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自衛隊潜水艦事故 国の運輸安全委員会が調査

高知県足摺岬沖で訓練中の海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が貨物船と衝突した事故で、国の運輸安全委員会は、けさから事故原因を調べるため、調査を行いました。

おととい、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が、足摺岬沖の南東およそ50キロの太平洋上で、潜望鏡を上げて浮上する際、香港籍の貨物船「オーシャンアルテミス」と衝突。20代から40代の男性自衛官3人が、打撲ややけどなど全治1~2週間の軽いけがをしました。

国の運輸安全委員会は、船舶事故が起きた原因を調べるため、高知に調査官ら4人を派遣。午前11時前、高知港に停泊中の潜水艦「そうりゅう」に乗り込み、調査を始めました。調査官らは、艦橋部分をはじめ船体の損傷を確認した後、乗組員に事故当時の状況など聞き取りを行いました。調査は6時間あまりにわたって行われました。

「今回の事故については社会的影響も大きいので東京から調査官3人が事故調査に入った。責任追及を行うのではなく、今後、同種事故がどうやったら防げるかという観点で事故調査を行っている。今のところの予定だが、継続して乗組員の聞き取りを行っていこうとは思っている。」(牧野真人船舶事故調査官)

運輸安全委員会は調査した内容をもとに事故原因を分析した後、再発防止策などを盛り込んだ報告書をまとめ、発表することにしています。

一方、潜水艦と衝突した香港籍の貨物船「オーシャンアルテミス」は、兵庫県の神戸港に停泊していて、第五管区海上保安本部は朝から潜水士らを潜らせて貨物船の損傷などを調べています。貨物船は鉄鉱石およそ9万トンを積み、中国から岡山県倉敷市の水島港に向かっている途中でした。第五管区海上保安本部はきのうから潜水艦の調査も始めていて、貨物船に損傷が確認されれば、捜査に切り替えて事故当時の詳しい状況を調べる方針です。

事故を受け、濵田省司知事はきょう岸信夫防衛大臣に対し、再発防止策などを求める要請を行ったことを明らかにしました。濵田知事は「今回は大惨事を免れたとはいえ、より重大な事故につながりかねず、漁業関係者などに強い不安を与えている。県民の安全・安心を守る立場として極めて遺憾。」だとしています。

その上で、事故原因の徹底究明を行い、確実な再発防止策を講じること。再発防止策や事故の調査結果について速やかに県に情報提供することを要請しました。