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全国的に珍しい入浴剤を開発中 高知・南国市

高知県南国市に工場がある医薬品メーカーが、全国的にも珍しいという入浴剤の開発を進めています。この入浴剤のポイントは使われる材料です。一体何を使った入浴剤なのでしょうか。

創業70年を超える医薬品メーカー松田医薬品。医薬品のほか、せっけんや健康食品など多岐にわたる製品を製造しています。力を入れている製品の一つが、入浴剤。長年家庭のお風呂で愛されてきたものや、一流ホテルのスイートルームで使われているものなど、さまざまです。

新型コロナの影響で4月から5月にかけて出荷先の店が休業するなどしたことから、松田医薬品でも通常の2割ほど売り上げが減少しましたが、現在はほぼ通常通りにまで回復しています。そんな中、新たに始めたのが本来食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食材などを使った、その名も「フードロス入浴剤」の開発です。

新型コロナの影響で、個人や業者などからの需要が減ったため、食材を廃棄せざるを得なくなった農家などから食材を受け取り、入浴剤に加工する取り組みです。これまでに香美市のゆずやしそ、それに四万十市のしょうがの生産者から入浴剤を作って欲しいと依頼がありました。

現在は開発段階だということで、ユズを使った入浴剤の試作の様子を見せていただきました。まず、乾燥させて細かく砕いたユズの皮に、20種類近くあるオイルから保湿効果のあるホホバオイルなどを混ぜて、ユズの皮からとれた精油を加えます。こうすることで湯に入れたときに香り立ちが良くなるということです。試作品を、湯の中に入れてもらいました。

「マスク越しでもいい香りが漂ってきます。湯触りがとてもなめらか。きれいな黄色。」(福島記者)

「ゆずのリモネンや精油成分がお湯のなかに溶け出している。代謝を促進し、健康な体づくりに役立ててもらえれば。」(松田医薬品製品事業部 二宮翔さん)

松田医薬品によりますと入浴剤でフードロスを防ごうという動きは、全国的にも珍しいということです。担当者に取り組みへの思いを聞きました。

「私たちは食品業者ではないので中心にいるとは思っていないが、自分たちらしく社会の問題に貢献出来れば。コロナ禍の影響で原材料の使い道に困っている生産者さんの応援が出来れば。」(松田医薬品製品事業部 二宮翔さん)

フードロス入浴剤は今年冬ごろに販売される予定です。松田医薬品では、新型コロナの影響で販路を失った農家などから今後も材料を仕入れ、フードロスを防ぎたい考えです。問い合わせは088ー862ー1666です。