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高知市出身の女性 高知県産木材の魅力をアートで表現

こちら、キレイな花なんですが・・・何でできているか分かりますか?

木目が見えていますね?高知の木から出来ている作品です。作ったのは、東京で暮らす、高知市出身の女性。故郷への思いを取材しました。

東京都が全国各地の木をアピールするために新宿に設けているスペース。こちらで今開かれているのが高知県産材をテーマにした展示会です。

その中の一つ・・・

繊細で美しい花々。木をけずった「カンナ屑」で作られているんです。この作品を作っているのは高知市出身で東京在住の辻ゆかさん。木をうすく削ったものを高知で「かなば」と呼ぶことからこの作品を「かなばフラワー」と名付け、友人と二人でひとつひとつ手作りしています。高知の工務店などから「かなば」を入手。それを伸ばして、花びらの形にカットして組み立てていきます。

「しなやかでやわらかな感じと木目の美しさですね。そして一つとして同じものがないところが魅力だと思っています。同じヒノキであってもそのヒノキの産地、場所によって色味が、ピンクがかっていたりとか白っぽかったりとか。木目の幅とか大きさとか。全て違っているので個性があって面白いです」(辻ゆかさん)

花々に色をつけるために使っているのは染料ではありません。薄い土佐和紙をはることで木目をいかしつつ色味を出しているんです。

「使っているのは土佐和紙なんですが、色と柄の美しさが魅力だと思っています。土佐和紙の美しさと木目を合わせたことで、また違った感じでカラフルな作品ができるのかなとおもって、使っています」(辻ゆかさん)

辻さんは2016年から、本山町に住む女性グループに近くの山や庭で採った花木を送ってもらい、東京都内の料理店にいける取り組みをしていました。女性グループの収入につなげるとともに高知の自然をアピールすることが目的でした。

「高知にいる時は当たりまえの環境だったので気が付かなかったんですが、東京で生活するようになってだんだん、木の魅力、自然の豊かさに気づいて」(辻ゆかさん)

高齢化などでこの取り組みが難しくなってきた中出合ったのがカンナ屑でした。

「木の香りと手触りに、ああなんて素敵なんだろうと思って自分たちの身近なものに取り入れられないかなと思いました」(辻ゆかさん)

もともと布や和紙を使ってコサージュ作りをしていた辻さん。カンナ屑でまず作ったのもコサージュで、その作品は県立林業大学校の卒業式で来賓の胸を飾りました。

「生徒さんたちに身近なものを感じてもらいたいのと、人工のものではない素材をつかったものをつけていただきたいなという思いで作りました」(辻ゆかさん)

その後も、土佐和紙で色味を出すなど試行錯誤を重ねてきました。これからは、パーツを組み立てると花ができるキットを開発する予定です。例えば卒業式などで、子どもたちに、自分が作った自分だけの花を胸に飾ってもらいたいと話していました。

「いま東京ではオフィスの木質化や学校の木質化が進められている流れなので、そういう場所にあうような作品作りをしていきたいのと、木や和紙だけでなくて、今回も装飾品も高知のものを使わせていただいているのでいろんな高知県のものを組み合わせた作品をつくっていきたいと思っています」(辻ゆかさん)

高知にあるまだまだ知られていないいいものをたくさん紹介していきたい。辻さんの取り組みには、遠く離れた東京で暮らすからこその故郷への思いが込められていました。