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からふるカルチャー 「幡多弁の舞台」故郷初上演へ

様々な「芸術」分野で活躍している人たちの思いにせまる「からふるカルチャー」です。コロナ禍で苦境に立たされているエンタメ業界。舞台もその一つです。そんな中、高知県土佐清水市出身の脚本家が、地元の方言「幡多弁」を使った演劇の脚本を手掛け、自らが主演を務める舞台が、来月、ふるさと高知で初めて上演されます。舞台には、あすへの希望を見出してほしいという思いが込められています。

県西部の幡多地域で使われている方言「幡多弁」を使って芝居を繰り広げているこちらの女性。土佐清水市出身の脚本家で役者の竹田モモコさんです。竹田さんは、幡多弁によるコントや会話劇を発表する「ばぶれるりぐる」という演劇ユニットを2018年に旗揚げしました。

竹田さんは、作品で、普遍的な悩みや葛藤を扱っていますが、笑いを随所にちりばめ、軽いタッチで描いています。これまでに2作品、3回公演を行っていて、来月、第4回公演を、初めて高知で行うことになりました。作品のタイトルは、「いびしない愛」です。

竹田さんは、「いびしない愛」で、演劇界の未来を担う才能の道を拓くことを期待して贈られる「劇作家協会新人戯曲賞」を受賞しました。国内初の緊急事態宣言が出た時に書いたというこの作品。世間では、様々な業種の人たちが、あの手この手でコロナに立ち向かっていましたが・・・

「劇団の運営に疲れていた時期だったので、『ちょっと止まれるな』と思ってしまった。主人公(喜美子)に自分の気持ちを反映させた。ちょっと疲れた人が止まれるきっけかになった気持ちを戯曲にのせて書いた」(竹田さん)

舞台は、全編幡多弁で構成されています。そこには、故郷を離れたからこそ、大切な地域の財産を守っていかなければならないという竹田さんの思いがありました。

エンタメ業界も、コロナ禍で思うように動きがとれない日々が続いています。そんな中、高知市と、ふるさと土佐清水市で初めて上演する“生の”舞台には、あすへの希望を見いだしてほしいという願いが込められています。

「生の芝居を幡多弁で」という竹田さんの演劇の形、魅力的だなと感じましたね。大阪での普段の生活では幡多弁を使っているんです。

文化や方言は、その地域にしかない宝物ですし、離れて暮らしているからこそ、よりかけがえのない存在だと思います。芝居を通して、大切な地域の財産を守っていこうという竹田さんの姿、ふるさとへの強い愛を感じました。

高知の方言でより身近に感じられる「いびしない愛」は、来月7日、午後7時から、高知市の県民文ホールで、来月10日、午後2時から、土佐清水市立市民文化会館で上演されます。