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「名工」「匠」の技光る伝承工芸

「現代の名工」や「土佐の匠」に選ばれた職人の技をじっくりと楽しむことができる工芸の展示会が高知市で始まりました。

「高知県伝承工芸展」は伝統工芸に幅広く親しんでもらおうと県伝承工芸協同組合が開催していて今年で30回目となります。県内14人の工芸職人たちの作品450点が展示されていて、伝統を受け継いできた細かな仕事ぶりが身近に感じられます。ガラスの器や陶器、土佐和紙の中に植物を閉じ込めた温かみのあるランプなど、多くの作品が日常で使い込めるようにと作られています。中にはこんな珍しいものも。「現代の名工」前川泰山さんの作品で、珊瑚を粉末にしたものを使って描かれた「珊瑚抹画」です。さまざまな色を生かして表現されています。

どっしりとした独特の色合いが美しい土佐古代塗は漆を塗ったあとにクルミの粉をかけて磨き上げていきます。ざらざらとした質感が特徴で、使い込むほどに味わい深くなります。

「最近よく出ているのが毎日使っていただくお箸。これが非常によく出ています。一見して分かるようにザラザラした表面。ザラザラしたことによって触っても指紋が付かないですし非常に扱いやすい漆器であると。漆の場合は昔から抗菌性があると言われていて今のコロナの時代にもうってつけの製品じゃないかと思います。」(池田泰一さん)

力強い筆の運び具合と鮮やかな色彩が印象強いフラフは、筒染めといった伝統製法で作られています。わずかな湿度や気温で色合いが左右されます。

「節句のものが多いのでお子さんが節句というのは、新たな家族が増えてそれのお祝いのお手伝いということなので、お子さんが健やかに育ってほしいなという願いを込めて作る場合が多いです。今年はコロナ禍になっているので、自分が作ったものを見て喜んでくれて元気になってもらいたいなという思いを込めて、いつも染物を作っています。」(吉川毅さん)

会場に訪れた人たちは伝統を守り育てる職人の仕事ぶりに感心していました。

「理屈でなくて温かさとか清らかさがあって、よく見に来ます。」(見に来た人)

作品には、後継者不足という課題を抱えながらも技術をいまに伝えようとする、職人の思いも込められています。

「皆さん高いといわれる方がいるんですけど、ぜひ一度使ってみて、その良さを実感していただくと値段は高いとはいわれないのでぜひ使っていただきたい。」(池田泰一さん)

「土佐凧も実際の話赤字覚悟で作っています。土佐凧が染物として生かされるのはデザインだけです。この土佐凧というのは高知の独特の文化なので何年出来るかわからないですけど、出来る所までは作っていきたいなと思っています。」(吉川毅さん)

「伝承工芸展」は今度の日曜日までかるぽーとで開催されています。