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新型コロナ 高齢者にワクチン接種券配布

65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナのワクチン接種券の配布が始まっています。一方で準備を進めている自治体は、ワクチンの供給に関する国の情報が定まっていないことから戸惑いの声も挙がっています。

「いの町ほけん福祉課から重要ということでコロナワクチンの接種券在中と。意外に早いという気がしました。」

高知県いの町に住む北山文夫さん68歳です。先週末、緑の封筒に入ったワクチン接種券が届きました。中には、町長名で書かれた優先接種対象者への案内文のほか、接種に関するA4サイズの資料が8枚入っています。このうちの1枚には、接種の流れが示されていて基礎疾患があり、医療機関に通院している町民は主治医の判断のもと町内の医療機関で個別接種が受けられると説明されています。来月10日から接種が始まります。一方、医療機関にかかっていない町民は、小学校や複合施設といった町内の公共施設で6月から8月にかけて集団接種が受けられることになっています。

「クリニックの医師に電話をして尋ねました。『高血圧の治療で薬をもらっているけれども自分は個別接種にあてはまるだろうか』『該当します』と」

北山さんは珠算教室を経営しています。このため子どもたちへの感染を防ぎたいとして早期の接種を望んでいました。

「(ワクチンをめぐって)なかなかうまく回っていないとか混乱をしながらとかありますが、安心して接種を早く受けられるように行政にはよろしくお願いしたい」

先月15日、県は、県内の市町村に高齢者向けのワクチンが配られるスケジュールを示しました。それによりますといの町は、今月26日の週に初めて予定されていて、975人に2回接種できる量が配られることになっています。いの町では、3月31日に住民票のある65歳以上の高齢者9100人分の接種券を、郵便局に提出。受け取った町民から毎日のように問い合わせがあるといいます。中には「通院先が高知市の場合どうすればよいか」という声も少なくなく、いの町は「まずはかかりつけの医師へ相談する」よう呼びかけています。

ところで、いの町では、県のスケジュール通りワクチンが配布されることを前提に接種日時や会場を調整して準備を進めています。取材に応じた職員は、「今月入ってくるとされるワクチンについて先月15日以降、連絡がない。国や県には確実にこの週に届くという情報を早めに提供してもらいたい」と戸惑いを覚えていました。

国は来月9日までに全国へ最大4000箱を供給する方針ですが、このうちどれほどの量が県内に入ってくるのか、きょうの時点でまだ、明らかになっていません。

県は、供給量が今月11日に確定する見込みだとして、それを待って市町村へ情報を追加したいと考えています。