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飲酒運転の危険性を疑似体験

高知県内ではことし飲酒運転が絡む事故が後を絶たない状況で、きのうまでに4人が犠牲になっています。きょう高知市で飲酒運転の危険性を学ぶ講習会が開かれ、参加したドライバーは、安全運転の大切さを改めて感じていました。

この講習会は、県内のドライバーの安全意識と運転能力の向上を目的に、高知南警察署が開きました。参加者は、時速40キロで走行中に急ブレーキを踏む実験を行い、車が停止するまでにどれくらいの距離が必要なのかを体験。危険を感じたら、早めにブレーキを踏む必要があることを学んでいました。

また追突防止のための自動ブレーキ装置が搭載された車への試乗や、追突事故の衝撃を体験する実験も行われました。

そして、県内で後を絶たない飲酒運転の危険性を学ぶ実験です。酒に酔っている時の視界を再現したゴーグルを着用し、車を運転します。視野が狭くなり、平衡感覚が鈍ったような感じになります。

「夜間の泥酔状態を再現したゴーグルで車を運転します。車内のものとの距離感が普段と全く違いますね。シフトレバーは…ここですね。レバー横の文字も見えない」(尾﨑アナウンサー)

この状態で、一般的な国道とほぼ同じ幅のコースを走ります。

「アルコールを飲むことで運転の基本である認知・判断・操作ができなくなる」(松倉交通課長)

「コーンに当たりそうなのかどうかもわからなくて怖い」(尾﨑アナウンサー)

そして、バックでの駐車です。

「後ろも全く見えませんね。感覚で運転している状態…」(尾﨑アナウンサー)

「あっ!」(松倉交通課長)

コーンに衝突してしまいました。もう一度、停め直します。

「私の感覚では問題ないはずですが…」(尾﨑アナウンサー)

「見てもらえばわかるが、まっすぐ停められていない。」(松倉交通課長)

距離の感覚をつかめていないことがわかります。

「何も見えない中、感覚だけで運転する危険な状態。酒が入れば判断力もより鈍ってさらに危険だと思う。」(尾﨑アナウンサー)

参加者も飲酒運転を疑似体験し、その恐ろしさを感じていました。

「駐車は距離感が全くわからない。何とか入ったが実際 思ったところと位置も違った。横で警察官が言ってくれるので何とか走りましたが1人ならぶつかっている。乗れるもんじゃない絶対だめ。」(参加者)

飲酒運転をめぐり、県内では今年13件の人身事故が発生、4人が死亡、16人がけがをしています。去年の同じ時期と比べても件数・死者ともに増加。県警は新型コロナの影響で自宅で酒を飲む機会が増えたことが原因のひとつと考えています。

「飲酒運転は運転手が厳しく罰せられるだけでなく、車の提供者、同乗者、酒の提供者も罰せられる。それだけでなく被害者・家族の人生を大きく狂わせることになる。飲酒運転は絶対にダメです。県民1人1人がしないさせない ことを徹底して撲滅を目指す」(高知南警察署交通課 松倉由典課長)

これから酒を飲む機会が増える年末に向けて県警は飲酒運転の取り締まりをより強化する方針です。