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ICT駆使した部活動で”遠隔授業”

新型コロナウイルスの影響で臨時休校となった学校では「部活動ができない」という状況に陥りましたが、ICT=情報通信技術を駆使してこの状況を乗り切ろうとする部活動があります。高知市の土佐塾中学校です。

臨時休校で生徒がいない中、こちらの教諭はパソコンで動画を観ています。実はこれ、野球部員を指導しているんです。

その仕組みはこちら。部員が自宅で練習する様子を動画で撮影し、インターネット上の教育アプリに投稿。後から顧問が確認するというシステムです。

学校は今月2日から臨時休校となり、部活動もできない状態に。多くの運動部が「自主練習」となる中、野球部はICTを活用して部活動を“遠隔で”行っています。

「『これがダメだ』『これができない』ということが出てきた時に、そこで止まるのではなく『だから何ができる?』と。その中で、『うちの学校の生徒が持っている物で何が有効的に使えるのかな』というところからスタートした」(土佐塾中学校野球部顧問 結城慎二教諭)

部員が練習する様子を見せてもらいました。自宅で練習する時は1人。タブレット端末などをセットし、自分で練習の様子を撮影します。

練習を終えたら動画をチェックします。

「自分のスイングはちょっと、前から先生に言われているが肩の開きが早くドアスイングになっているのでそこを修正していきたい」(土佐塾中学校野球部 神谷悠仁主将)

自分の動きを分析した後、動画を編集します。「自己分析」や「練習で意識したこと」などを添えて顧問に送ります。この過程で「自分の動きを自分の目で確認」することができます。

(Q.どうですか?実際にスイングを自分の目で見れるのは?)    
「自分にとってはメリットが大きいのでこれからこういう時以外でもどんどんやっていきたい」(土佐塾中学校野球部 神谷悠仁主将)

こうして部員全員から送られてきた動画を顧問がチェックし、コメントを付けて評価します。また、部員は毎日、Excelのシートに練習の評価や課題を記入することになっています。遠隔での部活動で大事なのは生徒が“自分で考える”こと。「ただの自主練習」にならないよう工夫されています。

「自分が練習中に教えている時よりも子ども達はたくさんのことを考えていて、それを実行・分析して、それがすごく出来ている。子ども達が自分達で作り出したもの、調べたり、動画を観たり、そこから作り上げた物なので、自分で考えた物から生み出された物の『強さ』、『ホンモノ』、そういうのはすごく感じました」(土佐塾中学校野球部顧問 結城慎二教諭)

ICTでの「遠隔指導」。今回は臨時休校の措置を受けてのやむをえない対応でしたが、これからの時代の“新しい部活動のカタチ”が垣間見えました。