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「つなぐ、つながる」迅速な避難所開設へ香南市のアイデアグッズ

避難所の開設がこれまでの何倍も早くなる、高知県香南市の取り組みをご紹介します。その名も「区割りボックス」。何度も改良を重ねてきた、オリジナルのアイデアです。

香南市の広い体育館に、ポツンと置かれた箱。中に入っているのは、ロープです。

「災害時、避難所を開設するときに、時間がかかる区分けがすぐできるように作った箱。」

その名も「区割りボックス」。香南市が独自に考案したアイデアグッズです。

南海トラフ地震が発生した場合、避難所は基本的に住民が運営することになります。各避難所で役割分担のほか、どのようにして避難者を受け入れるか、限られたスペースをどう区割りするかなど検討が進められていますが、迅速な開設が最も大切です。

「体育館の中心から四隅に紐を引っ張ると形になる。」

実際に広げてもらうと。

「ゆっくり引っ張って。」

ロープを広げたあとはテープを使って端を固定。さらに区割りの線が分かりやすいよう、テープで印をつけていきます。ロープを広げるためにかかる時間はわずか1分。テープで印をつける時間を入れても、これまでにない速さで区割りができます。

市はこれまでに避難所に指定している7つの体育館の区割りボックスを作成。住民にも実際に使ってもらいながら、訓練を進めています。何度もバージョンアップを重ねながら、住民が使いやすい形を目指している最中です。

「区割りボックスもただの一例でしかないと思っている。住民の声から生まれたものだが、これを完成形だとは自分たちも思っていないので、またより早くより正確に誰がやってもできるように、まずはこれを使っての訓練をしなくては。住民にも浸透しないので繰り返して、日ごろから顔の見える関係を作っていきたい。」(香南市防災対策課 浜田省吾さん)

災害が起きた時には大勢の人が訪れ、混乱することも予想される避難所。香南市独自のアイデアが、住民の避難所運営を支えます。