかないと線の乱れであるとか線に濃い薄いが出たり、線の間隔が開いたり狭くなったりするので一本一本吟味をして描くように努めてます。」(九谷焼作家 米久和彦さん)

きょうから高知大丸で開かれている『赤絵細描 米久和彦 作陶展』。石川県の九谷焼の伝統技術の一つ、「赤絵細描」と呼ばれる技法を使った米久和彦さんの作品=およそ130点が展示されています。360年以上の歴史を持つ九谷焼は皿鉢料理の大皿にも使われるなど、高知とも縁が深い伝統工芸品です。国内外で高く評価される米久さんの作風は、九谷焼の中でも特に技巧が必要とされる「赤絵」。最盛期には250人ほどいた職人も、今は数えるほどしかいないということです。

「九谷焼の中でも赤絵細描というごく一部の人しか携わらない特別な絵付けなので、そういう所を高知の方に一人でも多く楽しんでもらえたら。」(九谷焼作家 米久和彦さん)

「米久和彦 作陶展」は今月20日まで高知大丸で開かれ、期間中は米久さんが毎日来場し、絵付けの実演も行われます。