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よさこい8 世界中の踊り子が舞う

よさこい祭り中止の今だからこそ元気を届けたいと、振付師ら8人が立ち上げた「よさこい8」プロジェクト。本来ならよさこい祭りの本番初日が行われる予定だったきのう、オンライン上で世界中の踊り子たちが集まるイベントを行いました。鳴子を握りしめた世界の踊り子たちが一つになりました。

7月31日、よさこい8のメンバーたちがイベントに向け振付の最終確認を行っていました。

「よさこい8」は、新型コロナの影響で世界中の人々の心が疲弊する今、よさこいで少しでも笑顔になってほしいと立ち上がりました。メンバーは高知にゆかりのある振付師と、海外でよさこいの魅力を発信するアンバサダーあわせて8人。4月に祭りの中止が決まった時には肩を落としたメンバーは、今だからこそできることをやろうと、スタジオのインストラクターらおよそ30人でチームを結成。5月からインターネットを通じて定期的によさこいの魅力を発信してきました。そして、大きな目標を掲げました。

「世界総踊りを作ります!」(よさこい8田村千賀さん)

祭りが開催できる日まで、よさこいへの思いをつないで行こうとメンバーは今年、新たな踊りを制作。祭りを支え続ける振付師たちが、同じ志を持って一堂に集まるのは初めてのことです。

「最初はよさこいを踊る踊り子さんたちをよさこい祭りがないからと言ってここできりはなしたくないっていう、何かを送りとどけたいという思いから動き始めたんです。プレゼンツフォー・ユー、よさこい人に」(よさこい8Dance Studio ASTAIRE代表 時久紀恵さん)

「最初は個性が全然みんな違うので、え、どんなものができるのかなとすごく心配でもあり、楽しみだなというのがあったんですけど、出来上がってみたら本当に一つの皿鉢のようないろんな踊りが詰まった楽しい振りになってますので、ぜひみなさんまたご覧になっていただきたいと思います」(よさこい8実行委員会ジャズダンススタジオ ソウルニューヨーク主宰工藤理恵さん)

演舞曲は県出身のボーカルモリ・ナオフミさん率いるフラチナリズムが制作しました。

「今大変な時期だけど、また笑顔で会えるその日までこのよさこいの思いでとか語りながら、過ごせばきっと笑顔でいられるはずだから、また来年あったときにまた笑顔で抱き合って、また会えたね、ようもんたね、ただいまっていうような言葉がかけあえるような、というさみしいけどあったかい感じというのをすごく力を入れて書かせていただきました」(フラチナリズム モリ・ナオフミさん)

ステイホームを楽しんでもらおうと、「よさこい8」のメンバーは毎週、新しい踊りの振付を解説する配信を行ってきました。さらに、よさこい祭り本番が行われるはずだった今月10日と11日に世界の踊り子を繋ごうと、最大1000人がネット上で一緒に踊るオンラインイベントを企画したのです。

「本当にみんな高知に行きたいという、私含めて思いが、今も、今まさにそちらに行きたいという気持ちがあるんですけれども、こういった時代、状況になってしまってもよさこいを感じて、みんなで距離は離れていても心はつながっているというのを感じられるような日にしたいと思います。そうできるように一生懸命頑張りたいと思います」(よさこい8高知県アンバサダー絆国際チーム代表
田中恵美子さん)

8月10日、本番当日の日を迎えました。配信の1時間前、入念なリハーサルが行われていました。

「蓋を開けてみないと、何人来てくださるかわからない。非常に楽しみです。この場にお家で参加くださっている方々との、見えないんですけど心のつながりを感じたいと思います。その思いってものすごいピュアだと思うんですよ。通常だったら何百人何千人、何万人の人たちと一緒に踊っている時間帯じゃないですか。だからそういう人たち一人一人の方々の心を想像しながら一緒に願いを感じながらやりたいなって。それだけ考えてます」(よさこい8 國友裕一郎さん)

午後8時過ぎ、配信開始と同時に続々と参加者が集まってきました。参加者の一人、高知市に住む松田雅子さんは、この日に向けて毎日、朝晩に練習を続けてきました。

「朝晩3セット必ず踊るようにしたらコロナ太りを脱却できました。よさこい8ですけど、9人目、10人目、11人目になってるような気持ちにさせて頂いてるオンラインなんですよ。こういう場を作っていただいて、本当にありがたい気持ちで感謝でいっぱいです」(松田雅子さん)

ポーランドから参加した松本圭司さんは、この日を楽しみにしてきました。日本文化を紹介するポーランドのイベントでよさこいを見て感動し、去年、おととしとよさこい祭りに参加した松本さん。実際に高知で踊ったことで人生が変わったといいます。

「皆で一つのものを作り上げていって、演舞を完成させるというものがとっても素晴らしいと思っていて、自分の人生の中で、高知に行ったとき、高知で踊った時というのは一番充実した、生きているという感覚を感じる3日間でした。よさこいはパワーをくれる」(松本圭司さん)

オンラインなら、世界中どこでも一緒に踊ることができる。世界中の踊り子たちのよさこいへの熱い思いがつながった瞬間です。

「今、世界中の人とつながってると思ったら、感無量で、そういう気持ちで踊らせていただきました。これは最後ではなくて、これからも不安になったら踊り続けて行こうと思います」(松田雅子さん)

「見える空間では一人で踊ってましたけど、心は参加された皆様と一緒になって笑顔で踊れたなと感じています」(松本圭司さん)

「想像していたのと全然違って、楽しいですね。本当に一体感を感じられるというか、すごくいい形が出来たと思います」(よさこい8 樋口美加さん)

集まったのはおよそ300人。鳴子を握りしめた世界中の人たちが時間と空間を共有し、一つになりました。よさこい祭りは中止となりましたが、また高知で踊れる日まで、踊り子たちのよさこいへの熱い思いは途絶えることはありません。