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「つなぐ、つながる」元自衛官が伝える地震から幼い命を守る講習会

南海トラフ地震が起きたとき「災害弱者」と呼ばれる高齢者や障がいのある人、幼い子供たちを守るためにはどう行動すれば良いのでしょうか。高知市で保育士を対象に災害時の行動計画を作成するための講習会がおととい開かれました。

講習会は災害時とその後事業を継続するための行動計画=BCPを策定するため訓練を踏まえ行われ、市内の3つの保育園から6人の保育士が参加しました。南海トラフ地震が起きた直後の保育園を想定し、見えた課題を行動計画の作成に生かすことが狙いです。水道、電気などのインフラが途絶え負傷者も出る中、「園児がお腹を空かせて泣いている」「母親が迎えに来たがこのまま帰宅させて良いのか」などの課題も。参加者は次々と更新される情報や変わっていく状況をひとつひとつ確認し、どうすれば園児の命を守れるのか、対応策を考えました。

講師を務めたのは26年間、自衛官として勤務した高須賀さんです。阪神淡路大震災や東日本大震災など、多くの被災地への災害派遣経験を経て、日本災害救助支援機構を設立しました。メンバーのおよそ7割が元自衛官です。

「今まで公助として携わってきたが、やはり自助・共助の強化をしないと、より多くの人は助けられないというのをすごく感じました。ですから各自主防災(組織)・各地域、様々なコニュニティーが防災活動に関して、強化してもらって各企業もBCPをもとに強化してもらいたい。」(日本災害救助支援機構高須賀顕代表理事)

参加した保育士は被災地を目の当たりにし、復興支援に携わった高須賀さんの言葉の重みを感じたと言います。

「(高須賀さんの)今までの経験からのこういうことも予測されるよと仰っていたので、私たちも気づきがあったのでとても参考になりました。」
「まずは子どもの命を守る一番に念頭に置いて判断し指示ができるようになりたいなと思います。本当に現場を見てるんだなというその強い思いをすごく感じることが出来ました。」(保育士たち)

東日本大震災で高須賀さんは地震が起きて数日後に宮城県石巻市に入り、およそ3か月間、救助活動や行方不明者の捜索などを行いました。東日本大震災の最前線で地域住民に寄り添った自衛官たち。高須賀さんが今、伝えたいこととは。

「亡くなった子どもを見つけた瞬間であったり、そういった瞬間は今でも脳裏に焼き付いています。その思いをもとに次の活動につなげていって次の子どもを守れたら。過去の教訓を次につなげて次の一人を守るために、10年経ちますがそれが20年後であっても教訓を伝え続けたい。」(高須賀代表理事)