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高知・香南市入札情報漏えい事件 元市議「聞き出したのは清藤市長」

高知県香南市の公共工事をめぐって公正な入札を妨害した罪に問われている元市議の初公判が開かれました。最大の焦点は、「誰が入札情報を漏らしたのか」法廷の証言台に立った元市議は、「情報は清藤市長から聞き出した」と答えました。

公正な入札を妨害した罪などに問われているのは、香南市の元市議会議員=志磨村公夫被告(61)と建設会社の元社長=北代達也被告(53)です。起訴内容によりますと、2人は市が発注した市営住宅解体工事の一般競争入札をめぐって、志磨村被告が市の職員から最低制限価格に近い金額を聞き出し、電話で北代被告に伝えて落札させたとして公正な入札を妨害した罪に問われています。さらに志磨村被告は北代被告から依頼を受けて市職員に不正な行為をするようあっせんし、その謝礼として北代被告から10万円分の商品券を受け取った斡旋収賄の罪に。北代被告は、商品券を贈った贈賄の罪に問われています。

17日の初公判で志磨村被告は起訴内容を認めたうえで入札の情報について「清藤市長から聞き出した」と証言。そのうえで、逮捕当時“情報源”と供述していた市の課長について、「課長には聞いていない。申し訳なく思っている。人としてやってはいけないことをやってしまった。」と述べました。そのうえで、「北代被告に『清藤市長から聞いてくれ』と言われ、去年12月の議会の日に市長に尋ねた。その数日後に市長から電話で最低制限価格を聞き、北代被告へ伝えた」と証言しました。

次回の公判は来年、1月21日に開かれます。

取材にあたった京面アナウンサーです。

「誰が入札情報を漏らしたのか」が焦点となっていたこの事件、初公判では18の傍聴席に対し、傍聴を希望する人が200人以上いました。そうしたなか、志磨村被告は、黒のスーツに白いシャツでネクタイをせずに出廷。席に着くと傍聴席をじっと見つめていました。志磨村被告が起訴内容を認め、入札の情報について「清藤市長から聞き出した」と証言すると傍聴席が一気にざわつき、報道陣が駆け足で法廷から出ていく光景がみられました。

「入札の情報を男性課長から聞いた」とうその供述をしたことについては、「取り調べの中で、『男性課長が事件について話している』と警察から聞き、男性課長が事件を認めていると思い込みその話に乗っかってしまった」と証言。男性課長に対しては涙を流しながら「謝っても許されることではないが大変申し訳ないと思っている」と述べていました。

「清藤市長から聞いた」という志磨村被告の証言。その清藤市長はこれまで、関与を否定していて、17日の取材に対しても「全く身に覚えがない。驚がくしている」と改めて潔白を強調しました。

志磨村被告の証言を受け、香南市の清藤市長は市長室で取材に応えました。

「公判で『市長から情報を聞き出した』という証言があったが」(記者)

「まったく身に覚えのないことなので驚愕してます。まったくないです。私は関与はまったくございませんので。どういう真意で言われたのか分かりませんけども。どういう意図があるのかそこは分かりません。(思い当たる節も)ないです。」(清藤市長)