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室戸沖に水中ドローン リアルタイムで授業に活用

深海の映像をリアルタイムで見ながら、海底の地形や深海生物などについて学ぶ世界初の特別授業がきのう高知県立室戸高校で行われました。映像は、地元漁師の協力のもと水中ドローンを使って撮影、生配信されました。

授業を受けたのは室戸高校で地学の授業を選択する3年生2人です。授業は、室戸の海が持つ豊かな生態系を知ってほしいと室戸ジオパーク推進協議会が企画しました。室戸の海底の地形や深海生物について実際の映像を見ながら学ぶリモート授業で、映像は船から生配信されます。講師を務めたのは元水族館飼育員という経歴を持ち深海生物の漁業体験ツアーを行っている松尾拓哉さんです。

「深海ってなかなか見ることができないものなので室戸ジオパーク推進協議会の取り組みの中で実際に深海を見に行けるというのは嬉しかったですしワクワクするプロジェクトだと思いました」(深海漁師 松尾拓哉さん)

こちらが撮影に使用する水中ドローンです。撮影は松尾さんの知人から紹介を受けた東京の会社が担当します。

「深海300mまで潜れる性能を持っています。LEDがついてまして透明度が高ければある程度のところまで見ることができます」(fulldepth 安達大輔さん)

プレートに押され続ける室戸の大地は今も地質学的には驚異的なスピードで隆起し続けています。逆に海は急激に深く落ち込んでいて、室戸の海は陸からすぐ近くに深海が存在する世界的にも珍しい地形となっているんです。今回はこの地の利を生かし、深海に沈めた水中ドローンで多種多様な深海生物の姿を捉え、その映像をリアルタイムで室戸高校に伝送しようという世界初の作戦です。

港からおよそ2キロ、撮影ポイントに到着しました。

「今日は波があるんですけど潮の流れを確かめて(水中ドローンを)入れていきたいと思います」(松尾拓哉さん)

「準備OKです」(安達さん)

「はいわかりました。」(松尾さん)

「離します。ドローン入ります。今水深どれぐらいですか?18m?」(松尾さん)

「見えてきました、海底です」(安達さん)

室戸高校では送られてきた映像を2人の生徒が熱心に見つめます。

水中ドローンでは大陸棚のこの部分が崖のように切り立っている姿も捉えられました

まさに「崖」非常に貴重な映像です。

この日は気象条件が悪く、船からうまく映像が伝送できないトラブルもありました。それでも前日に撮影しておいた映像を急きょ使うことで、生徒たちに地元の海に生きる多様な生物のおもしろさや価値を伝えることができたようです。

今回、撮影チームは2日間にわたって深海の調査を行い、多くの貴重な映像を集めることができました。

今回撮影した深海の映像は室戸世界ジオパークセンターで公開される予定です。