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警察官を支えて約40年 「一番安全な食堂」まもなく営業終了

警察官だけでなく一般の人にも利用されてきた高知警察署の食堂が、この年末で営業を終了します。40年近くにわたって愛されてきた食堂には、最終営業日を前に多くの人が訪れています。

高知市北本町の高知警察署。その地下にあり、警察官たちの胃袋を支えてきた食堂が、この冬、長い歴史にピリオドを打とうとしています。

「高知警察署の地下1階にあるこちらの食堂、長く営業を続けてきましたがこの年末で営業を終了することになりました。」(京面龍太郎アナウンサー)

1982年から営業を続けてきた「高知警察署地下食堂」。警察官だけでなく一般の人も利用でき、毎日多くの人が訪れていましたが、今月28日で営業を終了します。

高知警察署は建物の老朽化で庁舎を移転し来年5月に新庁舎で開署する予定ですが新しい庁舎には食堂がないため、食堂を切り盛りする田内千鶴さんはこの年末での営業終了を決めました。

「さみしいですね。もうこちらにお世話になって、色々ご迷惑をかけたり協力して頂いたり温かい目で見てもらってとてもいい思い出になりました」(田内千鶴さん)

食堂は午前中から慌ただしく準備に追われます。そもそもここは署員食堂で、昼が近づくと警察署内の各部署から注文が入ります。食堂のほとんどのメニューは500円台から600円台。「ボリュームがあって安くておいしい」と評判です。

中でも人気のメニューは600円のかつ丼。

「カツがやわらかいんです、ここのは。そしてお出汁も効いていてなんというか懐かしい味がしますね。私、警察担当記者として、新人時代に毎日のようにこのカツ丼を食べていましたから本当に懐かしい味がします」(京面龍太郎アナウンサー)

味とともに記憶も蘇る一品です。

…と、そこに、朝までの勤務を終えた警察官がやってきました。

「オムライスひとつお願いします」(警察官)

こちらの女性警察官が注文したのはオムライス。食堂は、体が資本である警察官を“縁の下”ならぬ“庁舎の下”から常に支えてきました。

「さみしいって感じます。警察官って、通報があったら(現場に)行かないといけないし、ちゃんとした休憩時間が取れないので署内にいる間にご飯が食べられるというのは一番大きなことだと思うし、ここでしか味わえない味と、食堂の方がとてもフレンドリーなので温かい気持ちになる」(高知警察署 中村蘭夢巡査)

「お昼時になると、このように制服を着た警察官も来る、私の中ではここは“高知で一番安全な食堂”です」(京面龍太郎アナウンサー)

正午が近づくと、警察署の近くで働く一般の人も多く訪れます。23日も食堂には行列ができていました。40年近くにわたって多くの人に愛されてきた食堂というだけあって、23日も営業終了を惜しむ声が聞かれました。

「本当に寂しいし、美味しかったのでまた近くで営業してほしい。安くて量もあってとても美味しい。オムライスとかから揚げとか」(訪れた人)

「去年4月に高知に来て、駅の近くの食堂でいうとここは安くておいしいということでずっと通っていたのでまたやってほしいなというのはある」(訪れた人)

食堂は平日の日中と夕方に営業していますが、最後の営業は今月28日(火)の午後2時までです。

「とにかく最後までここの食堂の味を味わって頂くように頑張ってやっていきます」(田内千鶴さん)