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真珠湾攻撃から80年 空に憧れた少年兵の手紙

太平洋戦争のきっかけとなった真珠湾攻撃から今年で80年です。戦時中、特攻隊として命を落とした若者の資料が高知県安芸市で展示されています。

「私は特攻隊で行きます。父上様、母上様御元気で。サヨウナラ、祐則」

古い貯金通帳に万年筆で書かれた言葉。「特攻隊」として19歳でその生涯を終えた旧夜須町出身の山崎祐則さんが残した「最後の言葉」です。

太平洋戦争の開戦から80年。

戦争の記憶を伝えるため、祐則さんが家族に送った手紙や遺品が安芸市で展示されています。

協力したのは祐則さんの妹=田所恭子さんです。

祐則さんは家族に送る手紙にはいつもイラストを添えていました。

「絵が大好きで、小学校のころから少年倶楽部(雑誌)に出していた。たくさん描いてガリで刷ってみなさんに配っていた」(田所恭子さん)

絵と同じくらい、飛行機も好きで空に憧れがあったという祐則さん。飛行機に乗った時のことも手紙にしたためていました。

「飛行機は大きなつばさをゆうゆうと広げて空中を走ります。飛行機の中には少しも風が入ってきません。きれいに磨かれた窓からは地上の景色が手にとるようによく見えます。海に出ました青い青い海です。」

「(飛行機に乗れたことが)嬉しかったみたいですね。乗ることが嬉しくて当時は死ぬことなんて考えていなかったと思う。日本が勝っていたから」(田所恭子さん)

この手紙からおよそ1年後の1945年、祐則さんは特攻隊として19歳で生涯を終えました。

「10代ですもんね、まだ高校を出たくらいで…。(展示を通して)『もう戦争はしてほしくない』と思ってほしい。私たちより上の世代も少なくなっている。戦争の恐ろしさをみんな知らない。世界中でもいろいろあるが平和であってほしいと願う」(田所恭子さん)

祐則さんの資料のほかに、特攻隊として散った大勢の若者たちの写真も展示されています。若者たちの犠牲のもとに今の平和があることを私たちは忘れてはなりません。展示会は14日まで安芸市本町の満子の部屋で開かれています。