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撲滅!特殊詐欺  「若者と特殊詐欺の危険性」

シリーズでお伝えしている「撲滅!特殊詐欺」。ここからは取材にあたった京面アナウンサーとお伝えします。

きょうは若者と特殊詐欺の危険性についてお伝えします。今年に入って高知県内では、10代から20代の若者が詐欺事件に関わったとして相次いで逮捕されています。

今年2月、県警は県外に住む高齢者から現金をだまし取ったとして、男子高校生2人を含む男4人を逮捕しました。県警は4人の知人らも同じように詐欺に関わったとして、きょうまでに19歳から21歳までの男女4人を相次いで摘発。一連の事件での逮捕者は合わせて8人となっています。また、被害者は9人で、被害総額はおよそ1635万円に上っています。

8人は氏名不詳の別の人物と共謀し、特殊詐欺グループの一員となっていました。まず、氏名不詳の人物=共謀者が被害に遭った高齢者に「還付金がある」などとうその電話をかけ、巧みにATMに誘導して現金を振り込ませます。そして、振り込まれた現金を引き出したのがこの8人で、いわゆる「出し子」として詐欺に関わっていました。一連の事件について県警は、「他にも関係者がいる」とみて捜査を続けていて、詳細は明らかにしていません。今のところ、「8人全員が知人同士」ではなく「誰かと誰かが知り合い」という関係性が分かっていますが、このグループが詐欺に加担するきっかけとなったのは、「SNS」でした。

こちらはTwitterの画面です。「受け子のお仕事募集」とありますが、これは、特殊詐欺グループのメンバーを募る投稿と思われます。県警によりますと、最近はスマートフォンの普及で、SNSを通じて若者が犯罪に巻き込まれるケースが目立つといいます。

「SNSを通じて特殊詐欺グループと繋がりを持って犯罪に加担している事例も見られる。その原因として若者の中で『小遣い欲しさ』という安易な考えからSNSを通じて犯罪グループと繋がりを持つことなどが挙げられる」(県警 少年女性生活安全課 八木泰志 企画担当課長補佐)

社会のことをよく知らず、「お金が欲しい」という思いが強い若者が、軽い気持ちでSNSの投稿に目を付け特殊詐欺に加担してしまうといいます。

県警でも啓発活動を行っていますが、「若者だけでなく社会全体での取り組みが必要だ」と話します。

「若い世代からSNSの安易な利用の危険性について知ってもらうべく、保護者・社会を含めた全体的な取り組みが必要になってくる。若者が犯罪の加害者にも被害者にもならないような呼びかけを今後も続けていきたい」(県警 少年女性生活安全課 八木泰志 企画担当課長補佐)

特殊詐欺に加担する若者の多くが、「受け子」や「出し子」など現金を受け取ったり引き出したりする役割です。しかしこうした役割の若者は、グループ内で「捨て駒」として扱われることが多く、実際に今回の一連の事件でも、「出し子」の8人は逮捕されましたが、指示をしていた共謀者は逮捕されていません。

犯罪に加担してしまわないように、若い世代の皆さんは今一度、SNSの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。そして保護者や周りの人は、自分の子どもや周りの若者のSNSの使い方を「気に掛ける」ことが重要です。