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奈半利贈収賄事件 贈賄側の返礼品業者に懲役2年求刑

高知県奈半利町のふるさと納税をめぐる一連の贈収賄事件の裁判です。町職員に賄賂を贈った罪に問われている返礼品業者に対し、高知地方検察庁は懲役2年を求刑しました。弁護人は執行猶予つきの判決を求めています。

町職員に賄賂を贈った罪に問われているのは、香南市野市町に住む通成水産社長・松村通成被告(31)です。起訴内容によりますと松村被告は賄賂を受け取った罪で起訴されている奈半利町地方創生課の元課長補佐・柏木雄太被告(42)と元課長の森岡克博被告(45)に対し、ふるさと納税を寄付した人への返礼品として通成水産が取り扱っていたアーモンド小魚を定期的に発注し、有利に取り扱うよう依頼。その上で松村被告は、2018年9月から2019年2月にかけ、二人に対し、見返りとして4回にわたり、現金合わせておよそ180万円の賄賂を贈った罪に問われています。

きょうの裁判で検察官は、「継続的に利益を上げるために犯行に及んでいて、動機に酌量の余地はない。賄賂や原価を除いてもおよそ560万円もの利益を得ていて、国民の公務に対する信用を失墜させた程度は大きく、刑事責任は重大だ。」として懲役2年を求刑しました。

これに対し弁護人は「以前、柏木被告の提案に応じなかった際に返礼品の新規受注ができない状態にされたことから、柏木被告の機嫌を損ねたら仕事をやっていけないと思うなど、やむをえない事情があった。得た利益の大部分は松村被告の商品開発の努力の結果であり、警察の任意捜査にも協力し、反省している。」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

松村被告は最終弁論で、「いろんな人に迷惑をかけた。役場でまじめに働いている人や返礼品に関わるほかの業者にも申し訳ない。」と述べました。判決は12月16日に言い渡されます。