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町の宝物を未来につなぐ 高知・津野町をトリップ

高知県内34市町村を時間とともに旅して、地域ならではの魅力を再発見する「からふるトリップ」。きょうは津野町です。自然が豊かで四万十川源流点の町としても知られる津野町を愛し、町の宝物を未来へつないでいこうとする人たちに出会いました。

「津野町・天狗高原に来ています。雪が積もっていて、一面真っ白。白銀の世界が広がっています。」(尾﨑アナウンサー)

高知と愛媛の県境に広がる四国カルスト。その雄大な自然を望める宿泊施設・天狗荘は6月末のリニューアルオープンに向けて工事が進められています。一体どのように生まれ変わるんでしょうか?

「これから工事がはじまりまして、天体望遠鏡やプラネタリウム、部屋の中から星空が見える『スタールーム』ができます。」(天狗荘 倉橋盛男支配人)

星空の大パノラマをさらに快適に楽しめる施設へと生まれ変わる天狗荘。標高およそ1400mから見る満天の星空はどんな感動を与えてくれるんでしょうか?からふるトリップ、きょうは天狗荘がある津野町です。

高知県中西部に位置する津野町は、面積のおよそ90%を山林が占める山間の町で、人口はおよそ5600人。四万十川の源流点があり、流域の風景は国の重要文化的景観に選ばれています。1100年以上にわたり受け継がれている伝統芸能「津野山古式神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。こうした町の歴史や文化、風土を学べる施設があります。

「こちらは、津野町で昔から使われてきた古い民具や歴史的な史料を保管・展示している施設です。」(津野町郷土資料館 田中勝幸学芸員)

郷土資料館には、町の人たちが暮らしの中で使っていた道具や農機具などが数多く展示されています。学芸員の田中さんがそのひとつひとつを分かりやすく丁寧に解説してくれます。館内には今では目にすることのない貴重な品々が並んでいます。

資料館の隣には、津野町出身の偉人が暮らしていた古民家があります。明治から昭和にかけて政財界で活躍した片岡直輝・直温の生家です。こちらは1996年に旧葉山村の村制40周年を記念して開かれた、片岡直輝と直温をたたえる顕彰碑除幕式の様子です。2人は兄弟で、貧しい家に生まれながらもそれを乗り越え、日本生命や大阪ガスといった大企業を設立。日本経済界の礎を築きました。今の建物は大正時代に修復され、資料館を訪れた人たちの休憩所として、また町民の憩いの場として活用されています。

続いて訪れたのは、道の駅布施ヶ坂。店内のレストランには山間部ならではのメニューがあります。地元の山で獲れたイノシシの肉を使った「ししカツみそラーメン」です。店内には津野町の特産品・お茶を使った加工品が並んでいます。シンプルでかわいらしいパッケージが目を引くこちらの商品は、煎茶に桃やレモンなどの香りを加えたフレーバーティーです。実はこの商品、県外から移住してきた一人の男性が手がけたものなんです。長野県から津野町に移住した地域おこし協力隊の三原大知さん29歳です。

津野町のお茶を売ることで町を元気にしたいと考えている三原さん。津野町への移住を決めたきっかけは。

津野町によりますと、茶畑の栽培面積は、高齢化や後継者不足を背景に、ここ30年ほどで3分の1にまで減少しているといいます。三原さんは耕作が行われなくなった土地を借り上げ、茶畑の再生に取り組んでいます。津野町のためにできることはなんでもやりたいと話す三原さんに目標を聞きました。津野町のお茶を守り育てるという大きな目標を胸に、茶畑の再生と商品開発に奮闘する三原さん。今年秋には町内に店をオープンしたいと話していました。

津野町のからふるトリップ、「町の宝物を未来につなげたい」という地域の人々の思いがあふれていました。