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全国に先駆け新酒の仕込み 高知・香美市

高知県産の新米を使った新酒「にごり酒」の仕込み作業が全国に先駆けて香南市と香美市で始まっています。コロナ禍で売り上げが大幅に落ち込む厳しい状況の中、酒造会社は新酒の出来に大きな期待を寄せています。

香南市と香美市の酒蔵では、毎年この時期に県産の早場米を使ったにごり酒の仕込み作業が行われていて、全国で最も早いと言われています。このうち香美市土佐山田町の松尾酒造では、けさ8時半から「添仕込み」という作業が始まりました。杜氏と蔵人3人が、高知市産の「フクヒカリ」という品種の新米90キロを蒸し、冷ましていきます。

「蒸したお米を冷やしてこれからにごり酒に生まれ変わるお米です。透明感があります。もちっとしていて、かんだらじわっと甘みがでてきます。」(福島由季記者)

「蒸しあがったときの弾力も良かったのでいい酒米だったと思います。」(松尾酒造・松尾禎之代表取締役)

蒸した米は、室温15度の部屋へと運ばれ、酵母と麹、そしてきのう室戸市まで取りに行ったという海洋深層水の入ったタンクに入れて混ぜます。仕込みに海洋深層水を使うことで、まろやかで香り高く仕上がるということです。気温が高い日が続く中、発酵が進みすぎると香りが薄くなったり、味のバランスが悪くなったりしてしまうため、水の温度を下げるなど工夫しているといいます。コロナ禍で宴会や外食の機会が減ったことなどから、こちらの酒造会社の販売額も4月から6月にかけておよそ半減。厳しい状況が続く中、松尾社長は、今年の新酒にかける期待は大きいと話します。

「例年通りのおいしい味に仕上がると期待しています。家飲みが中心になるかもしれないが、十分に楽しんでコロナを吹き飛ばす勢いで新酒を味わってほしい。」(松尾酒造・松尾禎之代表取締役)

松尾酒造ではあわせて4500リットルのにごり酒を3回に分けて仕込む予定で、来月10日ごろから県内の量販店や東京のアンテナショップ「まるごと高知」でも販売されるということです。