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高知県出身の高知ユナイテッドSC選手 活躍誓う

今月19日にサッカーJFLがおよそ4か月遅れで開幕します。四国リーグから悲願の昇格を果たし、ようやく初戦を迎えようとしている高知ユナイテッドSCに、唯一の高知県出身選手がいます。期待の21歳が故郷の熱い応援を励みに活躍を誓います。

去年11月、悲願のJFL入りを果たし、目標とするJリーグ入りに大きく近づいた高知ユナイテッドSC。新型コロナの感染拡大によるおよそ1か月間の活動休止を経て、先月から練習を再開しています。JFLの初戦は無観客で行われますが、チームは今年、一ケタ台の順位でシーズンを終えることを目指し、選手たちはひたむきにトレーニングに励んでいます。

「(無観客は)残念な気持ちはありますけど、僕たちのJFL初挑戦の年で、初戦なので自分たちの力を試せる機会だと思うので、出し惜しみせず自分たちのアグレッシブなサッカーをJFLの相手でも出せるようにしたい。」(高知ユナイテッドSC MF横竹翔キャプテン)

今年、チームに新加入したミッドフィルダーの濱口草太選手。高知市出身の21歳で、チーム唯一の県出身選手です。濱口選手は2年前にプロデビュー。キレのあるドリブルを武器に、去年までJリーグでプレーしていました。

所属していたカマタマーレ讃岐では、攻撃的なサッカーが評価され、クラブで史上初のアカデミー生からトップチームに昇格した実力を持つチーム期待の星です。

「自分が地元でサッカーができることにすごく興奮していますし、早く試合がしたいなという気持ちでいっぱいです。地元の友達におかえりと言われましたし、家族がすごく喜んでくれた。県外から帰ってきて、周りの人と関わると高知の人は温かいという印象があります。」(高知ユナイテッドSC MF濱口草太選手)

高知ユナイテッドSCからの熱烈なオファーに心を打たれ、所属を決めたという濱口選手。Jリーグで培った実力は、各選手からお墨付きを得ています。

「とても負けず嫌いです。いい負けず嫌い。プレーがうまくいかなかったときいらっとしているなと思いますし、そこで何も思わない選手よりすごくいいなと思います。左利きで狭い局面を離していくのが得意。こいつにしかできないなと思いますけどね。」(高知ユナイテッドSC FW西村勇太選手)

「ボールを持った時にいきいきとして、彼の一番好きなドリブルをゴールに結びつけるのが印象的な選手。高知の人みんなが、ユナイテッドに高知の選手が今一人だけなので、それだけ応援してくれる人がいるということなので、ぜひ励みにやってほしい。」(高知ユナイテッドSC 西村昭宏監督)

人懐っこい性格から弟分のような存在としてすっかりチームにも馴染みました。しかし・・・

「自分が県内最後のJリーガーだったということで今県出身のJリーガーがいないので、高知県出身として悔しい。」(濱口選手)

Jリーグでは2年間で公式戦の出場はわずか5回。守備の面で課題が多く、なかなか出場機会に恵まれませんでした。そこで濱口選手は、苦手とする守備の改善に力を入れつつ、Jリーグで通用した得意なドリブルをさらに強化するため、週2回、パーソナルトレーニングジムに通っています。

「瞬発的な動きを意識して爆発的に前に出るイメージでやっています。ドリブルをしている徳の瞬発力、パワーを目的としてやっているので、サッカーの場面を考えながらこういう時にこういう力が必要だなと意識してやっています。」(濱口選手)

トレーナーの塩田さんは中学時代に濱口選手と同じクラブチームに所属していて、2つ年上の先輩です。共にサッカーをした過去があるからこそ、濱口選手のプレーや体の特徴をよく理解した上でトレーニングのメニューを組むことができるといいます。

「フィジカル的な能力を高いかなと感じています。ただもっと高められるとは感じています。高知県サッカー界の希望の選手なので高知県のすべての方に彼を応援してほしいと思っています。」(Favor personalgym 塩田拓実パーソナルトレーナー)

「チームの力になりつつも自分の力を伸ばして、またJリーグの舞台に戻れたらと思っているのでそのための準備をしたいと思っています。最終的な目標は日本代表。」(濱口選手)

この日、濱口選手は小さい頃に通っていた高知市の幼稚園を訪ねました。監督から「中学まで高知県でサッカーをしていたのなら、その楽しさを地元の子どもたちに教えてあげたらどうか」と言われ、週に一度、この幼稚園を訪れています。この日は、年長組25人に体を動かす楽しさを教えました。

「元気で可愛いです。子どもがすごく好きなのでこちらが元気をもらえる。自分が一番楽しむところを見せて、それについてきてもらう。」(濱口選手)

人懐っこい性格とあどけなさが残る笑顔は、園児たちにとっても親しみやすいようです。自分も16年前の卒園生。当時の思い出がよみがえります。

「とても懐かしいです。ここへ来て、自分も体を動かしていたんだなと感じてすごくいい気持ちになります。」(濱口選手)

「担任ではなかったんですけど、よく幼稚園でも朝から夜まで動いていてその時からすごく運動神経もよかったので運動会でも大活躍でしたしとにかく動いていました。草太くんにとっては後輩の子どもたちに体をいっぱい使ってのびのびと楽しいことを教えてくれるのは本当にうれしいなと思いました。頑張ってください。」(みさと幼稚園 岡林雅子副園長)

「子どもたちがみてあこがれるようなプレーをしてその試合を見てサッカー選手になりたいと思うような子どもたちがいっぱい出てくるように頑張りたいと思います。」(濱口選手)

地元高知から再びJリーグへ。若き21歳は、故郷から熱い応援を胸に夢を追いかけます。