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まちの文房具屋さん 内田文昌堂 年末閉店へ 連日大勢の人

文房具や事務用品など様々な商品を扱う高知市の内田文昌堂が、年末、閉店することになりました。創業160年。時代が変化する中、愛され続けてきた「まちの文房具屋さん」が歴史に幕を閉じます。

高知市本町にある内田文昌堂。雨の中、大勢の人がオープンを待って列を作っていました。

内田文昌堂は、幕末の1861年、今の高知市愛宕町で土佐和紙の販売業として創業しました。大正時代から輸入物の文房具などの取り扱いを始め、1975年に現在の場所に出店。文房具や事務用品、画材だけでなく、IT関連のグッズなど時代の変化に合わせて多種多様な商品を取り揃えてきた「まちの文房具屋さん」です。30年ほど前は一日におよそ600人ほどの客が訪れていましたが、ここ最近は半分近くに減少。建物の老朽化などもあり、創業160年という節目で、店舗を閉じることになりました。

「小学校の高学年からずっと・・・いろんな文房具がそろっている。スヌーピーが好きなんです。ここに一番最初に来た時に大きなスヌーピーがあったからそれがうれしくて。自分の人生というか、小学校からずっと通っているから、その都度その都度、新しい発見がある。それが無くなるのは惜しい・・・」(訪れた人)

インターネットでの買い物が主流となりつつある中、様々な商品を直接触って試せる店舗は、内田隆夫社長曰く、「ライブ会場」。子どもたちがお目当ての文房具を見つけた時の笑顔が「忘れられない」と、目に涙を浮かべながら語った内田社長ですが、人々の生活スタイルの変化なども踏まえ、閉店を決断しました。今月17日からは閉店セールを行っていて、連日、世代を問わず、大勢の人が店舗を訪れています。

「おじいちゃんが万年筆のインクを買いに来て、(自分も)ついてきて、ドキドキしながら。懐かしい思い出があります。」

「セールだから思い切って買ってあげているというのもあるんですけど、こういうお店が無くなっていくので、自分の思い出も話して、おじいちゃんたちとの思い出も話すきっかけにしたい」

県民に愛され続けた店舗は、12月26日に、閉店します。閉店後は、企業を対象にした外商を継続するということです。内田社長は「個人客のみなさんには大変申し訳なく思う。時代の変化に合わせ、来年から再び前を向いて、新たなスタートを切りたい」と話していました。