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花火で地元の人たちを笑顔に!女性花火師の挑戦

新型コロナの影響で高知市納涼花火大会は中止となりましたが、昨夜、300発あまりの花火が打ち上げられました。イベントで花火を打ち上げた花火師の一人は、高知市出身の女性です。ふるさとの夜空を彩った花火師の思いに迫ります。

きのう、315発の花火が高知市の夜空を彩りました。場所は非公開で行われたこの花火、中止となった高知市納涼花火大会の代わりに、花火を少しでも大勢の人たちに楽しんでもらおうと、高知青年会議所のOBで作る団体が企画しました。

「よさこい祭りもそうだがすべてのイベントが中止ということで子どもたちがこれから夏休みで頑張ろうという気持ちになってもらえたら」(土佐温故知新・泉卓文代表)

打ち上げ当日の午後1時、花火を積んだトラックが打ち上げ現場にやってきました。打ち上げには、高知市大津の花火業者=高村火薬店が参加。今年はこれまで、安芸市や高知市で行われたサプライズ花火を打ち上げています。

今回は単独ではなく、日ごろから協力関係にある徳島の花火工場と共同で打ち上げることにしました。打ち上げに向けた準備が進められる中、現場に一人の女性の姿が。

徳島の花火工場の花火師 安岡沙都さんです。

安岡さんは高知市出身の22歳で、小学生の時に見た花火に感動し、花火師を目指しました。

「目指したきっかけが、小学校6年生の時に安芸の花火を見て、打ちあがってる花火を見て、自分もそうですし周りの人も感動してるのをみて、人を感動させる仕事に就きたいと思ったのがきっかけで、花火師を目指しました」(安岡さん)

安岡さんは高校3年生の時に打ち上げ従事者の資格を取り、高村火薬店でアルバイトを経験しました。夢を追い続けてきた安岡さん。高校を卒業後、一緒に打ち上げたこともある徳島県の花火工場に就職することを決めました。

「花火がきれいに上がってお客さんから歓声が聞こえて、お客さんが喜んでくれることが一番やりがいを感じる瞬間ですかね」(安岡さん)

「好奇心旺盛でやっぱり「好きこそものの上手なれ」を地で行ってる感じがすごくあって、話してても明るいですし、すごく花火が好きなんだなあっていうのは分かります。仕事を一緒にしていて楽しいです」(高村さん) 

打ち上げの準備をスムーズに進める安岡さん。安全に、美しく打ち上げるためには、細かいチェックが必要です。

これまで安芸市や越知町で花火を打ち上げた経験がある安岡さんですが、地元・高知市では初めての打ち上げです。

「すっごい楽しみです。やっぱり地元で、自分の生まれ育ったところの中心でできるってことがやっぱりうれしいですし、安全に上げようっていう気合もいつも以上には、いつもあるんですど、やっぱりいつも以上に気合が入ります。お母さんとかお父さんも普段ではやっぱり徳島なのでなかなか仕事してる風景を見られないので、自分の目で花火を見られるんで、楽しみやって言ってました。」(安岡さん)

高知市で花火を打ち上げることに特別な思いを寄せる安岡さん。午後8時半、その時が迫ってきました。

今回、安岡さんはコンピュータを使った打ち上げを担当します。ボタンを押すと遠隔操作で点火し、花火が打ち上げられます。

幼い時に見た花火に感動し花火師を目指した安岡さん。その思いは、花火を見る人たちにも確かに伝わりました。

「最後のクライマックスの花火がとても感動的で、涙が出そうになりました」(女性)

「最高でした。たった10分くらいだったがすごく幸せな気分になった」(男性)

「自分自身もそうですし、見ている周りも怪我なく安全に終われて、やっぱり自分の作った花火見て喜んでくれる人がいて、すごい仕事やなと思いますね、誇りに思います。地元に帰ってこうやって地元に恩返しじゃないけど、こういう風に仕事ができてとてもうれしいです。」(安岡さん)

コロナ禍の高知市の夜空を彩った13分間の花火。大勢の人たちに笑顔と幸せをもたらすひと時となりました。