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高知県四万十町出身 福永宇宙選手 2年ぶりに高知のリングへ

プロボクシング四国初の全日本新人王で、高知県四万十町出身の福永宇宙選手が今度の日曜日、およそ2年ぶりに高知のリングに立ちます。福永選手の地元のリングにかける思いや勝利への執念を取材しました。

「お久しぶりです。試合前で顔がシュッとしましたね。」(中元翔一アナウンサー)

福永宇宙選手はボクシングスーパーバンタム級四国初の全日本新人王で現在は日本ランキング15位。地元、高知での試合まで2週間を切り、福永選手は最後の追い込み練習に臨んでいました。

「地元なので強くなった姿を見せたい。」(福永宇宙選手)

ボクシング経験者の私が福永選手を取材したのはおよそ7か月前。

あの時とは比べ物にならないほど体のキレが増していました。

「オーバーワークになるので書いてラウンド決めてやったほうがいい。何ラウンドもやっても疲れがたまる。」(福永宇宙選手)

福永選手は今年7月に神戸で試合を行う予定でしたが、練習中に右目をケガした影響で中止に。9戦全勝のまま全日本新人王に輝いて以来、およそ9か月・高知では2年ぶりのリングです。

「一回も負けていないのがプレッシャー。いつまで続くのか不安になる。一回負けていた方が楽だったかも。そんなときに井上尚弥、那須川天心、武尊などと比べると背負っているプレッシャーはちっぽけと思って頑張れる。」(福永宇宙選手)

対戦相手は東京の角海老宝石ボクシングジム所属の木元紳之輔選手。相手をパワーで圧倒するスタイルを武器に、アマチュアでも30戦以上を戦った経験豊富なファイターです。

「厳しい相手ではある。でも勝てば評価が上がる。」(黒潮ボクシングジム 小川竜也会長)

鍛え上げられた肉体から力強いパンチを打ち込む福永選手。そのパンチ力はこれまで世界チャンピオンのミットを幾度となく持ってきた小川竜司会長を唸らせます。

(Q.強いパンチは)
「右ストレートと、右のボディー。日本ランカーのパンチ力になってきた。」(小川竜也会長)

パンチ力向上の背景には、黒潮ボクシングジムが今年初めて開いた合宿があります。黒潮町の砂浜や道路で3日間に渡る走り込みを行い、下半身を徹底的に強化。強靭な足腰が重いパンチを生み出しています。

また試合に向けて何度も練習してきたのが「左ジャブ」。距離を測る左、距離を保つ左、強弱をつけながら相手を翻弄します。

先月中旬からは一週間おきに関西のジムに出向き、格上選手を相手に実践を通して左ジャブを磨いてました。

「ジャブが当たればペースがつかめてくる。一発当たれば倒せる。それを当てるためのジャブ。」(福永選手)

トレーニングと同時に減量も順調です。福永選手が主戦場とするスーパーバンタム級のリミット体重まではこの日の段階で後5キロ。53.524キロ~55.338キロ。毎日記録をつけながら、自分の体と向き合います。

練習を終え、自宅に帰った福永選手。夕食はおにぎり2つとサラダ、豚汁です。

試合まで後11日。福永選手にとって本格化な減量が始まる前の最後のごちそうです。

(Q.福永選手にとってのボクシング)
「一生懸命やった上で結果が出た喜びを初めて知ったし、周りが応援してくれるとか。全部含めてボクシングでの出会いが自分をこれからも成長させてくれると思うし、変えてくれると思う。」(福永選手)

試合前に必ず待ち受ける過酷な減量。そんなとき、福永選手が必ず見るという宝物があります。今年5月に南国市の香長中学校で講演会を行った際、生徒たちからもらったメッセージです。

「びっくりした。一人ひとりからメッセージをもらえるなんて思ってなかった。めちゃめちゃうれしい。お手本になれるようメッセージをくれたみんなに恥じないように頑張りたい。地元だからこそ(次の試合に)来られる人もいっぱいいる。そういう人たちに生で自分の戦う姿を見せられるのがすごくうれしい。」(福永選手)

試合のテーマは「恩返し」。これまで支えてくれた人たちに一段と強くなった姿を見せるため、福永選手は地元・高知のリングに立ちます。

「一番大きいのは応援してくれる人に喜んでもらいたいとかこう返したいというのがある。ボクサーは試合で見せるのが一番の恩返しだと思うんでただ勝つだけじゃなくて魅了するような試合をしたい。」(福永選手)