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初の「ダム貯蔵酒」発売へ 高知・土佐町

高知県土佐町の蔵元が醸造した日本酒を早明浦ダムの内部に貯蔵する初めての取り組みが進められています。

土佐町の早明浦ダムの内部に地元の土佐酒造が醸造した純米酒を貯蔵し、提供しようという取り組みが行われています。和田守也町長の発案で、去年5月18日に720ミリリットル入りのビン600本が貯蔵されました。そして1年が過ぎたきょう、120本の蔵出しが行われました。

「このお酒はおよそ100メートル下のダムの内部に貯蔵されています。あちらの奥に貯蔵されているんですが、どんな感じになっているのでしょうか?」

ダムの内部は1年を通して気温が16℃前後に保たれています。蔵出ししたばかりの酒をグラスに注ぎ、味や香りを確かめる土佐酒造の松本社長と和田町長。ダムの奥で1年間眠っていた味を確かめます。

「おいしい!バッチリです!」(土佐酒造 松本宗己代表取締役)

「豊かな香りがして通常飲んでいるお酒よりももっと芳醇な香り。熟成されてるなという感じが素人でも分かる」(土佐町和田守也町長)

コロナ禍で土佐酒造は海外への商談など販路拡大に向けた動きがとれず、厳しい状況が続いているといいます。こうした中、ダム酒は地元での販売のほか、ふるさと納税の返礼品としても活用される計画で、地域の産業振興に期待が寄せられています。

「酒蔵へ見学に来ていただいたりというのがなかなかできなかったんですが、これから徐々に世界的にコロナの問題も解決に向かっていくんじゃないかと期待しておりますので、その折にはお酒を貯蔵している早明浦の地域を見に来ていただくのも楽しみにしています。」(土佐酒造 松本宗己代表取締役)

「いろんな資源をどう活用するか1つのヒントになりましたのでますますこういう形でいろんなことを提案して、土佐町ならではのものづくりというのをしっかりやっていきたい。」(土佐町和田守也町長)

「このダムが完成して45年経ちました。あと5年経ちますと50周年ということで、ぜひこういった企画もさらに広めてダムもアピールできたらと思います。」(水資源開発機構 林幹男所長)

ダム酒は1年ごとに120本ずつ蔵出しするとともに新たな貯蔵も行われます。来月4日には宿泊施設さめうら荘で、地元住民を対象に試飲会が開かれ、レストランで販売される予定です。