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牧野博士の魅力を伝える小学生 その素顔に迫る

高知県立牧野植物園で月に1回、牧野博士について講演を行っている小学生の女の子がいます。その内容の見事さから「小さな牧野博士」と呼ばれている女の子。いったいどんな小学生なんでしょうか?女の子の素顔に迫りました。

来園者に牧野富太郎博士について堂々と解説する川本琉楓さん。小学5年生です。「こうち子ども観光大使」として毎月第三日曜日に牧野植物園で講演を行なっています。淀みなく話すルカさんの手元には台本も資料もありません。

(Q.全部覚えてるの?)
「覚えてます」
(Q.緊張しないの?)
「話しているうちに話したいっていう気持ちになるので緊張しなくなる。だから最初の方だけ緊張します。」

故郷への誇りを持ち、将来、高知の良さを全国に発信できる人材を育てようという「こうち子ども観光大使」の講座に参加したのは小学1年生の時でした。研修中、参加者の多くが坂本龍馬や長宗我部元親といった英雄への関心を高める中、ルカさんは牧野博士に惹かれたと言います。

(Q.なぜ牧野博士?)
「牧野富太郎先生はどん底、植物図鑑を自費出版してお金がなくなっても諦めずに頑張って、努力していたところに興味を持った。坂本龍馬さんたちは戦ったりして若いうちに亡くなったけど、牧野富太郎先生は植物を愛して植物とともに生きて、幸せな気持ちで亡くなった人だから。そこが坂本龍馬さんたちとは違う。」

琉楓さんが子ども観光大使となった背景には祖母・広美さんの影響がありました。広美さんは以前、佐川町でボランティアガイドをした経験があります。

「学校から夏休みの間にいろんな項目があってそれを受講できるという案内があったんですね。その中に観光大使というところがあって『これがいいんじゃない?』って言ったらルカちゃんもそれを見て、考えて『うん!これがいい』ということで受けました。(Q.ひろみさんが申し込んだ?)いえ、違います。私は勧めたんですけどルカがちゃんと考えて『これにする』ってことで選びました。」

牧野博士が大好きな琉楓さんですが、あくまで彼女が好きなのは博士の人間性や植物を愛したその生き方で、植物そのものに夢中というわけではないようです。

(Q.植物のことは好き?)
「・・・あんまり(Q.植物じゃなくて?)牧野富太郎先生のことが好き。生き方が。」

(Q.その他に好きなものは?)
「牧野富太郎先生以外・・・ないかな。あっ!あったかも・・BTSが。聴いたり踊ったり友達とダンスを覚えたりしています」

BTS以外に琉楓さんが熱中しているのは自転車。先日、祖父からのお下がりで自転車を貰って以降、サビを少しずつ落としながら、毎日欠かさず乗っています。

(Q.自転車のどんなとこが好き?)
「楽に移動できるし早い」

(Q.自転車で行きたいところは?)
「友達とイオンとかに」

牧野博士について知識を深めたいと思った琉楓さんにとって、祖母・広美さんが博士のふるさと・佐川町でガイドをしていたことは幸いでした。分からないことは広美さんに聞きながら、実際に佐川町の施設で資料を確認することも。みるみるうちに牧野博士について知識を深めた琉楓さんを見た広美さんは、植物園の来園者に向け講演をさせてもらえないかと、2人で園に足を運び交渉しました。

「本当に驚きでしたね。牧野博士の生涯をまるで年譜が全て頭に入っているかのようにスラスラと話してくれて、私たちも聞きながら感心するとともにすごい勉強になるなぁって思う、くらいそれくらい詳細に話してくれてました。」(牧野植物園 楠山広報担当)

こうして3年前から「牧野先生のおはなし」と銘打ったルカさんの講演が始まりました。一度の講演時間はおよそ5分で、毎月一回開催、講演数はすでに30回を超えています。

「小さいこどもさんが牧野先生のことをしっかり調べて、しかもみんなの前で定期的に発表しているっていうことがすごい素晴らしいなと思いました。堂々とねぇ。すごい。高知の未来は安泰ですね!」(来園者)

(Q.普段、講演で気をつけているところはある?)
「お客さんが『えっ』みたいな顔をしていたら『あっ聞きづらかったのかな』とかって思ってちょっと声をあげたりとか、ペースも遅くとか早くとかいう風にして、やってます。満足する時もあるけど『ちょっと悪かったかなぁ』って思うことがほとんど」

(Q.ルカさんの今の目標は?)
「今の目標は絆心も加わって、絆心がもっとお話できるようにもっと絆心を教えて行ったりとか、私が中学校に上がったらあとは絆心に継いでもらって、私がその絆心の司会をしたいなって」

(Q.お姉ちゃんみたいにやりたい?)
 「うん」

(Q.ひっとりでやるがで?できる?)
 「難しい」

「次回の牧野先生のおはなしは6月20日第3日曜日です。ぜひ聞きに来てみてください、待ってます」