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震災の経験つなぐ防災授業 高知・いの町

高知県いの町の私立の小学校とさ自由学校では、東日本大震災から10年を迎えたきょう、防災授業が行われました。震災の体験談や災害時の食づくりを通して子どもたちの防災意識を高めることが狙いです。授業では宮城県で震災にあった保護者の小島春美さんが子どもたちを前に体験を語りました。

「大きな壁を作った真っ黒な海が猛スピードで陸へ向かってきた。震災後同じ場所へ行ったらそこがどこなのか自分がどこに立っているのかも分からないまま、本当に何も残っていなくて変わらずにあったのは海だけでした。今日やり残したことはないかな、やりたいこと、やってみたいことはできているかな。そういう思いで毎日を目いっぱい楽しく生きて下さい。」(小島春美さん)

「(地震は)人が死ぬので悲しいと思った。」(児童)

「完全には直ってないというのを聞いて悲しい気持ちになった。」(児童)

また、高知市の建設会社ミタニ建設工業から学校に防災ベンチが贈られました。防災ベンチは非常時、かまどにもなるということです。

後半は防災食づくりです。

とさ自由学校の外国語講師アーサー・デイビスさんは震災の翌月に宮城県でボランティア活動を行いました。現地で感じたのは食の大切さだといいます。

「食事は安心につながる。一緒に作って一緒に食べることで不安が収まる。食べるだけではなくて、心を癒やすことができる。」(とさ自由学校 外国語講師 アーサー・デイビスさん)

とさ自由学校では、子どもたちの自主性を大切にした防災教育を行っています。

「自分の命は自分で守る。食べる物も自分たちで作ることで自然と防災意識が育っていく」(とさ自由学校 松原和廣校長)

とさ自由学校は地区の避難場所になっていて、今後は住民と合同で避難訓練を行い、地域全体の防災力を高めていきたいとしています。