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住民と大学生が地域おこしへ  高知・仁淀川町

高知県仁淀川町の山間で育ったつる植物で、キウイに似た甘い食感が特徴のサルナシを加工して商品化しようと、地元住民と大学生が協働で収穫作業を行いました。来月にはゼリーを試作し、販売する予定です。

アメゴが泳ぐ清らかな川。中津渓谷がある仁淀川支流の中津川です。流域では400人あまりが暮らし、65歳以上の人たちが占める割合は、71パーセントと過疎・高齢化が大きな課題となっています。

中津渓谷から車で20分ほどの山間で栽培されているのが、つる植物のサルナシです。キウイに似た甘い食感が特徴で、別名ベビーキウイとも呼ばれます。

「そのままもいで、悪いのも選りよったら、特に柔らかいやつは(手の)際に付くので汚れるので。」

下名野川地区の地域長、藤原年男さんです。10年ほど前から山の斜面でサルナシを栽培しています。きのうは地域福祉を学ぶ高知県立大学の学生や地域住民が参加し収穫作業が行われました。実の直径は2~3センチ、学生たちはこれまで商品化に向けレシピを作るなど取り組んできましたが、収穫に携わるのは今回が初めて。1つ1つの実を丁寧に収穫していきます。

「前に一度、サルナシゼリーを試食した時に見たんですけどとるのは初めてです。もうちょっと低い木で(実が)なってるのかなと思ったけど、こういう形でなってるんだなっていうのも初めて知れて良かったです。」(高知県立大社会福祉学部2年 山地芳佳さん)

とったばかりのサルナシを味見する学生の姿も。

「甘いです。甘いキウイみたいな小さいから何粒も食べちゃって1個でどんとあったほうがいいかなと思います。」(高知県立大社会福祉学部2年 三谷紗蘭さん)

みんなの協力で、およそ30キロのサルナシを収穫することができました。

「実が小さいということが収穫にしても加工にしても手間がかかる。商品化して売れるということになれば、また私も作ってみたいという人もできてそうなったらうれしいです。」(藤原年男さん)

この後、参加者は集会所に移動し、洗って選別しました。柄の部分をはさみで取り除くなど、1つ1つを手作業で行います。

学生たちと地域の関わりは中津川流域で第2期地域福祉活動計画が策定された後、地域ならでは財産で課題解決を図ろうと2年前から始まりました。そこで目をつけたのが藤原さんが栽培するサルナシのゼリーです。今年5月に試験販売を行う予定でしたが、新型コロナの影響で延期に。今回の収穫を機に商品化に向け一歩前進しました。

「地域の方に出させてもらうことがなかったのでいい経験だなと思います。学生も地域の方もいいものをいいと思えるものを作れたらいいなと思います。」(高知県立大社会福祉学部2年 矢野翔也さん)

「結構、高齢の方でもすごい大変な作業を一緒にやられていて、そういう地元愛というか、そこがすてきなところだなと来たときはいつも感じています。自分たちが来ることで喜んで下さってるのも、ものすごく伝わってくるので学生ならではの商品化というアイデアを出して、地域の特産品としてここを盛り上げていけたら活性化につながればいいなと思います。」(高知県立大社会福祉学部3年 吉村歩華さん)

サルナシゼリーは来月17日に試食会を開き、翌日、町内で試験販売を行う予定です。