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全米テニス 学生トップ選手が選んだ「道」

アメリカの大学に通い、全米学生トップ20にも輝いたテニスプレイヤーがこのほど高知を訪れました。異なる文化を肌で感じながらテニスに打ち込み続けた数年間の選択から見えてきた生き方とは?

強烈なショットを放つのは島根県出身の23歳、福田詩織さんです。7歳からテニスを始め、中学3年と高校1年の時に日本一に輝き、高校卒業後はアメリカのオハイオ州立大学に入学。去年は全米学生トップ20に選ばれました。去年から通い始めた大学院では、チームを全米団体準優勝に導くなどすばらしい成績をおさめています。高知のテニススクールから誘いを受けたことがきっかけで高知を訪れた福田さん。今回が2回目の訪問です。初めてきた時のことが印象に残っていると言います。

「どんなイメージですか?」(中元アナウンサー)

「とても人が温かい。初めてじゃないくらいウェルカムで、なんか受け入れてくれて高知の方々の人の良さが一番印象に残ってます。あとは食かな、前回来たときに おいしいカツオをごちそうになって、スーパーとかでお母さんが買ってくるようなカツオと比べ物にならないくらい美味しかった」(福田さん)

この日もテニスを通じて高知の人たちと触れ合いました。

「テニス関係あってもなくても海外に行ったことで 何か変わった視点とかってありますか」(中元アナウンサー)

「やっぱり日本で当たり前のことが、海外では当たり前じゃないし、海外で当たり前のことは全然私の中で当たり前じゃないから、こういう人もいるんだってこういう人もいるからこういう見方があるんで、こういう観点があるんだっていうのはやっぱ本当にいろんな人がいるから、行ってよかった。なかなか日本では経験できないことを4、5年間でできてるんじゃないかなと」(福田さん)

「テニスに対する考え方も変わりましたか。」(中元アナウンサー)

「日本は窮屈にってわけじゃないですけど、オープンにやってるイメージがあんまない。なんかコーチと生徒の距離もコーチとプレイヤーって感じ。アメリカの大学は結構フレンドリーな感じなので、それこそなんかテニス以外の話をしますし、一緒に考えて話し合ってやることで、さらに成長できるのにコーチが一方的にあれやれこれやれって言っても、多分選手たちが受け身になってしまうと思う。例えばアメリカでは、上級生は絶対に仕事をやらないとか下級生しか仕事やらないという文化は一切ないので。今私が大学院1年目でボール運びしてて、「大学1年生が『詩織それ運んどいて』とか全然あるので。別にそれに対して私も怒らないですし、その中でリスペクトがあるのでいくらフレンドリーでも。」(福田さん)

プロテニスプレイヤーになるための実力も成績も十分に兼ね備えていた福田さんですが、冷静に自分を分析した結果、プロの道は選択しませんでした。

「テニスをただ好きだとプロでは生きていけない。やっぱり人生背負ってる方々がプロになっていると思うので、自分に問いかけたときに本当にプロテニス選手としてやっていけるかって、自分で何か考えたときに多分その覚悟はない」(福田さん)

「ちなみに大学院卒業してから進路はどういうふうに考えてるんですか」(中元アナウンサー)

「就職はしたいと思ってるんですけど、やっぱりスポーツが好きなので関連する仕事ができたらなと思います。けど人生何が起こるかわからないし、いつまでに就職しなきゃいけないっていう ルールもないので。自分は本当に流れに乗って任せていけばいいかなと思います。」(福田さん)

「なるほど。いつまでに、それこそ就職しないといけないっていうのも結構日本だったら、ルールがあるわけじゃないんですけど」(中元アナウンサー)

「周りが勝手にそういう空気を作っちゃってるから、もっとユニークな人生の生き方で全然悪くないと思うんですけど、絶対大学3年生だったら就活して4年生になったら就職してっていう。別に誰もそんなこと決めたわけじゃないし。だからと言って別にいい加減に生きていくとかそういうわけじゃなくて、自分の人生だからっていうふうに育てられたので、私は自分の選択に責任持って、この先も歩められたのでいいなって思ってます」(福田さん)