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「伝統を守る」高知工業高の生徒が神社の絵馬台を制作

建築について学ぶ高知市の高校生が、老朽化した神社の絵馬台を作り直し、地元の人たちに披露しました。絵馬台には伝統を守りたいという生徒たちの思いが込められています。

高知市の朝倉神社では、毎年7月に夏祭りが行われ、地区ごとの絵金屏風がかかった大きな絵馬台が並び、会場を彩ります。このうち米田(よねだ)地区はおととし、およそ90年前に作られた絵馬台の老朽化のため、高知工業高校に作り直してほしいと依頼し、建築科の生徒たちが引き受けることになりました。きょうは3年生8人が地域の人たちを前に、去年5月から制作した絵馬台を披露することになりました。

「非常にありがたい。今作ってくださる大工さんはいない。今年夏にコロナが収まってこれを出せたらうれしい。」(米田地区の人)

通常の絵馬台は金物で補強を行いますが、木材に切り込みを入れて組み合わせる従来の工法を可能な限り採用しました。新たに完成した絵馬台には、「伝統を守ろう」という生徒たちの思いが込もっています。

「1つ1つ丁寧にやっていこうと思っています。夏祭りで毎年使われるものなので、僕たちも貢献して残せたらと思っています。」(生徒)

絵馬台を作る上で最も苦労したのは、手すりにあたるそりの部分だといいます。

「最初は曲げ方がわからずいろいろ調べてやったんですが、うまく曲げられず折れた。何回も重ねるうちに曲げられるようになりました。」
「ねじが入らない。想定外です。練習では入ってたんですけど。」(生徒)

地元の人たちに見守られ、緊張もあったという生徒たち。それでも力を合わせおよそ1時間半かけて、高さ5メートルの絵馬台を完成させました。

「失敗してばかりだったけど、最終的に形になったのがよかった。達成感もすごかった。後々の祭りでうまく使ってくれたらありがたい。こんなものを生徒の間に作れることなんてないので、すごく貴重なことをさせてもらえてありがたかった。」(生徒)

絵馬台は次の3年生が装飾を施し、7月の朝倉神社の夏祭りで設置される予定です。