KUTVニュース

冬の風物詩 高知・宿毛湾で「だるま夕日」

冬の風物詩「だるま夕日」がきのう宿毛湾で見られました。

きのうの宿毛湾です。午後5時過ぎ、カメラの愛好家たちがレンズを水平線に向けます。水平線には帯状に灰色の雲が掛かっていましたが、その下の方から真っ赤な太陽が姿を見せ水平線へと下りてきます。そしてその瞬間がやってきました。

「おーだるまになってきたねぇ」(カメラマン)

「だるま夕日」は大気と海水の温度差で水蒸気が立ち上り光が屈折して見られる自然現象です。冬の風物詩をカメラで捉えようと通い続ける愛好者によりますと、これほどきれいな“だるま”の形になるのは今季、初めてだといいます。

「あれがだるま夕日ですか。すごいですね、まん丸な夕日でそれが段々とこう・・・」(広島から)

宿毛湾の「だるま夕日」は、気象条件が揃えば2月下旬まで見られます。


未来につなぐSDGs 日本の防災技術を途上国へ

高知大学が中心となって、途上国で日本の防災技術を広めている取り組みを紹介します。

「蛇籠」。鉄線で編んだ「かご」に石を詰め、崩落が心配される斜面の補強などに用いられる土木技術で、日本では安土桃山時代から導入されているといいます。県内では自然災害のダメージを食い止めようと河川の護岸などでよく用いられています。構造が簡単なため、技術に関する知識が十分でなくても取り入れやすいほか、安価であることから途上国であっても受け入れやすいといったメリットがあります。

防災に関する研究を進めている高知大学の原忠教授らは、いま自然被害の多いネパールに蛇籠を普及させる取り組みを進めています。

8月にはオンラインを通じて、地元住民と川の危険個所の分析について話し合いました。蛇籠は、ネパールでも、以前から取り入れられていますが、施工のノウハウを持っていない住民による自作がほとんとで、品質にばらつきがあるほか、すぐに壊れて、被害が出ることも珍しくないといいます。

原教授は、蛇籠について災害からの安全対策だけでなく途上国の雇用対策としても活用できれば貧困の撲滅にもつなげられると考えています。

このほど、文部科学省の団体「科学技術振興機構」は原教授らの取り組みについて「科学技術で社会課題を解決しようとしている」と評価。優れた取り組みを称える、「STI for SDGs」アワードの優秀賞を贈りました。

「(開発した技術を)色んな国や、色んな方と手を取りながら広めていく。そういった活動も通じて世界全体が健康的で豊かな暮らしを送れるような仕組みを考えていきたいと思っております。」(高知大学 原忠教授)

原教授は今後、新型コロナの状況を見ながら、実際に途上国に出向き、普及を進めていく考えです。


津波防災の日 海上保安署など高知県宿毛市で合同訓練

11月5日は「津波防災の日」です。地震などの災害で孤立したことを想定し、警察と海上保安署がけが人を救助し搬送する訓練が高知県宿毛市で行われました。

訓練は大規模災害時の警察庁と海上保安庁の協力協定に基づき、連携を強化しようと行われ、およそ40人が参加しました。南海トラフ地震による土砂崩れで孤立した地域があり、行方不明者やけが人が数人いるとの想定です。訓練では4人の警察官が海上保安署の巡視船に乗り孤立地域の岸壁に接岸。装備品を持った警察官が行方不明者の捜索を行い、けが人を救助していました。協定では救助にあたる双方の職員を巡視船や巡視艇、警察車両などで目的地に送り込んだり、互いに物資を提供し合うことができます。

「宝の持ち腐れにならないよう色んな装備を使って、実際に災害が起きれば、有意義に装備が使えることを確認できたことが最大の成果だと思います。」(宿毛警察署 田中雅哉警備課長)

警察と海上保安署は今後も訓練を重ね、災害時に備えるとしています。


国内初 DMV年内運行開始へ第一歩

高知県東洋町と徳島県海陽町を結ぶ阿佐海岸鉄道で導入準備が進められているDMV=デュアル・モード・ビークルは年内の本格営業運行開始に向け、第一歩を踏み出しました。

DMV=デュアル・モード・ビークルは線路と道路の両方を走ることができる次世代の乗り物で、阿佐海岸鉄道が国内初の本格営業運行開始に向け準備を進めています。当初は今年夏の東京オリンピックまでの運行開始を目指していましたが、国土交通省の技術評価検討委員会が前輪を支えるアームと呼ばれる部品の補強が必要と指摘したことを受け、延期されていました。その後、改良したアームで走行試験を重ねた結果、問題ないことが確認され、DMVは年内の営業運行開始に向け、第一歩を踏み出しました。

具体的な運行開始日は沿線自治体などでつくるDMV導入協議会が今月10日に徳島県庁で会議を開き、協議することにしています。


陸上日本新記録更新 日本一速い小学生 知事訪問

“日本最速の小学生”が濵田知事を表敬訪問です。9月に陸上の全国大会で日本記録を更新し優勝した高知県南国市の女子児童がきのう、知事に日本一を報告しました。

きのう夕方、県庁にやってきた1人の女の子。南国市の大篠小学校の6年生 岡林結衣さんです。南国市の地域スポーツクラブで陸上競技に打ち込む岡林さんは、9月に横浜市で行われた小学生陸上の全国大会に出場。女子6年100mで決勝に進出しました。

決勝では横一線のスタートから抜け出し中盤でトップに立つと、後半もぐんぐん加速し、独走でフィニッシュ。12秒56の日本新記録で優勝しました。

岡林さんはきのう日本一になったことを濵田知事に報告するため、県庁を訪れました。岡林さん、知事に会う前からなんだかそわそわしています。

「濵田知事に会うのが楽しみです」(岡林結衣さん)

この日のために知事へのプレゼントを用意していました。

「これを履いたら(走るのが)速くなるので『これを履いてね』って思って…速くなってください」(岡林結衣さん)

濵田知事と対面した岡林さん。さっそくプレゼントを渡します。

「これを履いて速くなってください」(岡林さん)

「ありがとうございます」(濵田知事)

プレゼントは、岡林さんも使っているというトレーニング用の下駄でした。

「(下駄を履いて)足踏みだけでいいです」(コーチ)

「足踏みをその場で?知事室置いといてやろうかな…」(濵田知事)

濵田知事から「今後も研鑽を積んで活躍してほしい」とエールをもらった岡林さん。知事に聞きたいことがたくさんあったようで…

(Q.知事に聞きたいことがあったら…)
「知事って大変なんですか?」(岡林さん)

「けっこう忙しいですね…」(濵田知事)

「岸田総理に会いましたか?」(岡林さん)

「総理大臣になってからはお会いするチャンスはない」(濵田知事)

物怖じせずどんどん質問する小学6年生。日本一のスプリンターを支えるハートの強さも垣間見えました。

「サインしてください」(岡林さん)

最後は濵田知事にサインをもらい、思い出に残る1日となりました。

「(知事は)最初に持っていた印象と同じで優しかった。中学生・高校生になってもっといいタイムを出してまた濵田知事に会えるよう頑張りたい」(岡林結衣さん)

岡林さんは今月13日、高知市で開かれる記録会に出場する予定で、中学生となる来年春に向けて、さらなる飛躍を誓っていました。