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子どもたちに笑顔を 手作り竹とんぼ

今月から高知市の桂浜水族館や桂浜公園内の土産物店などで買い物をした人たちに竹とんぼが配布されています。思いがこもった手作りの竹とんぼ。もともとはよさこい祭りで配られていたものでした。制作者の思いを取材しました。

「竹とんぼプレゼントしてます。」
「やったー!」(女の子)

高知市の桂浜水族館の売店で買い物をした人にプレゼントされているのは竹とんぼです。

「竹とんぼの行き場がなくなっているので、子どもが集まる桂浜水族館で配布してもらえないだろうか、という話だったので。」(桂浜水族館 秋澤志名館長)

こちらの竹とんぼはよさこい祭りに33回連続で出場する「大津子ども会よさこいなるこ踊り子隊」が毎年、よさこい祭りで踊りを披露する際、踊りを見に来た人たちにプレゼントしていたものです。今年のよさこい祭りは中止となりましたが、大勢の人にこの竹とんぼを届けたいと、「大津子ども会」が桂浜水族館に3千本を寄贈しました。

「桂浜も観光地でコロナでお客さんも減っているので、桂浜全体で竹とんぼで盛り上げていこうかということで今回8月1日から配布ということで決めました。」

竹とんぼを作っているのは、「大津子ども会」で子どもたちの活動を献身的にサポートしている東山共一さん(70)です。今年のよさこいのために用意していた竹とんぼは、およそ1万3千本。すべて一人で制作しています。

(Q.感覚ですか)
「感覚やね。一年目のころは10本に1本は削りすぎて失敗しよったけど、今は(失敗は)100本に1本くらい。」(東山共一さん)

きっかけは2013年、60回目を迎えたよさこい祭りを「子どもが楽しめるものでお祝いしたい。」と考えたからだといいます。

「当時は一年でやめるつもりでしたけどね。」
(Q.それがもう今年で8年目に)
「一回目配った時に、配ってくれたスタッフの人が、よさこい終わってから『東山さん!』って呼んでくれて『竹とんぼすごい好評やったから来年もお願い!』と。」

今や「大津子ども会」の名物となった東山さんの手作り竹とんぼ。一年のほとんどを制作に充てる東山さんの両手には硬い豆が。今年のよさこいも開催されると信じ、作り続けていました。

(Q.よさこい中止と聞いて)
「ちょっとショックやったね、残念。」
(Q.自らの手で渡したかったというのはありますか)
「ありますよね。せっかく作ったから配りたいというのは。」
(Q.今回は少し違った形ですけどたくさんの人に届きますね)
「そうですね、それはありがたいと思います。結構作るのしんどいからやめたくなるなという気持ちはあるんですよ。そやけど、配った時に子どもが喜んでくれて『おんちゃんありがとう!』って言ってくれたら、もうそれだけやね。それで、来年も頑張ろうかなと。」

手渡す場所は違っても、「子どもたちの笑顔が見たい。」「大人たちに童心に帰ってほしい。」そんな思いが込もった手作りの竹とんぼは、今年もまた大勢の人の元に届けられます。