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天国へ旅立ったコツメカワウソを悼む

高知市の桂浜水族館で飼育されている4匹のコツメカワウソのうち、1匹が今月19日に天国へと旅立ちました。水族館にはいくつもの花がたむけられ、死を悼む声が寄せられています。

高知市本町にあるフラワーショップ「花輝」です。4日前から花の注文が殺到しているといい、きょうも朝から発送の準備に追われていました。

「桂浜水族館でコツメカワウソの楓ちゃんが死んだということで弔いの花の注文を連日いただいている。」(花輝 出来寛之さん)

桂浜水族館では去年9月28日、コツメカワウソの王子くんと桜ちゃんの間に4匹の赤ちゃんが誕生。コツメカワウソの赤ちゃんが生まれるのは桂浜水族館で初めてのことでした。コロナ禍を明るく照らす光を見ようと、大勢の人たちが水族館に足を運びました。

「桂浜水族館で4匹の誕生が初めてだったので生まれてきたときはすごく喜んだしお客さんも喜んでくれた。」(桂浜水族館 丸野貴也飼育員)

しかし今月19日の朝、飼育員が冷たくなった「楓ちゃん」の姿を発見。前日まで元気に餌を頬ばっていたということですが、天国へと旅立ちました。死因は病理解剖を経て2週間後にわかる予定です。こちらをじっとうかがうような上目遣いがチャームポイントだった「楓ちゃん」。水族館を訪れた人たちだけでなく、SNSでも笑顔をもたらしてくれました。

「アイドル的存在。いろんな表情を振りまいてくれたり、最初にいろんなアクションをしてくれてほかの3匹がそれにつられてという感じだったのでこの死はスタッフにとって残念なこと。ツイッターでもいいねやリツイートの数が多く見られたので足を運べなかったお客さんにとっても大きな存在だったと思います。」(桂浜水族館 丸野貴也飼育員)

カワウソの様子を見に来た人たちも楓ちゃんの死を悼んでいます。

楓ちゃんがいなくなった今、水族館にはたくさんの花やメッセージが寄せられています。

フラワーショップには4日間で県外から花の注文が10件寄せられました。きょう発送したのは3件。思いやりの花言葉を持つ白のトルコギキョウに清らかな心・感謝を示すカスミソウなどが華やかにアレンジしています。 

「動物に対してこれだけ集中して花が届くのはなかなかないことなので驚いている。それぞれご注文された方の思いがあるのでそれを大切にしながら作りました。」(花輝 出来寛之さん)

桂浜水族館は楓ちゃんの死を無駄にすることなく、営業を続けていきたいといいます。

「なんで死んだのかを追求し今後こういうことがないよう飼育レベルの向上を図ろうとすぐにシフトした。楓ちゃんから学ばせてもらっている。」(桂浜水族館 丸野貴也飼育員)