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福島を忘れない 110キロのピースランニングゴール

東日本大震災による津波で、福島第一原発では水素爆発が発生。大量の放射性物質が放出されました。原発事故を風化させてはならないと訴えながら、110キロ余りのランニングに挑んだ高知市の男性がきょうゴールしました。

ランニングに挑戦した中野勇人さんは、北海道出身の58歳。旧国鉄の職員で、JR各社に分割民営化された1987年に解雇されました。2012年に高知に移住し、現在は県平和運動センターの事務局長として活動しています。高知と北海道のウルトラマラソンにも出場した経験があるという中野さん。2005年には高知から東京までの1047キロをランニングで走破したこともあります。今回の「ピースランニング」は四万十市から県庁前までの110キロ余りを3日間で走ります。

「まだまだこれから復興には時間がかかりますけど、福島県民の望むような復興に向けて私も寄り添っていきたい。震災から10年ですから何とか無事にゴールしたい。」(県平和運動センター 中野勇人事務局長)

中野さんはおととい四万十市を出発。最終日のきょうは応援に駆け付けた須崎市の職員に見送られながらスタートしました。「福島第一原発事故を風化させてはならない」などと訴えながら走り続けた中野さん。きょう午後2時半ごろ、ゴール地点の県庁前交差点に無事到着しました。中野さんはゴールした後、すぐにマイクを握り、「10年たっても自宅に戻れない人が大勢いる」と福島の現状を訴えました。

「足の痛みは寝れば大丈夫ですけど被災された人、福島の人はずっと苦しい思いをしなきゃならないのでその思いに比べればまだまだ忘れられない年ですし、忘れちゃならない、これからも引き続き訴えていきたい。」(県平和運動センター 中野勇人事務局長)

県平和運動センターは、今後、月に1度街頭活動を行うなど、福島第一原発事故を風化させないために活動を続ける方針です。