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コロナ禍の移住促進 オンラインで

高知県内への移住は昨年度、過去最多の1000組を突破しましたが、今年度は移住促進の取り組みにも新型コロナの影響が出ています。一方、緊急事態宣言や外出自粛を受けて首都圏では地方への関心が高まっているといいます。そんな中で始まったのが、オンラインの移住促進の取り組みです。特集でお伝えします。

8月下旬、まだまだ暑さが残る、四万十市の大用地区。涼しげなシャワーの音、気持ち良さそうな水浴びは・・・馬でした。

飼い主は、鈴木健一さん。神奈川県出身の移住者です。

1976年生まれの43歳。元々は打楽器の奏者として、東京で生計を立てていましたが、「田舎暮らしをしたい」という思いから、移住を決断しました。沖縄での暮らしを経て、2012年3月、家族で高知に。農作業やゲストハウスの経営に加え、移住支援のスタッフとして働いています。

憧れていた農作業はいろいろな人に教わりながら、一歩一歩進めてきました。当然、失敗もあります。

高知に移住する人たちは、年々、増加しています。2012年度から県の産業振興計画でも移住を促進していて、当時、121組だった移住者は、昨年度、初めて1000組を突破しました。

目標値も達成し、順調に進んできた移住促進の取り組みでしたが、ここにきて、暗雲が立ち込めます。

新型コロナウイルス。東京などで行う対面式の移住相談は、感染防止のため1か月近く休止に。6月には高知への移住や就職を紹介する大規模な相談会も予定されていましたが、こちらも中止となりました。例年、数百人規模が来場するイベントで、移住促進にはかなりの痛手です。

再び、四万十市の鈴木さんの自宅。オンラインでの相談会に、鈴木さんは先輩移住者として参加します。この日は、通信環境などの確認とリハーサル。

オンラインの会議システムで、参加者がいるいくつかのグループを順番に回っていくという、今回の相談会。県にとっても、もちろん鈴木さんにとっても、初めての試みです。

4日後。交流会が始まりました。自分たちで作った麦わら帽子も、しっかりとかぶります。

移住を考えている参加者にとって、先輩移住者の経験談は大変、貴重です。なぜ移住を決めたのか?どのくらい悩んだのか?様々な質問が飛ぶ中、鈴木さんたちも移住生活のありのままを伝えます。

コロナ禍で移動の機会が減る一方で、地方への関心の高まりは、移住促進にとってある意味、チャンスと言えるかもしれません。1000組という大台を突破した高知の、これからの移住促進のあり方とは。