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時短初日の夜 飲食店街ひっそり

高知県は、高知市と四万十市の飲食店などに対し、きのうから2週間、営業時間の短縮を要請しています。要請に従い、時短営業を決めた居酒屋を取材すると、感染が拡大する県内の現状を理解しつつも、要請に対して納得できないといった声が聞かれました。

「(時短要請が)出るかなと思っていたんですけど、高知もとうとう来たかと思った。他府県が出てたので。」(オーナー 佐々木健二さん)

こう話すのは、高知市で複数の居酒屋を経営する佐々木健二さんです。佐々木さんは、経営するこちらの居酒屋の営業時間を、通常の午後11時から午後8時までに短縮。県からの営業時短要請に従うことにしました。要請の受け入れを決めた直後から、アルバイトのシフト変更や営業時短を知らせる張り紙を作成するなど、対応に追われました。佐々木さんは、隣接するこちらの居酒屋も経営していますが、魚を使ったメニューが多く、「営業時間を短縮し、午後8時までに仕入れた魚を使いきれない」と判断し、休業することにしました。

店は1日5万円ほどの売り上げがないと赤字になってしまい、佐々木さんは協力金が出ても賄いきれないと話します。

「愚痴を言ってもしょうがないが、なぜ飲食店なんだろうと。子どもがいてこの前運動会行っててめちゃくちゃ人いるんですよ。郊外行ってランチで焼き肉屋見るとめちゃくちゃ入ってる。なんで夜の飲食店だけこんなに言われなきゃいけないんだろう。言っててもしょうがない、現状なんで。」(オーナー 佐々木健二さん)

「帯屋町アーケードは、午後8時を回り、シャッターを閉める店が目立っています。人通りもまばらです。」(久保田アナウンサー)

高知市帯屋町周辺の夜の街は、午後8時までの営業時短要請に従った店が大半で、灯りがほとんどありませんでした。去年の春以降、3度目の時短要請について、県民はどう受け止めているのでしょうか。

「晩御飯を食べた帰りです。残業で8じを超えて帰る人とか多いと思う。そういう人たちは食べられない、8時というのは早い」

「高知の人はよく飲む。2軒目、3軒目とか。仕事が休みなら1時2時まで飲む人は飲むので、それと比べると早いかなと思う。遅めにしてもらえたら」

一方、高知市と共に営業時間短縮要請が出された四万十市の飲食店の経営者からは、「要請に応じるしかない」と困惑の声が聞かれました。こちらは四万十川の幸など郷土料理を提供する老舗の割烹です。この店はアルコール消毒やパーティションの設置など新型コロナの感染防止対策を取りながら、県の要請に従い時短営業を行なう方針です。

「どこの店も、みんな経営状態が厳しいと思いますけど、時短要請に応じてやっていくことですね。飲食店の多い街ですので、産業としても成り立っていますので、飲食店が元気になるように何とかしていただきたい。」(割烹 常連 北川辰彦さん)

一方、午後7時半から8時ごろまでに開店するスナックは、時短要請の期間中休業する店がほとんどです。この店でも入り口の扉に休業を知らせる紙が貼られていました。

「中村のリーダーの上から順番に名前が出て、本当にショックですね。もうちょっとみんなのことを考えてもらいたいですね。」(スナック 夕遊 山沖素直さん)

四万十市によりますと市内には居酒屋やスナック、喫茶店などおよそ450の飲食関連の事業所があり、このうち通常、夜に営業する事業所が時短要請の対象となっています。昨夜8時過ぎ、四万十市中村の飲食店街は人通りがなくひっそりとしていました。